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第三十三話 「二人」

ソルジャーアイランド中央湖。


大陸と見間違えてしまうほど広大な面積を誇るソルジャーアイランドの陸地を南北に隔てる中央湖。

この湖も島の大きさに比例してかソルジャーアイランド南エリアの反対岸を北側からでは拝むことすら困難であった。


湖からはソルジャーアイランド北部を横断する川。通称「始まりの川」が流れている。


この始まりの川こそがソルジャーゲームのスタート地点なのだ。


湖に行列編隊を組んで停泊した総勢64隻の船には各々100人ほどのプレイヤーが乗船している。

ソルジャーゲームの開始合図とともに64隻の船団は始まりの川を目指して航行を開始し、下流を目指す。


プレイヤー達はこの川下り中に船を降り、ソルジャーアイランドに潜入を開始しなければならないのだ。

ソルジャーアイランドにたどり着くと乗船していた仲間達は敵へと変わり、6500人弱ほどのプレイヤーから上位100人になるまで昼夜戦闘を繰り広げなくてはならない。


下船せずに海まで流れ着くと海外付近に停泊している海軍の戦艦から集中砲撃を受け、船もろとも爆破させられるので最後まで残る者は少ない。一筋の望みにかけて海へと逃走を図ることも不可能ではないが、あのベイジョンですら苦戦をしたデヴォルカス海域に人間一人が泳いでデヴォルカスの陸地に渡ることは考えずもわかるであろう。


そのソルジャーゲーム開始の合図を待つ中央湖に停泊した船内は政府によって強引に連れてこられたプレイヤー達のカオスな空間へと変貌を遂げていた。


100人は収容できる船内は広いスペースが設けられているが、戦意を失い壁に繰り返し頭を打ち続けている元小国の兵士がちらほら見えたかと思うと、恐怖で体が震え歩くことすらままならない者達が支給されたローブを身に纏い床に蹲っている光景が確認できる。いまだ逃走意欲が残っている者はアドレナリンを放出し、閉ざされた壁を殴り続けなんとかゲーム開始前に脱出を試みている様子も垣間見えた。半数以上はこの先に起こる事への絶望感に負け、顔から表情が消えていたが、船内をウロウロと徘徊している数人はゲームが始まったことを考え、先に船内にいる者達の顔を把握し準備を固めている用意周到な人間達もいるようだ。


そして、船内の中央広場を陣取っていた屈強な連中は周りで怯えている者達を嘲笑いながら、筋トレを行っていた。


ソルジャーゲームのプレイヤーはコルノン市でヴァークナイトが連れてきた骨のありそうな戦士と治安維持兵によって拘束されたコルノン市の住民、そしてデヴォルカスによって統治された元小国の兵士などがいる一方で傭兵や犯罪者などの連中も混じっている。後者は比較的戦闘を好む種族なため、ソルジャーゲームはむしろ歓迎だとも思っている。


6500人規模のプレイヤーが放出されるのは前代未聞だ。通常時なら多くて1000人で開催されていたため、今回のソルジャーゲームが政府の力が入っている大会であることが頷ける。


近頃のデヴォルカス連邦軍は周りの小国をここ数年の間に右肩上がりの勢いで侵攻し、吸収している。その影響でソルジャーゲームに連れてこられる人員が増えたのだろう。よもや連邦と謳ってはいるが、人類の大部分がデヴォルカスに属する状況に変わりつつあるのだ。


