表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界が見捨てた職業で、僕は抗う  作者: KAZAMI Reo(風見レオ)
25/53

第23話 街道と朝焼け、新たな足音

──旅立ちの朝。


レイルは、ガラン村を発って丸3日。

途中で馬車に乗れば1日ほどで着く距離だが、

節約のため仲魔たちと徒歩で移動した。

土埃の街道を歩き、野宿もしながら、

ようやく目的地――リュードの街並みが見えてきた。


※ガラン村→リュード:徒歩3日/馬車1日

ガラン村の人口:約200人

リュードの人口:約1300人(中都市)


村は畑と家畜小屋ばかりの素朴な集落。

リュードは周囲に低い塀があり、石畳の道路や酒場、小さな鍛冶屋や雑貨屋、何軒もの宿屋や食堂、

そしてギルドの事務所――人も建物も村とは全く違う空気だった。


(……これが都市か。人も建物も、何もかも違う)


仲魔のミルとモモンも、初めて見る人混みや店の匂いにきょろきょろしている。



◆初めての都市ギルド


リュードの冒険者ギルドは、

石造り平屋の事務所に掲示板とカウンターがあるだけ。

入口には依頼待ちの冒険者たちが数人並んでいる。


レイルが身分証と昇級証を見せても、

受付嬢は「Dランクですね。都市での登録は初めてですか?」と事務的な応対。


周囲の冒険者も「テイマーか。田舎者が……」と小声で冷たい視線を向けてくる。

**都市でも“テイマーは見下される職業”**だ。


(……やっぱり、どこに行っても同じか)


ミルとモモンの頭をなでながら、

レイルは新しい環境に小さく身構える。



◆ギルド受付嬢・サリナの自己紹介


ようやく順番がまわり、受付カウンターへ。


明るい栗色の髪の三つ編みの女性が、

名札を指しながらにこやかに話しかけてくる。


「こんにちは、新人さん。私が受付のサリナです。

リュード支部は私を含めて3人の受付で回してます。

何か困ったことがあったら、気軽に相談してね」


彼女は手早く登録用紙を渡しながら、

「もしかして初めての都市ギルド? 仲魔も連れてるんだね、可愛い」とミルとモモンに微笑む。


しかし、周囲の空気を感じ取ってか、

小声で「……テイマーは色々言われるけど、仲魔とちゃんと向き合える人は少ないから。自信持って」と励ましてくれた。



◆都市ギルドの現実


ギルド事務所の中には、

食事をとる冒険者や、壁際で情報をやりとりするベテランの姿もちらほら。


仲魔持ち自体が珍しく、

「上級テイマー」と呼ばれるような有名な冒険者はここでもほとんどいない。

依頼内容や報酬も他職より低め。

ギルドの空気は村よりもよそよそしく、現実的だ。


(……ここからが、本当のスタートなんだ)



◆財布事情(新章・初日)

•前回所持金:2832ルム

•支出:都市への移動費・登録料・初日の宿代(−120ルム)

•現在所持金:2712ルム

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