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不明の旅路  作者: 緩衝材
第一章【春よ、帰路を求む。】
1/17

困惑

死のう。もう終わりだ。終わりにしよう。

そうなれば呪縛は無くなる。

親からも、世間からも、何もかも。

この、天井から吊るされた一筋の縄に首を通せば。


走馬灯なんかは見たくない。

早く。


早く。



早く、



そうして、三浦春斗、高校1年、15歳。

5月12日、23時5分。

首を通して台から落ちた。

人生に終了を迎える。



────眩しい。

もしかして天国だったりするのかな、、、


ドサッ





、、、、人の声、音、動物もいる、、、。

日光が眩しい、、、。


深夜なのに、、、?


不思議に思い顔をあげた。そこには、

見たことの無い街が広がっていた───。


「、、、え?死んだ筈じゃ、、、?!」

思わず自分の首に手を添える。

「縄がない、、、。」


周りを見渡すと、人間や頭が犬の人間、形が不安定な人型生物。

今まで見たことがない物や生物ばかりある。

「どういう事だ、、、?!僕は、さっきまで、自分の部屋で、首を、、、というかさっきまで夜だったのにっ」

見上げると雲ひとつ無い快晴がそこにある。


タッタッタッ


急いだ足音、何かが走ってくる。

「えっ、えっ!!」

方向転換してこない!ぶつかる!!


ドンッ!!!


「「うわぁっ!!」」


春斗はその人を見る。


────────空の補色だ。

金色に近い長い髪。顔は黒子のようになっていてほとんど見えないが、快晴の空の目が見えた。


綺麗な人だ────。

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