そんなソルジャーゲームの開始の合図を待つ船内で、筋トレルーティーンを終えた男は床に這いつくばっている他のプレイヤー達を蹴飛ばしながら、船内の2階へ向かう。


2階も1階と変わらず、全方面を壁で遮られているのだが、2回には窓が多く備え付けられていた。男は自身の筋肉達が頑張った褒美に窓の外の景色を見にいく事にしたのだ。


そんな男の様子を見てか、ともに筋トレをしていた男も一緒に彼の後を追う。

後を追う男は前を堂々と歩く自信家の男ほど、体つきは屈強そうには見えず、どちらからというと細身だ。しかし姿勢正しく歩くその姿はどこか近寄り難い印象を与える。


2階にたどり着いた二人は辺りを見渡した後、船内で一番大きな窓の付近を陣取っていた男女二人組を見つけた。


男は「おい」とだけ伝えると顎でどっか行けという合図を送る。


すると窓付近にいた男の方が一瞬睨みかえして来たが、すぐに場所を移動し始めた。


「女連れとは.. いいご身分だな」


筋トレ終わりで若干、興奮気味だった男はすれ違いざまにあえて相手に聞こえる程度の声量で呟いた。

自分の方は完璧な肉体を保持しているのにも関わらず、横にいるのは殺しの腕が高いだけで他はパッとしない傭兵だ。そんな状況で綺麗な顔の女性と並んで立っていた男に内心、腹が立っていたのだ。


すると、


「...あんたねえ」


意外なことに男の方ではなく、女の方が突っかかってきた。すぐに退いた男に比べて肝が据わっている。結構お気に入りかもしれない。


「俺の上腕二頭筋を見ろよ姐ちゃん。そいつより一回りもデカい。このソルジャーゲームを生き残りたいなら俺を頼りな」


己の腕を曲げ、本日の成果を見せつける。


「... こんなに初っ端から印象最悪なあんたと一緒に生き残りたいわけないでしょ 景色を見たいなら譲ってあげるわ 貴婦人さん!」

「フハハハっ! 口がうるさいのもまたいい。 武器が無くてもそいつは屠ってやるぜ。少しは考えも変わるだろうよ」

「バカね そんなことしたら、そのブレスレットが爆破して戦う前に終わりよ」

「そんなことは分かってるさ。可能性の話をしただけだ。つれないねえ〜」

「あーもう! 行きましょウィル。こんな奴、構ってられない」

「ん? おい姐ちゃん お前まさか...亞人か?」


女が両腕を小さく振り下ろし可愛く怒ってきた瞬間、ローブに隠れてよく見えなかったが、女の背中側が動いた。はっきりと確認できなかったのが悔やまれるがあの動きは翼そのものだ。


翼を持つ亞人。


傭兵としてこれまで色んな依頼を受けてきたが、ごく稀に亞人狩りを行うことがあった。海軍の防衛ラインをすり抜けた魚人族がほとんどだが。それでも幾つか候補は浮かぶ。


有名な種族だと翼人族かサキュバスだろう。


特にサキュバスなんて上物だ。男に都合が良い生き物の最高峰といえる。


(筋トレのご褒美はこっちだな..)


口内を舌で綺麗にしてから、己の筋肉に命令を下す。


すべての力を解放し、目の前のお宝を奪取せよと。


そして、ついでに横の名前の忘れた傭兵にも目配せで合図を送る。


この一瞬の合図を勘づかれたのか、すぐにウィルと呼ばれた男がサキュバスと己の間に入り、サキュバスを抱き寄せたと思ったら、先ほど登って来た階段を瞬時に駆け降りて行った。


「お.. 案外速えじゃなねえの」

「その筋肉、瞬発性は毎度期待できぬな..」

「ほざけ。行くぞ。どうせどこにも行けやしねえんだ」

「爆破はどうするよ」

「殺さなければ大丈夫だろ。数千もいるプレイヤー、一人一人のことなんかいちいち確認しちゃあいねえよ」

「なるほどな..」


二人は確信はないが、それっぽい理論を構築すると、納得したので逃げた二人を追うため階段を目指した。


すると、


下へ続く階段の前にローブを羽織った大柄の男が一人こちらを向いて立っていた。

体がデカいせいでローブがマントに見えるくらいだ。


「おいおい、俺たちオジサンには興味がねえよ。大丈夫だからそこをどきな」

「まだゲームは開催していない。船内で暴れるのは時期尚早だぞ。」


低い重低音な声だ。話し方も非常に落ち着いている。この状況ならどう考えても行く先を遮った者に災いが起こることはわかるだろうにこの大柄な男は尚それを知っても、通せんぼを選んだのだ。


