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アン圧倒

「な、んで。ば、かな」

「ショウくんの体に傷を入れようとするなら潰すわよ。リノ」


 アンさんがリノの頭を地面に擦りつけながらリノに対して言う。

 敵だったらすえ恐ろしいが味方だとやはり心強いな。


「は、はぁ!?あ、あんたなんだしその実力!」


 コムは目が見えてきたのかリノの頭をおさえつけるアンさんに対して言う。


「あーしらとの訓練時はそんな強そうなパンチできてなかったじゃん!ネコかぶってたのかよ!マジムカつきなんだけど!」

「ネ、ネコをかぶっていた、わ、わけじゃありません。こ、これは、異能、のおかげ、です」

「異能のおかげ?あーしらに自分の異能を説明してないくせに今のギュウとショウにははなしたの?あーしらをそんなバカにしてあんたは楽しいの?ねくらブス!」


 あ?ねくらブス?自分のギャルになりきれてないきったない化粧の顔面を自分の鏡で見てから言って欲しいものだなそれは!


「ば、バカにしてなんかしていません!コ、コムはせ、性格と、き、汚い化粧以外は認めています!」


 アンさんもコムに対し毒をはく。いや俺はコムに対してそれは言っていいと思うが多分アンさんが言うとかなり激怒するぞ。

 俺の予想通りコムは顔を真っ赤にしながら


「ぶち殺す!」


 液体を俺とアンさんに向けて飛ばし、俺とアンさんはとりあえず避ける。


「あ、あの!なんでそんな怒ってるんですか?」


 アンさん。いいすぎだぜそれ。


「あ、あんた、アン。あーしのことバカにしてそんな楽しいのかよ!怒ってる理由聞くとかさ!」

「わ、私は自分の思ったことを言っただけで、す。コムがブスとか言ってません。そ、それにコムの方が、わ、私に酷いこといいました」

「あーしはいいのよ!あーしみたいなギャルはあんたらねくらをバカにする為にいるのよ!」


 コム。ギャルに対して失礼だ。考えを改めなさい。

 俺はコムの投げてくる液体を避けながらコムに近づくとアノーがコムの前に立ち


「このクソギャルはアノーの肉体美で守って見せよう!」

「てめぇら全員ぶっ殺すぞごらぁ!」


 アノーもコムのことをバカにするのでさらにコムは怒り狂い俺ごとアノーを溶かそうとする。アノーはコムの液体を背後から投げられ貫通してきたのを俺は避けたがアノーはもろにコムの異能。溶ける液体?をくらってしまったので皮膚が普通に溶け胸の辺りに小さな穴が空いていた。


「な、なんじゃこりゃー!」

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