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最終話なのにちょっとだけ短いです。

ネタ尽きました…(。ŏ﹏ŏ)

帝国での皇帝の交代劇とデュークの載冠式を見守り、王国へ帰国したユーリとリアはすぐさま婚約を発表し、祖父母がタウンハウスとして使っていた王都の近くの屋敷に住むことにした。

婚約者として生活し始めたふたり。ユーリは正式に叙爵され、ロッド侯爵としてヒルデスト家の近くの元子爵家の領地を賜った。そんなユーリをリアは領地経営の勉学に励みながら支えている。

そんな生活が一年ほど経ったときだった。


「リア、今いいですか?」

「ユーリ、何かしら?」

「今日は訓練が早く終わったのですが、これから出かけませんか?」

「もちろん!では、支度をするわ。ラーナお願い。」


ラーナは騎士を辞め侍女としてリアに尽くしている。


「では、参りましょう。」と馬車に乗り込むユーリとリア。どこへ行くのかまだリアは知らない。彼に訊いても「着くまでのお楽しみです。」と言われたのだ。



* * *



「ユーリ、ここ…」

「はい、リア。今から結婚式をしようと思っています。」


到着したのは王族も挙式を挙げる王国最大の大聖堂だった。


「えっ!?だ、だって式は…」

「はい、リリーアンナ皇妃様の出産後ということにしてましたが、俺が待てなくなりました。」


リアの頬に口づけをしてから微笑みかける。


「えっ!?」

「早く()()()()リアにしたくなった。って言ったら君は困るかな?」

「困るわけないわ!とても嬉しいもの!

で、でもこんなときに口調を崩すのはズルいわ!」

「はは。リアはこの口調は嫌かな?」

「そんなことない!」

「ではリア、今から俺と結婚式をしてくれるよね?」

「もちろん!」


跪き手を取るユーリに笑顔で頷くリアはラーナ含むロッド侯爵家の使用人たちに連れられて準備を始めた。


そして、準備が終わり対面したふたり。ウエディングドレスを身に纏ったリアの美しさに息を呑むユーリ。

タキシードがきまっているユーリを赤面しながら見るリア。


「私、ユーリクス·ロッドはアリアドネ·リンドグレーンを生涯愛し、支えることを親愛なる神に誓います。」

「私、アリアドネ·リンドグレーンはユーリクス·ロッドを生涯愛し、支えることを親愛なる神に誓います。」


結婚誓約書にサインをする。

証人は大神官、ユーリの家族、ヒルデストとロッド家の使用人、第三騎士団の面々だ。

帝国の皇女の結婚式がこんなに質素でいいのかと問われるとユーリは否と答えるかもしれない。だが、きっと今まさに己の妻となった女性は派手なものを望んでいないだろうと容易に想像がついていた。彼自身も派手なものは望んでいない。

両親や国王、デュークたちは派手なものをと言っていたがユーリが譲歩した結果、婚約式は派手にやった。だから結婚式は質素に挙げてしまった。と事後報告でもいいだろうと考えたのだ。

いくら質素でもリアが着ているドレスには最高級の生地を使っている。


「リア、全身全霊を以て君を幸せにすると誓うよ。」

「ありがとう…。私、こんなに幸せでいいのかな?」

「君はこれからもっと幸せになっていいんだよ。

俺とずっと幸せに暮らしていこう。」

「うん!」


口づけを交わすふたり。


「ユーリ、愛しているわ!」

「俺も、リアを愛しているよ。」



* * *



「ユーリ!そっちにっ…!」

「えっ!?リア!?」

「ちーちーうーえぇ!」


子供にしては異常にある跳躍力でユーリの胸に飛び込んできたのはふたりの息子であるアルフレッドである。


「父上、けんのをけいこをつけてください!」

「いきなりどうしたんだい?」

「僕が母上とアイシャをまもるのです!」


アイシャとはふたりの第二子である。


「アルフレッド、駄目よ?今は剣の稽古の時間ではないのよ?」

「ですがっ!」

「アルフレッド、確かにお母様とアイシャを護る気持ちは大切だ。でも、勉学も疎かにしてはいけない。

君は幼くてもこのロッド侯爵家の跡取りなんだ。

それに騎士になるにも知性は必要だから、お母様にそれから家庭教師たちからいろいろ教わりなさい。」

「はい!父上!」

「アルフレッドはユーリ似たのかしら?じっとしているのが苦手みたいよ?」


リアがアイシャを抱きながらクスクスと笑う。


「俺もあの位の年齢のときは祖母と剣を交えていたよ。それに家庭教師の時間も抜け出すこともあった…かな?アルフレッドは俺に似てしまったのかも。アイシャはどちらに似るかな?」

「そうね…どちらかしら?でもどちらに似たとしても健康に育ってくれたらそれでいいわ。」

「そうだね。

リア、アルフレッドとアイシャを産んでくれてありがとう。俺は幸せ者だ。」

「ふふ。ふたりの母親になれて私も幸せよ。」


周りに使用人がいるのもお構いなしにイチャつくふたりを見て、アルフレッドが「僕も父上と母上とアイシャとくっつきます!」と言って駆け寄ってきた。


「アルフレッド、おいで!」とユーリの差し出した手を握る幼い少年はすくすくと成長し、父上譲りの剣術の腕前と母親譲りの美貌で王国内はもちろんのこと帝国にも名前が知れ渡ることになるのはもう少し先の話である。

これにて完結ー(*´∀`)


お読みいただき、ありがとうございました!

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