「この船は他に比べて殺気だっている奴が少なくて、非常に居心地がいいんだ。邪魔しないでくれるか?」

「ほほう。お主は殺気だっているようだが」

「ああ、俺たちはいいんだよ。何せ政府からの依頼もこなす傭兵様だからな」

「..政府か」


大柄な男が顔を顰めた。


(さすがに政府という単語には弱いみたいだな。ただの亞人狩りのことなんだがな)


「はいはい。そこをどきな。いくらあんたがデカくても俺様の筋肉達には敵わんよ。殺気も出せないなら相手にならん」

「殺気.. これのことかな?」

「は? ....なっ!?」


一瞬、間があったがこちらが喋りかける前にそれは傭兵達の身体中を覆った。


全身の毛穴が悲鳴を上げるような寒気。得体のしれない感情がやがて恐怖へと変わっていく。


よく見ると聞き足である右足が小刻みに震えていた。


こんな殺気を放つ野郎を今まで見た事、そして感じたことはない。


「貴様... 何者だ?」

「単なるプレイヤーだ。おいギズ。お前も殺気とやらを見してやれ」

「ギズ?...」


振り返ると先程の男と同じくらい大柄な男が後ろに立っていた。

足音もなく、そしてこんな至近距離まで接近されていたら、確実に気付くはずだ。


「了解」


その男はそれだけ言うと目があった状態のまま殺気を放つ。


体の前側と後側から殺気を放たれ、傭兵二人組は生まれたての子鹿のように足が震え、それ以上動くことができなかった。


この船にいる戦闘好きがまた二人、消えた瞬間だった。





船内1階。


ウィルとアリアは先程の傭兵達から逃れるように一階に降り、人が少ない中央のスペースに腰を下ろしていた。


「ねえウィル。さすがにすぐ追ってくるでしょ」

「だろうな」


アリアの翼が座った際に捲れたローブのせいで見えてしまっていたので、ウィルは階段を警戒しながらもアリアのローブの裾を摘んで翼を隠した。


「...来たらどうする?...やっちゃう?」

「爆破してしまうは」


乗船している者全員の腕に装着されているブレスレット。これは軍から支給されたものだ。どうやら船内で殺し合いを始めたりすると爆破する仕組みになっているらしい。どの道下船したら始まるのだから、意味があるのかとも思ってしまうが、ゲームに忠実なのだろう。一応これは、下船したら自動で外れるようだ。


「じゃあ、どうすんのよ?」

「2階に逃げるか、相手が爆破するように誘発するか.. とかかな」

「そんな作戦通用する?」

「まあ、どうだか... 前の船はここよりも荒々しい連中がいるようだけど、まだ爆発音は聞こえてない。ということは多少いざこざは起こしても大丈夫なんだろう。確信ないけど」


口をへの字に曲げて、首を傾げるアリア。


アリアはコルノン市で翼が治安維持兵からの攻撃魔法を受け、焼けてしまったようだ。

現在は回復しつつあるが、まだ完全ではない。多少滑空できる程度で、浮かび上がる力はないそうだ。


(なんだ!? 今の殺気は!?)


突然ウィルに得体の知れない悪寒が走った。


横にいるアリアも感じたようで、至近距離で目が合う。


どうやら他の者達は気づいていないようだ。先ほどからウロウロと徘徊してる連中は多少、異変を感じてるかも知れないが。


すると、先ほど降りてきた階段を降りてくる二人の重い足音が聞こえて来た。


(さっきの二人か?... だが..)


