ダンスパーティー2
「結斗」
?どなたでしょう?あ、あのお顔は確か…
「奏斗兄上。貴斗兄上。」
結斗様のお兄様にあたる、
2つ上の長男、奏斗様。
1つ上の次男、貴斗様。
「こちらが噂の婚約者かい?」
と奏斗様。
それにしても噂?何の噂かしら?
「はい、私自慢の婚約者です。」
「お初にお目にかかります、奏斗様、貴斗様。
桜峰桜花と申します。」
と綺麗に礼をします。
「これは驚いた。兄上、俺達がこの歳の頃にこんなにしっかりしていましたかね?」
と貴斗様。
「いや、無理だったね。結斗、良い婚約者と巡りあえて良かったね。」
「はい、嬉しい限りです。」
「皆様、お世辞にしても言い過ぎですわ。
私、調子に乗ってしまいますわよ?」
と言うと、全員に微妙な顔をされました。
どうなさったんでしょう?
「お世辞じゃないんだけどな…」
「結斗様、何かおっしゃいました?」
「いや、何でもないよ。奏斗兄上、貴斗兄上。
僕達は踊ってきますね。」
「「ああ。」」
「桜花、行こう。」
結斗様が手を差しのべてくれます。
「はい。」
勿論、私はその手を取りました。
「結斗も大変みたいだね。」
「そうですね、あれだけ気にしてないとなると道のりは長そうだ。」
という二人の会話は桜花には届きませんでした。
「桜花。社交デビューはどうだった?」
踊りながら結斗様が問いかけてくる。
「とても緊張しましたが、楽しかったですわ。
結斗様も今日が社交デビューだったのでしょう?
いかがでした?」
「僕はそんなに緊張しなかったかな。」
「流石結斗様ですわ。」
と会話をしながら、踊り尽くし、私は今日の社交デビューを無事に終えたのでした。
しかしその後、桜花は、何がどうなったのか、ダンス界に舞い降りた黒の妖精、と呼ばれるようになったのでした。




