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ログハウスへようこそ!!

ついに待ちに待った離れである子供屋敷

(子供部屋ってレベルじゃない)が完成した。

平屋で丸太で組んだかのようなログハウス調だ。


間取りは4LDK、風呂付、トイレ別(くみ取り式)、

キッチン、天井は吹き抜けでロフト付きである。


内装は木のフローリングに丸太剥き出しの壁で

毛足の長いグリーン系統で纏められた絨毯が

所々に敷かれていてかなり高級感がある。

正直かなり好みだ。いいセンスしてる。


キッチンには薪用のかまどがあり

木製の食器類(マグや皿、取り分け用の機器等)が

戸棚に綺麗に仕舞われている。

木製の食器とかわかってるわー。

この磨かれた柔らかい丸みが堪らないね。


冷蔵庫など無いので食材は保存のきく

干し肉や燻製された物などが置いてある。


ダイニングも広く6人家族でも余裕がある広さだ。

がっしりとした大きな長方形の食事用テーブルに

木の肘掛け椅子が3つずつ向かい合って並ぶ。

壁際にはしっかりウルダ用の止まり木もある。

こんなに椅子いらないだろとか思いつつも

まぁ仲間を増やせという事だろうと

勝手に納得して何も文句は言わない。


リビングには暖炉(ガチなやつ)も設えられている。

暖炉の前には1人掛けと2人掛けのソファが

2つずつとこれまた木のローテーブル。

小さな丸テーブルが部屋の角などに置かれ

その上にランプが置かれている。

ここで夜話し込んでいたら

絶対にソファで寝る自信がある。

むしろそれこそが最高の贅沢なのでは…。


そして各部屋だがまだ使い道は全然決めてない。

決まっている1つは…寝室とでも言おうか…。

ハンモックが4つ程並んでいてロフトがある。


ロフトは大人になれば少し屈む程度の高さで

本棚が壁側に並び反対側は嵌め殺しの窓が

上部に等間隔で並んで日光を取り込みつつ

天井にも天窓が同じようにいくつか並んでいる。

上部の窓の部分に背を向けるように

1人掛けのソファ2つと3人掛けソファが1つ。

間には丸テーブルにランプだ。


ここに関しては自分の意見を通してもらった。

広い空間も良いのだがやはり狭い空間で

落ち着ける場所ってのは個人的に好きであり

どうしても作ってもらいたかったのだ。

大人になってもソファに座れば

腰や頭を折ったり下げたりせずに済み

落ち着いて読書が出来る場所である。


あと3部屋あるが今の所

物置、空き、空きみたいな感じ。


そしてチョ…ジェドを雇う為の条件である風呂。

見た目は檜の浴場って風情だ。

大の大人が3人は入れるだろうか?

風呂を沸かすのも一苦労なので

他の部屋の豪華さに比べたらかわいいサイズだ。

ゆっくり浸かるのではなく汗や汚れを洗い流す

ってのがメインの考え方なので仕方あるまい。


ゆっくり浸かりたい時にはジェドが自分で

頑張るそうなので俺には関係ない話だな。

だって俺は自分の屋敷で入れますからね!


シエルもジェドも感激していたのは

言うまでもないだろうが特にと言うなら

シエルはキッチンとロフトに感激し、

ジェドは風呂とトイレとソファに感激していた。


そして一通り離れを確認した後一度屋敷に戻り

父親に今日は離れに泊まってくると伝え

俺、シエル、ジェドの3人で暖炉の前に集まった。


「さて、離れも完成した事だし早速今後何するか考えようか。ジェドはまぁ俺の護衛だし身体鍛えつつ剣術をタルサから学ぶのがメインだろ?」


「あぁ!風呂もちゃんと約束通り作ってもらったからな!グレソの取り回しもなんとなく掴めてきた気がするし。タルサの考えを読めば自分の隙を相手の考えから読んで潰せるし、逆に相手の攻撃のタイミングもわかるから自分の攻撃方法にも活かせる。ラシッドの言った通り自分の力の使い方をちょっと変えただけでかなり使い勝手が良くなったように感じるぞ。」