1階に降りてきた二人は先ほどの二人組ではなさそうだ。あんなに大柄な男達ではなかった。

ということはあの二人が殺気を出しただろうか。


降りて来た二人組は辺りを見渡し、ウィル達と目が合うとこちらに向かって歩いて来た。


「アリア!」

「ええ!」


ウィルとアリアはすぐに立ち上がると、警戒しながら後ろへと下がる。

脱出口はないが、相手との差を縮められるのは非常に不味い。


そんなウィル達の反応を見て、大柄な二人組は首を横に振り始めながら両手を上に挙げてきた。

敵意はないと示したいのだろう。


だが、先程の殺気を出せるものなど、そういない。

よほどの強者に違いない。

油断していいものなのか。


ウィル達の5メートルほど前まで来ると二人は安心させるためか、そのまま座った。


「そんなに警戒しないでくれ。我々に敵意はない。むしろ味方だ。」

「さっきのは二人が出したんだろう.. 警戒しないわけがない」

「ああ.. あれは..上の傭兵を片付けただけだよ。君らが迷惑がっていたからね」

「本当に?」


アリアが怪しむのも無理はない。ウィルもあんな殺気を出すことはできないのだから。


「本当だよ。... まあ紹介が遅れそうだから、早めに自己紹介をしよう。私は元ジオカイア王国中将、マノン・ランスロットだ。今は君が作ってくれたレジスタンスに所属している。で、横にいるのが同じく元ジオカイア王国の少将」

「ギズ・バーティミアスだ。よろしく」


自己紹介のタイミングの良さはどこで習ったのだろうか。軍隊はそんなことまで特訓しなければならないのだろうか。

そんな小さな疑問も「レジスタンス」という単語で一瞬にして飛んでいってしまった。


「レジスタンス...だと?」


しばらくその単語は聞いてはいなかった。実の父親であるジャックに川に流されてから、レジスタンスと一切連絡を取れなくなってしまっていたからだ。馬車交通があれば、なんとかエマやノックと連絡を取れたかもしれないが、そんな設備の整った公共機関は残念ながらコルノン市には無かった。


「ああ。君がいなくなってからレジスタンスはまた変わってね。まあ、私が入る前のことはよく知らないので詳しいことを言えた義理ではなないのだが」

「...俺もしばらく離れてしまったから代表面をすることは間違っているかもしれない。だけど、教えてくれ。闘技大会の後、レジスタンスはどうなったのだ?」


ウィルとマノン達の話を黙ってアリアは聞いていた。ウィルの素性のことは詳しく聞いてはいないが、ここで自分が出しゃ張る時ではないことは重々承知していた。本当は今すぐにでも聞きたいのだが。


「うむ... どこから説明すればいいかな。確か君はレジスタンスのリーダー的な存在だったかな?」

「... そんな感じだ。特段名称とかは決めていなかったが」

「なるほど... 前リーダーの前で言うのは気が引けるが、現在は我々の王であるラファエル・フィース・クロス様がレジスタンスを率いていらっしゃる」

「ラっ!ラファエル?誰だ... エマやロルトではないのか!?」


突然消えてしまった身として、ウィル自身はコルノン市で生活している間もずっとレジスタンスに対して罪悪感を抱いていた。あれだけ自分勝手に反乱を始めておいて、違う市で一人のうのうと生活しているのは心苦しかった。だが、自分がいない間は初期メンバーのエマやロルトが回しているものだと思っていた。


