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世界が見捨てた職業で、僕は抗う  作者: KAZAMI Reo(風見レオ)
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30.5話 幕間 ――街の朝、素顔と“ちょっと色気”の交差点

朝のリュードは、すっかり街の顔が戻りつつある。

屋台にはパンと果実酒の香り、石畳にはまだ水たまり。

人々は祭りの余韻を引きずりながら、それぞれの暮らしに戻っていた。



◆ローカルたちの素顔――すこしだけ、心の距離が近づく


鍛冶屋のザムは、店先で真新しい篭手の仕上げに精を出している。

「おう、レイル。お前たちの噂、最近よく耳にするぜ」

言いながらも「これ、余った端材だ。ミルやモモンの爪や牙の細工にでも使いな」と、

照れ隠しに小さな袋を渡してくれる。


薬屋のおばさんは、今日も薬草をひねりながら、

「こないだの薬、ほんとに効いたよ。助かったわ。あんた、また何かあればすぐ来てちょうだい」

それでも「代金はきっちりね!」と笑いながら小銭入れをパチン。


屋台の向かいで、

魚屋の親父が「へっ、最近はテイマーまで街の人気者かよ」と皮肉を飛ばすが、

その背後で娘が「パパ、また負けちゃったの?」と小声で笑う。

「うるせえ!」と言いながらも、レイルたちにはにかみ笑いで新鮮な魚をおまけしてくれる。


ギルド常連の若者二人は「この間の森の薬草、母ちゃんが喜んでた」と、

素直じゃないが、時折“親指を立てて”通り過ぎる。



◆ちょっと色気のある朝――にぎやか&ほんのりドキッ


カレンが屋台の裏でパイの粉まみれになって着替え中。

「レイルさん、ちょっと……見てないですよね?」と、エプロンの下から素足がちらり。


リシェルは大きな荷物を運ぼうとして転びかけ、

「わっ……!」と胸元がふわっと開きそうになり、慌てて抑える。

「もう……危ないから、手伝ってください……」

その照れ隠しに赤くなる頬。


サリナはギルド裏で制服を直している最中、

「またボタンが……今年のは生地が薄いんですよ」とこぼしつつ、

レイルが目を逸らすと「あれ、もしかして見てました?」とからかう。


屋台娘のカレンの友達(ぽっちゃりした明るい子)は、

「今日は暑いから、下着まで汗びっしょりだよ~」と恥じらいもなく豪快に服の袖をまくり、

周囲の男性陣をタジタジにさせる。


市場のすみでは、

若い職人たちがリシェルやカレンの働く姿に見とれて「今度お茶でも……」と声をかけようとしては、

ミルやモモンの“けん制”で撃沈。



◆にぎやかで温かな、でも少しだけ刺激的な朝


レイルはそんな騒がしさと、どこか“はにかみ”の交じる空気に包まれて、

少しだけ頬を赤くしながらも、今日もまた――仲間たちと歩き出すのだった。



市場のざわめきの中、「森の奥でまた変な音がした」「銀色の影を見た」

という噂がすれ違う。


レイルはみんなを見回し、

「さて、そろそろ……支度、しようか」とつぶやく。


笑い声とざわめきの中で、新しい冒険が静かに始まろうとしていた――。


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