「だろ?相手の考えを読むのはいいけどそれをこいつこんな事しか考えてねぇのか。とか、そんなくだらない使い方で終わらせるのは勿体ないぞ?俺だったら隠し事とかしてないですよね?とか言って内心アレの事かコレの事かとか勝手に想像したとこ読み取って……フッ…やりたい放題だよなぁ……羨ましいわーその能力。」


「お前ホント性格悪過ぎるよな…シエルはよくこいつと一緒にいられるな?」


「えっ…その、私は最初からラシッド様に仕える為にって育てられてきたから特に…何も…むしろ私の眼に魔眼の力があるってわかってから仕える事すら出来ないんじゃないかって思ってたくらいだから…今の私に不満は無いよ?」


「かーっ!シエルはホント、ラシッドのこと好きだよなぁ。この腹黒のどこがいいんだかなぁ…」


「ちょ、ちょっとジェド!ラシッド様はそういうのじゃないよ!?わ、私にとっては仕えるべき主人なんだから!そ、そんな畏れ多いこと言わないでってば!」


「あーもー2人ともうるさいっての!話が脱線してるぞ!てかシエルもシエルで仕えるべき主人とか言いつつそういうのとか言うなよな。とりあえずジェドはそのまま護衛できるレベルまで剣術を進めてくれ。んでシエルは?メイドの勉強とか計算、書類関係とかその辺はどんな感じよ?」


「あっ!そ、そのすみません…そんなつもりで言ったわけではないのですが…」


「あーもういいっていいってわかってるから大丈夫!それで、どうなの?」


「は、はい!メイド仕事の方はまだまだ覚える事が多くて簡単な家事一通り程度しか出来ませんが

計算や品物の簡単な相場やどの程度の需要があるかなどは少しずつですが掴めてきたように思えます!書類の書き方はまだ見ているだけですので実際書くとなるとなんとも…すみません…。」


ほージェドは中々応用力があると言うか

適当と言うか上手くコツを掴んでいるようだ。

人の内心を読んじゃうせいで精神年齢は高めか?

そのおかげかものの考え方を教えれば

サクッと成果が出てくる辺り案外切れ者かも。


シエルは卑屈な部分もあって

面倒な所も多々あるが物覚えはかなり早い。

メイドの仕事だってサラッと家事一通りとか…

それが出来るやつがどれほどいると言うのか。

まったく門外漢だった商売の事すら

把握してきてるとか実はシエルって

超頭いいのかもしれないな。

向かいに座ってるジェドの口も開いてるしな。

お前も見習えよ。全く。


「そうか、いや、その歳でそれだけ出来るってすげぇと思うけどな?」


「あ、ありがとうございます!?ほ、褒めて頂けるなんて光栄です!もっともっとお役に立てるように今後も精進いたしますです!」


「お、おう、よろしく頼むよ…っと。よし、とりあえず現状把握はこれくらいでいいか。んじゃ今後何してくかの話をするか。」


「今後って言ってもまだお前ら5歳だろ?俺だって7歳になる年だぜ?何が出来るって言うんだ?」


「まぁなぁ歳考えるとそりゃなんかするって言っても出来るもんでもないのはそうなんだけどな。んじゃ言い方変えようか。今後の目標とかを決めようぜ。」


「目標…ですか?私はラシッド様に付き従いますのでラシッド様のしたいようになされればいいと私は思うのですが…。」


「そうだぜ?俺もお前に雇われてるみたいなもんだからな。護衛って事になってるしお前の行く所へついていくだけだからな。」


シエルは小首を傾げて不思議そうな顔してるし

ジェドはジェドでニカッと笑いながら

そんな事を言ってくる。

考えるよりも先に体を動かす方が得意

って感じで丸投げだ。


「んじゃとりあえず最終目標だけでも先に宣言しとくわ。」


そう言って前置きして2人を見る。

シエルは控えめだが真剣な眼差しを此方に、

そしてジェドは気負う事なく興味深そうに。

2人して此方を見てくる。


「俺の、というか俺たちの、だな。最終目標は魔王を討伐すること!以上!」




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