船内に立ち込める生温い空気を吸ってマノンの返答を待つウィル。


「当然の反応だな。こうなるとは予期していても言い辛いものだな... ロルト君はどうやら君が失踪した日に同様に姿を消しているそうのだよ」

「なっ... クソ!... 親父か...」

「親父? 君の父親が関係しているのか?」

「ああ。俺をコルノン市に通ずる川に放り投げたのは親父のジャックだ。おそらく俺を放り投げた後...待ち合わせをしていたロルトも襲ったのだろう」

「ふむ... それは初耳だな。親子仲が悪いのか?」

「親父は政府の者なんだよ...」

「なるほどね... それは悲しい話だ。だが、こうなることは織り込み済みでレジスタンスを始めたんだろ? 仕方がない」


「そうだな...」と言いながらウィルは警戒を解き、床に座った。侮れない相手だが、警戒することはないだろう。


そして、ウィルはマノンから自分がいなくなった後のレジスタンスについて話を聞いた。


ホンブル市闘技大会は成功をしたということ。そこでラファエルや他の強者達をレジスタンスに誘うことにも成功したということ。特にモヴィルス・シカイ・ショックが率いる老人集団が仲間に入ったことがラファエルに次ぐ二番目の収穫だったとマノンは話した。自身の王なのだからその辺は当然と言えば当然だ。


モヴィルス・シカイ・ショックという名前はウィルでも知っている。


40年以上前、アムソトラル王国から侵入した特殊部隊が当時のデヴォルカス国長の娘を誘拐した事件が発生した。その際、モヴィルスは数人の仲間を引き連れてデヴォルカスの精鋭部隊でも倒すことが出来なかったアムソトラル王国の獣人で構成された特殊部隊を一瞬で倒し、娘を無事救出したのだ。


この功績を称えられ、モヴィルス一同は恩賞をもらって湖畔の大きな邸宅で何不自由ない生活を送っていると言われている。今でも数少ないデヴォルカスの英雄譚として語り継がれているようだ。


「モヴィルスか。確かに闘技大会に出場していたな。あまり見れなかったが。それにしてもそこまで凄い人なのか?確かに獣人集団を相手にしたのは相当の力量だと思うが」

「まあ....その説明だけ聞いた私たちも最初は同じような反応だったよ。ただ彼はその話はあまり好きではないようで...彼が言うには最大の功績はベイジョンの顔を潰したことだと言っていたな」

「ベイジョン!?あの、ベイジョンを?」


ウィルは直接ベイジョンを見たことはないが、ベイジョンもデヴォルカスの伝説的な生きる人物だ。今はウィルの最大の敵でもあるが。確かにベイジョンの顔上半分は骸骨の悍ましい顔だと聞く。その顔を潰したのがモヴィルスということなのだろうか。


「それにしても何故そのような人がレジスタンスに...」

「それは直接本人に聞いてみてほしい。」

「...そうだ!エマは、エマ・ファシリアはどうしてる!?」


突然背中を叩かれたかのごとく、ウィルは姿勢を前倒しにしマノンに近寄った。


「あああ.. そう近寄るな。彼女も君と同じような反応をしていたよ。我々は君に会うため遥々ここまで来たのだが、直前まで彼女から駄駄を捏ねて代わって欲しいとせがまれたんだ。」


マノンはその時の光景を思い浮かべ、若干引き吊った笑みを浮かばせた。相当にエマの説得が面倒くさかったのだろう。


「ねえ、エマって誰よ!?」


ずっと隣で黙って話を聞いていたアリアが良からぬ雰囲気を察し、ウィルに詰め寄る。


「...平たく言えば...レジスタンスの初期メンバーで魔法道具を扱ってる人だよ」


アリアにレジスタンスの説明をした覚えはないのだが、アリアはレジスタンスには引っかからないようだ。それよりもエマへの追求が激しい。


「まあ、二人とも喧嘩はゲームが終わってからにしよう。色々と話が長くなってしまったので、詳細はまた後で話すとしよう。それよりもだ。一番伝えなければならないことがある」


アリアの手を振り解いたウィルはマノンの目を見る。


「教えてくれ」


マノンは改めて周りを確認し、こちらを窺う者がいないことを確認すると、


「ソルジャーゲームが開始したら、南を目指せ。デヴォルカス軍と全面戦争が始まるぞ」



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