風紀
まずは風紀の上の人に会ってみましょうか。
「航様、風紀委員長に会いたいのです。連れて行ってくれますか?」
「ああ、あ、はい、分かりました。」
あら、そのままのしゃべり方でも良かったのに。
「あ、名波は教室に帰っていて?
危ないかもしれないから。」
「危ないなら私も行きます。私だって桜花が心配だから。」
「ありがとう。では、一緒に行きましょうか。
とは言っても、もうすぐお昼休みが終わってしまうわね。
放課後にしましょうか。」
「そうですね。」
~放課後~
「ここが風紀室です。委員長は大体ここにいるようです。」
「分かったわ。名波と航様は待っていて?」
「俺も行きます。」
「いえ、私が行くわ。大丈夫よ、ちゃんと扉は開けておくわ。何かあったら来て?」
「…分かりました。」
「ありがとう。」
「失礼しますわ。委員長はどなた?」
「俺だよ、何の用?」
「単刀直入に申しますと、風紀委員の活動を見直していただきたいのです。」
「は?何でそんなことを。」
「そうだ、そうだ。委員長に何てこと言うんだ。俺達はちゃんとやってるぞ!」
「お黙りなさい。今この学校でどれだけのいじめが起きているか分かりますか?
庶民だからと虐げられ、傷付く生徒がどれだけいるか分かりますか?」
「でもそれはしょうがないだろ。社会に出ればそれが当たり前だ。」
そう、当たり前。でも…
「この学園は、何の為に特待生制度があるとお思いですか?
庶民でも生まれた環境関係なく、それ相応の教育を受けさせるためでしょう?
それなのに、私達富豪側がいじめを行ってどうするのですか。」
「…はぁ。で、何を見直せばいいわけ?」
「委員長!そんな女のいいなりになる必要は!」
「黙れ。俺もこのままでいいとは思ってない。」
お、意外とまともですわね。
「まずは、風紀委員の方々の見直しからです。
風紀委員だからと、身なりや行動をしっかりしていない人がいるのではないですか?」
「それは否定出来ないな。分かった。見直しをする。だが、どいつもこいつも俺に従ってくれているやつだ。やめさせることは出来ない。」
その辺はこちらが譲歩するしかないでしょう。
ですが…
「ならば、今日から5月いっぱいまで待ちます。
それまでに風紀委員全員の身なりと行動を矯正し直してください。
それが出来ない生徒がいる場合、出来ない生徒には風紀委員をやめてもらいます。
それでいかがですか?」
「それでいい。出来るよな、お前ら。」
「…委員長が言うなら。」
「だ、そうだ。勿論、俺もきっちりする。
その辺は間違えねぇから安心しろ。」
「わかりましたわ、ありがとうございます。」
「ああ。」




