登場人物 ネタバレあり。最後にお読みください
安曇 舞 (あずみ まい)
幼少期は男の子のようにお転婆で活発な性格だったが、歳を重ねるにつれて女性らしく穏やかな性格となる。
幼少期は日に焼けていてショートカットだったこともあり、鳴海に男の子と勘違いされる。
しかし大人になってからは髪を伸ばし、女性らしいロングスタイル。すっかり色白になり、楚々とした雰囲気がある可愛らしい姿になった。
海で溺れていたところを鳴海に助けられてから、彼に懐き彼に会うためだけに海に通っていた。
年頃になると鳴海のことをただのお兄さんではなく恋い慕うようになったが、思春期の情緒に振り回されて苦い別れを経験することになる。
その後都会でOLをしていたが、変態ストーカーに心身ともに追い詰められ、最後は殺されてしまう。
死後は魂のまま鳴海の元へと戻り、過去の謝罪と想いを告げて、彼と共に海へと還った。
鳴海 (なるみ)
舞の初恋の相手。
海辺で出会い、幼いころから舞に優しく接してくれた人。
日に焼けた肌、張りのある筋肉質な体躯を持ち、男らしい精悍な顔つきに似合う少し粗野な言葉遣いをする。態度は柔和で舞にはとても甘い。
昔からこの地で奉られている神であるが、荒神であり、元々は人であった。遥か昔はこの辺りの集落で猟師をしていた。
美人で気立ての良い幼馴染を娶ったが、それを妬んだ者たちにより凄惨な暴行を受け、意識を失っている間に妻が汚され、絶望した末に妻が身投げをしてしまう。
妻の死が原因で正気を失い、彼自身も殺されて海へ投げ捨てられた。
死してなお、最愛の妻に無残な死を与えた者たちへの恨みが消えずに存在が歪になり、周囲に無差別な呪いを振りまく祟り神となる。
首謀者を呪い殺しても止まれず、海は荒れ、元居た集落は高波に飲み込まれた。周辺の集落の者たちが神として祀ることで祟りが静まり、次第に存在が安定して海神となった。
舞は昔共に居た妻の魂を持ち、ずっと大切にしていたが、人と神とでは共に生きていくことはできないと、彼女に加護を授けてこの地から出させた。
一度は幸せになるならと手放したものの、次に会った時には既に舞は死んで魂だけの状態で戻ってきてしまった。
今度こそ添い遂げるために、霊の状態の彼女と対話し、最期は自身の神域へと連れて行った。
安曇 紗枝 (あずみ さえ)
舞の母。上昇志向なバリキャリだったが、夫選び失敗して離婚。舞を抱えて一時的に田舎へと帰ることとなる。
舞が中学卒業と同時に再び都会へと戻り、仕事に本格的に復帰した。
しかし舞が殺されたことですっかり塞ぎ込み、あれほど熱意があった仕事にも身が入らず、辞めることになる。
加賀が海神様の伝承と同じ死に方をしたと知り、海神様が復讐をしてくれたのだと密かに喜んだ。
舞が海神様に連れていかれたのかもしれないという想いから、祖母の家で静かに暮らすことを決意する。
禰宜蒼汰 (ねぎ そうた)
舞の同僚で、神職の家庭に生まれた霊感体質の男。
顔が良く社内でも優秀なこともあり憧れる女性は多い。
一目会った時から舞の背後で蠢く手に興味を持つ。
舞とは友人関係であり、恋愛感情は無い気軽な付き合い。
見ることはできるが祓うことはできず、幼少期はかなり苦労をしていた。
加賀 瀬央 (かが せお)
粘着ストーカー強火。新人担当であった舞が、優しく丁寧に教えてくれたことを、自分に興味があるのだと盛大な勘違いをしてから、ストーカー行為を繰り返すことになる。
猫背で陰気な雰囲気を持ち、人付き合いが苦手で目を合わせようとしない。
舞にはだんだんと傲慢に振舞うようになり、孤立させるように噂を流したり、周囲を巻き込んで印象操作したりと、陰湿な行為を平気で行う。
自分が愛しているのだから愛が返ってくるのが当然という歪な思考を持ち、舞が怯える姿を見ても喜んで愛してあげるからとのたまう。
実は集落の息子の魂を持つ。舞の前世だった女性に執着した末、手に入らなければ壊してしまえと嬲った元凶。
結局、今世も鳴海によって悲惨な死を遂げた。




