友達
とは言ってもどうしましょう。
風紀委員に乗り込む、とか?いえ、そんなことしたら大変ですわね。
航様にも迷惑がかかってしまいます。
あら?ピアノの音…
しかもこれ、得意なダンスのメロディーですわ!
音は…第三音楽室!
「行ってみましょう!」
「失礼します。」
入っても大丈夫でしょうか?
わあ、綺麗な音色。あちらの方は気付いていない様子ですが…
踊ってしまいましょう。
…終わってしまいましたわ。
とりあえず拍手を…
パチパチパチパチ
「!貴方は誰…?」
あら、可愛らしい顔をした女の子ですわね。
「あ、ごめんなさい。とても綺麗な音色だからつい…
私は桜峰桜花。よろしくお願いします。」
と綺麗に礼をします。
「!桜峰って言うとあの…?」
「あの、がどのかは分かりませんが、多分想像している桜峰で間違いないと思いますわ。」
「あ、は、それなのに、ごめんなさい!」
「何に謝るんですの?」
「そんな偉い人にこんな態度をしてしまって…」
「それは私の親の名ですわ。私は私。
仲良くしてくれると嬉しいのですが…」
これは本音。あんな綺麗な音色を奏でる人と友達になれたらすごく嬉しいんです。
「…桜峰さんは変わっていますね。
ここの学校の人はそんな態度取らないのに。」
確かに。
「誉めてくださって嬉しいですわ。
私はあんな人達と一緒は嫌ですもの。」
「ふふっ、やっぱり桜峰さんは変わってますね。」
あら、笑うと更に可愛らしいですわ。
後は…
「貴方、顔を隠すのやめた方が可愛らしいと思いますよ?
これを付けてください。」
と、手持ちの適当なピンを渡す。
「え、はい。」
あら、案外素直につけますのね。
それにやっぱり…
「可愛らしいですわ!」
と思わず飛び付く。
「え、きゃあ!」
「貴方お名前は?お友だちになりません?」
「千歳名波です。お友だちは…私でいいんですか?」
「いいも何も嬉しいですわ!」
そのまま私達は色んなお話をしました。
聞くところによると、名波はピアノの特待生だとか。
あ、名波と呼ぶのはちゃんと許可を貰いました。
名波も桜花、と呼んでくれているんですよ?
何はともあれ、お友だち一人目、ゲットですわ!




