19話、荒治療
今日3話目目です。今回も少し短いのでもう一話投稿する予定です
帰ってきてからイヴはなにか物足りなさそうな表情をして落ち着いていない。いつもならヨーデさんに後ろから抱きしめられたら物凄い抵抗をするが今日は抵抗がなく、ヨーデさんがイヴを抱きしめてスリスリしている
昴と駿来と小百合と明日香と私で本気でどうするか話し合いをすることにした
「どうしようか昴」
「どうするもこうするもね……」
「いっそのこと同じ感じで違うこと刷り込ませたらいいんじゃない?」
明日香がいい提案を出してくれた。うん、それなら少なくとも可能性はあるね……
「だけどやるとして、レイラさんとヨーデさんがいるとできないよな……」
「わかった私がなんとかしてみるよ」
「かおりん、頑張って!」
「そうだ!いつものいぶを取り戻そう!」
小百合と駿来が応援してるれる、よし、今日の夜実行しようたとえ、尊……いえ、誰になんと言われてでもいぶを元に戻してやる!
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なんとかレイラとヨーデを説得し、私はイヴと寝ることになった
「よし、治療開始!」
「?どうしたの、香織」
「えい!」ギュッ
「うわっ……なんで抱きつくの……」
「だから、治療のため!」
この際治療法なんて選んでいる場合じゃない
「……」レロッ
「ひっ!何を……」
「あむ、レロ……ん、チュ……」
「ひゃあ!かおり……どうしたの……」
「荒治療よ、こうでもしないと治らないでしょ」
「はぅん、やめて……やめへよかほりぃ……」
「だめ、はむ、あむ……レロちゅ……」
「耳ダメぇ……よわ……い、のはらぁ」ゾワゾワゾワ
耳を舐めると力が弱くなって逃げられないように捕まえることが出来るようになるが更に強く抱きしめる
《いぶは男の子、女の子が好きいぶは男の子……》
暗示をかけるように念話を続けながら耳を責める
「あ、ぁあああ、やめへぇあああ!」
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途中でイブが気絶して耳なめは止めたが念話での刷り込みは止めない
これで絶対に治す……治らなかったら直るまで永遠に……!!
イヴが起きる前に体の汗などを拭いておく、そして朝が来るまでイヴの寝顔を堪能しながらわたしも意識を手放した
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「ん……ふぁああああああ……」
「あ、起きた?イヴ」
「へ?……へええええええあ!?なんで香織がここで寝てるの!?てか服着て!服!」
良かった、いぶが元に戻ったようだ
「あれ?覚えてないの?」
「うん……ラークと寝ようとしたところまでは覚えてるんだけど……」
「覚えてないならいいの、さぁ朝ごはん食べに行こう?」
「あ、うん……服!服着て!」
「あ……」
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ふふふ……ラークとイヴを一緒に寝かせてよかったな……あの様子ならもうラークにぞっこんだろう……くっくっく……これはラークの為にイヴのくっつけてあげられる日もそう遠くはないな……ふふふふふ
ラークの思いを汲んで相思相愛になるように仕向けていた国王様だったが、もう既に香織によって阻止されている事には気づいていない……
イヴはしっかりと元に戻りました
あのままが良かった人はいるのかな?
作者的には……まぁそれは置いといて、国王様の狙いは上手くいくのでしょうか……乞うご期待!!
読んでいただきありがとうございます