第48話 静かな教室 崩壊
カチ・・・カチ・・・
授業になり 席に座る。
ボーッとしながら無意味にシャーペンを押し続ける。
芯が少しずつ出て 数センチ出て止まる。
止まるとため息をつく。
先生が数学の問題を黒板に書き続ける。
クラス中がしんと静まり返っていた。
先生 なんとも思わないの?
夢乃は戻ってきたけど不機嫌で
克哉も不機嫌。
要はよくため息をつく。
他のみんなは普段通り・・・じゃなくて 静か。
別に特に異変はないけど・・・誰も一言も喋らないとなると気味が悪い。
飛鳥も平然としてて、普通に授業受けてる。
ため息もつかない。
なんだかそれが 無神経・・・とは違うな
なんだか 無関心に見えてしまって寂しくなる。
今まで私達が一緒にいたのはどうしてだろう?
どうしようもないことを考える。
新一の言葉を思い出す。
新一は 本気でそう思ってるのだろうか
それは いつ思ったことなのだろうか
私達と遊んでて 一緒にいて 笑いあってて
そうしてる間も新一は1人で考えていたのだろうか?
『離れる準備をいつかしなければいけない』
『ずっと一緒にいてもしょうがない』
そう 考えてたのだろうか?
そう思うと寂しくて 涙が出そうになった。
結局 私の独りよがり?
休み時間 誰も教室内で騒がなかった。
他のクラス 廊下で騒ぐ人はいたけど。
夢乃はむすーっと不機嫌な顔をして座ってた。
克哉は鼻歌を歌って ずっと1人で座ってる。
まるで わざと夢乃のそばにいるように。
要や新一はボーッと空を眺めてる。
奈央 明美 華穂は静かにしてるのが性に合わないといいながら廊下へ出て行ってしまった。
夢乃と克哉についてはなんとも言わない。
「ね・・・飛鳥」
飛鳥の服のはしっこをひっぱる。
「んー?」
「なんかやだ・・・」
「・・・あー」
「みんな静か 無関心 他人事」
思い浮かぶ単語を並べると飛鳥も教室内を見回す。
「まぁ・・・黙って終わるのを待とう?」
「・・・本当に 私達は何もしちゃいけないの?」
「ん?」
「だって・・・ずっと一緒にいて・・・」
「一緒にいても 結局は他人で・・・こういったら冷たく聞こえるかもしれないけど、違う人間なんだよ。1人で色々考えたい 他人に何も口出しされたくない あるだろ?そんなこと」
「・・・うん」
確かにある。
そうなると 夢乃達の言葉をウザったく感じてしまって つい八つ当たりする。
「そういう状況だと思うよ。あの2人は。克哉なんかは元々男限定に短気だから・・・あんまりかかわらないほうがいいかも。」
飛鳥の言ってることは正しいのだろうか
どうしても すべてを否定的に見てしまう。
何が正しいのか わからない。
ずっと みんな同じ気持ちだと信じていたのに
急にそれがすべて壊れてしまった気がした。




