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神々の世界へようこそ!

「あー、人生イージーモードだな!」


俺こと「双島 優治」は人生に退屈している。

何せ親父はとある大企業の部長で昔っから

欲しいものに困った事は特になかった。

そんな楽勝な家庭でぬくぬく育ち

勉強や友人関係で躓く事もなく。

世間一般的に「すごい大学」と言われる所を

スルッと卒業し株で遊んだ儲けで会社を興し

あれよあれよと大企業にまで上り詰めた。

金に困らず仕事も程々、指示を出すだけ。

みたいな感じの28歳。


そりゃ人生イージーモードとか言わせてもらう。

俺からしてみりゃ不出来な双子の弟が1人いる

ってのがまぁアクセントって感じだ。

そんなこんなでやりたい放題したい放題

やってきたわけだが今の俺には1つ不可解な…

いや、目の前の全てが1つの不可解な状況か?

とりあえず夢であろう目の前には……

裁判所?っぽい場所が広がっていた。


「なんだこりゃ…」

《あら?やっと起きたようですね。》

目の前…俺から見て真正面の一際高い椅子に…

目隠し?をした……あれだ裁判所の女神像。

の格好をした女が座っている。

《さて、当人も気がついた事ですし始めましょう。》

《ヨッシャァァァァァァァァ!!!》

「なんだ!?」

大音響に周りを見渡すとそこには……

ありとあらゆる想像上の姿をしていると思われる

神々と同じ姿形をした奴らが360度。

俺の周りをぐるりと囲んでまるで競馬場のような盛り上がりを見せていたのだった。



「………夢なら覚めろよコンチクショウが。」



そもそも何故こんな場所にいるんだ?

記憶を探ってみて思い出せるのは……

そうだ弟と一緒に酒を飲みに行ったんだ。

んで車呼んで乗った後に……後に?

そこで記憶が途切れている。

思い出せないものはスパッと諦め

自問自答から思考を切り替え周りを見渡す。

割と自問自答してた筈なのにまだ騒がしい。

とりあえず目の前目隠し女神(?)に話を聞こう。


「なぁ、ここは一体どこなんだ?見た感じ現実って感じが全くしないんだが。」


《あら、現状には驚かないのですね!さて、ここですか…ここは死後の世界です。あなたは交通事故で亡くなり、そして神々の目に留まり新しい世界へと転生をする為にここへ魂の状態で呼び出されたのです。》


と、のたまう目隠し女神サマ。

俺死んだのか……ハァ!?


「俺の会社と金と車と家は!?」


《最初に出てくる心配事がそれらですか…》


若干引き気味のめかく…女神サマ

やかましいわ、ほっとけ。


「というか新しい世界へと?って言ってたか?それってつまり……?」


《貴方方の言い方で言えば異世界、となるでしょう。その世界には魔王がおり魔法があり妖精や悪魔、様々な姿をした住民達が暮らしている。そんな世界になります。》


マジか!!うぉぉぉ!退屈な人生から一転

異世界転生とか!!これなんてアニメだよ!!


「あれ?でもそういうのに選ばれる奴って割とフツーな奴ってイメージあるけどそこんとこどうなのよ?」


《あー、それについてなのですが……》


ここにきて顔を横へ向け

何やら歯切れの悪い女神サマ。

目隠しのせいでわからないが絶対目泳いでるわ。


《ハーイ!ハイハイハイ!それについては僕が説明するよ!!》


すると俺から見て右側に座っていた1人の…男神?

が立ち上がり手をピンと伸ばして返事してきた。

見た目は若いというか子供だ。

真っ赤な短髪にいたずら好きな

やんちゃ坊主みたいな笑みを浮かべて

こっちに激しく自己主張してきている。

因みに目も真っ赤だ。


《フツーって言ったよね?よくよく考えて見てよ!フツーの人間を神サマである僕たちがいちいち見てると思う?》


「あーなるほど確かに。」


(てか神って自分で言っちゃったよこの人)

そこまで暇ってことは無さそうだ。

ならまぁ金も地位もあったのに

事故死した俺なんかはまぁ神?からしたら

目に留まる存在だったのかもしれない。

だからと言ってなぜこんな場所にいるのかは

今だによくわからないんだがな……。


「ならなんで俺が選ばれたんだ?」


《君が僕の目に留まったからさ!僕が君をここへ呼んだんだよ?僕の力で君を転生させてあげるんだから感謝してよね!まぁ転生したらしてもらいたい事はあるんだけどね!》


「してもらいたいこと?一体何をさせようってんだ?魔王を倒せなんか言われたって出来っこねぇぞ?」


《んー!!惜しいッ!君が直接倒す必要は無いんだ。勇者を助けて魔王を倒して欲しいのさ!君たちで言うところのパトロンってやつさ!》


ほほぅ?パトロンとな。

これは十八番かもしれないな。

前世?では大企業社長にまで成ったしな。

しかし異世界(魔法だ魔王だがいるらしい)で

ただ転生したって何が出来るとも言えない。

そうなったら例のアレだろう。


「んじゃなんか特殊能力とか貰えるのか?例えば魔力が高かったり身体が頑丈だったり空飛べたり」


《まさか!パトロンだって言ったじゃないか!まぁ少しくらいは融通してもいいけどねーメインは商人としてやサポーターとしての能力だよ。これがなきゃ勇者のパトロンになんてなれないからねぇ》


「なんだそんなもんか…」


《言うねぇ…あっちの世界じゃ神から授かった能力ってのはかなり珍しいんだぜ?まぁその辺はいいや、とりあえず転生行っとく?》


「そんな軽いノリでいいのかよ!まぁどうせ断れないんだろ?」


《そうだね、断らせないよ。》


「じゃあやってくれ。」


そこで赤髪の子供神サマは俺を一頻り見た後

正面の目隠し女神サマへ目で合図を送る。

女神サマがゆっくり頷くと俺は光に包まれ

真っ白な世界の中で意識が遠のいていくのを

感じながら意識を手放したのだった。

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