零戒目「序章」
皆さんどうも、水霧です。活動報告でお知らせした通り、この小説は“レルリク様”が投稿したご小説で、水霧がレルリク様のご意向を受けてこの場で投稿いたしております。こちらでいただいた感想はすべてレルリク様にお伝えしますのでご安心ください。
また小説の内容に関して、水霧は一切手を加えておりませんが、誤字脱字や文章のミスなどは本作のニュアンスを壊さないように改稿はしております。
面倒をおかけして申し訳ありません。
私はそこにいた。
大きい道路に目立って光るランプは決まったようなサイレンを鳴らし、やがては止まる。歩いていた人たちは歩くのを止めて、その一部始終を見ていた。
白の箱に赤いラインを引いて赤い十字を付けたような車から、緑の衣装を着て台を運ぶ。それに何かを乗せてゆっくりと車の後ろに入れた。
そして間もなく、甲高いサイレンを鳴らして走り去っていった。
「ふぁああぁ……。眠い……」
俺はビーチサンダルを履いて目の前の鉄の青い玄関を開けた。ちょっと重いが筋トレの一環と思えば辛くはない。そして外に出る。朝日が目に突き刺さり、手で遮った。それで眠気が三割ほど取れる。
俺が住むマンションは三階十九室でちょっと小さいが、ここ最近に造られたなかなか新しいもので、しかも家賃が安い、住みやすいとハイクオリティなものだ。ただなぜか庭へ続く階段がコンクリートでなく、鉄板を何枚も張り付けたようなタイプだった。でも俺的にはかなり気に入っている。
その階段をテンポ良く降りていく。その度にくぐもった懐かしい音を奏でる。
“通称”庭についた。ここの管理人はこのわずか五畳分のスペースと三つの花壇を“庭”と呼ぶ。ちょっと可愛い。
だが、目的の郵便受けに行くにはどうしても庭を通って門前にいかなくてはならない。そこに設置されているからだ。
そこまで五秒くらいで着いた。
「俺のは……、これだ」
三行六列に並ぶうちの二行三列目の郵便受けに手をかける。解りづらければ真ん中の行の左から三番目だ。余計わかりづらいか。
番が軋みながら中身をさらけ出す。中身は新聞紙と一枚の高級感溢れる手紙だった。
「どれどれ?」
後ろの蝋で固めた模様をきれいに切り取り、中を拝見する。そこにはこれしか書いてなかった。
[あなたは死にます。]




