企業と階級
「それじゃ企業についての説明をしようか」
「おう。頼むよ。ギュウの話なら眠くならなさそうだしな」
授業中は先生がたんたんと喋っているだけだから正直眠いが今ギュウと2人で話聞くなら眠気はしないだろ。一応今日一日色々あって疲れてはいるが。学園生活始まって今日が1番疲れたかもだ。
「僕の話なら眠くならないって先生に失礼だと思うが気持ちはわかるから何とも言えない。とりあえずどこまで話したっけ?」
「確か企業には階級があって、サーズ?ってやつまで聞いたかな」
「そうだったけ?とりあえず階級から説明するな」
ギュウは自分でもってきたのか紙とペンを取り出して紙に書き始める。まさか俺のためにそこまで。ギュウ。お前ってやつは!
「言ってるだけだとショウ眠くなるかもしれないし忘れられても困るから紙に書いてあげるよ。ショウは変なとこで抜けてるからね。あんなに戦闘は強いのにさ」
あのさ。何でみんな余計な一言が多いの?気遣いってもんがないの?俺なら何でも言っていいと思ってるの?
「説明に入るよ。階級があることは説明したね」
「ああ。階級があることは聞いた」
「それで1番上がファースト、2番目がセカンズ、3番目がサーズ。このサーズまでがトップ企業だ。今日訓練の時に来たあのアワロって人はこのサーズ企業のどこかに入社しているんだ」
ギュウは紙にファースト、セカンズ、サーズと書いて丸でかこんで丸の上にトップ企業と書く。
アワロがサーズでサーズはトップ企業で3番目か。あいつの実力でサーズだなんて上の企業2つにはどれぐらいの化け物がいるというんだ。
「次に階級チュウオウと呼ばれる企業は1番目がフォー、2番目がファイブス、3番目がシック。これが階級チュウオウ企業だ。1番上の企業であるフォーは年間貢献度でサーズに繰り上げられることもあるし、サーズで貢献度が低ければ降格する。降格に際限はない。だから年間で貢献度が少ないと。これは後から説明するか」
え?後から。気になるんだけど。漫画とかのいい感じに終わるぐらいに気になる。大事なことそうだからな。
「最後にほぼ最下層であるコウカ。コウカの1番上はセブンド、2番目はエイン、3番目はナインズだ。階級はこの3つに別れている」
階級はトップ、チュウオウ、コウカの3つでトップはファースト、セカンズ、サーズでチュウオウがフォー、ファイブス、シック、最後にコウカのセブンド、エイン、ナインズか。階級結構あるんだな。




