夕飯グラビティ
六月の中頃の放課後、私は下駄箱の戸を開けようとしたら手が止まった。
この戸を開けたら死霊の歩む音の様な何かしらの不幸が訪れそうな気がしたからだ。
「……………………、」
例えば昔の虐められていた時みたいに靴が燃やされたり動物の死体が入れられたりトイレで使った雑巾が入れられたりした時と同じ様な事があるぞと私の絶亡脳が警告していた。
しかし私は、他人の不幸を愛し絶亡する事に恋い焦がれている絶亡大好き臓物消散ガール望ちゃん(不本意ながら気に入ってしまった、チクショーメ)だからこのような状況は、むしろ歓迎だ。
だが、そうした心配事は、全て杞憂に終わった。
下駄箱の戸を開けると手紙が一枚私のオレンジ色のスニーカーの上に置いてあった。
一瞬、私を好きになってしまった頭が絶亡的に可笑しい愚民(生徒)が入れたラブレターか何かしらの類いかと思ったがどう見ても違う気がしてならない。
まず最初に封筒が余りにも事務的過ぎる、購買に行きゃあ十円で買えるような無機質なヤツだ。
もちろん私は、ラブレターなんて一度も貰った事は、無く死ね死ね手紙しか貰った事しか無いがさすがにラブレターには事務封筒を使うなんて思えない。
下駄箱の戸を開けっ放しにして固まっている私を愚民共が不審そうな視線で私を見てきやがる。
変な噂を流されても困るので適当に一瞬考えた後その手紙を鞄の隙間の中にねじ込んだ。
×× × 吐け!×吐くんだ!×
場所を変わって夜の私の部屋。
私は、人間国宝が作った大型屋久杉座敷机の上にさっきの手紙を置いた。
そして押し入れの中に入ってる中学の時に使ってたロッカーからつい先日郵便受けに入っていたカミソリメールと小動物の死骸の写真を隣に並べる。
手紙を開けようとしたところで喉が乾いた私は、台所に行きメロンソーダを取り出してコップに緑色の液体を注ぐ
炭酸がコップの中で揺れて幻想的な風景を写してくれて。
それだけでも良さそうだが私は、あれをこの中に入れる。
「まだあったかな」
ガサゴソと冷蔵庫を漁り私が取り出したのは、レディボーデンのバニラアイスだ。
私が作ろうとしているのは、人類が創った叡知の一つクリームソーダなのだ!
「おっと、これだよこれが無くちゃあやっぱり駄目だよな」
私は、嬉々としてアイスをクラッシャーで綺麗な球を作りクリームソーダに入れる
くぅーやっぱり良いよなぁこのアイスをソーダに入れる感触ってヤツはよう!絶亡的に旨そうじゃねえかよ!最高だよ!本当マジで!
食欲を掻き立てるクリームソーダを見ていると腹が減ってきた
「目玉焼き丼でも作るか」
お気に入りのスカルエプロンを着て、冷蔵庫から卵と福神漬けと醤油を取り出す
ババアは今日、婦人会の集まりが有るかなんかで家には私一人しか居ない
フライパンを軽く暖めて卵を片手で割り黄身が中心に来るように卵を落とす、ベーコンはお好みで
「わ~たしは、た~だのぜ~つぼうガール♪脳ミソ・臓物・四肢・さ~くしょーうぜ~つぼうっ子♪メシウマ神経大上~等♪絶亡す~れば良い♪」
卵の白身のタンパク質が熱によって硬化していく食欲をそそる音を聞いていると歌をつい口ずさんでしまう。
「せーつなーに生きて死ーにましーた♪神のお告げを聞いた勇者何てそんなもんです♪たーとえ勇者が魔王を殺してーも、最後に勝つのは、なんの苦労もしていない村人Bです♪そーれにより絶亡した勇者はー♪魔王になる意味を覚え魔王になーるでしょ♪そしてまた、世界は、また、始に戻るでしょう♪」
おっと目玉焼きが焼けたぜ。次に目玉焼きを乗っけても落ちない程度の量ご飯を盛る。そして黄身が半熟の目玉焼きをどーん!醤油をたらたら~。
さらにそこにー、福神漬けを乗っける!
完成!私特製福神漬け目玉焼き丼!
ふふふふふ、見るからに雑くてドか系の丼だが夜にこれを食うのが止められねえんだよなこれが!
あとツナ缶もあったから大量のマヨネーズを入れて混ぜそこに胡椒をかけたツナマヨを作った
四つ目が言うには、氷結にクソ合うとのこと酒、飲まねえけどな。
作った夜食をリビングのテーブルに運ぶ。
「今日、何かテレビやってかね」
下らない話ばかりしているバラエティー番組は、私の神経をすり減らせるから光TVのミステリーチャンネルでやってるモンクを流す。
箸を揃えて箸置きに置き、手を合わせて言う。
「いただきます」
目玉焼き丼の黄身を割ると半熟なトロトロした黄金色が目玉焼きを彩る。
一口食べると福神漬けのシャキシャや卵が合わさり美味しい
ツナマヨ缶も酒のつまみになる味が旨い
クリームソーダを飲む。絶亡的に食べあわせは、酷いけど美味しい
最高だよ絶亡的に最高で今すぐ死んでも良いよ!
心の中で狂乱乱舞して悦んでいた。
食べたら眠くなったから寝たら、手紙の事は、忘れた。
ペ 「ペロ子だおー」ペラリ
黒 「あー何かプチマス生物っぽいのにメモを貰ったッス」
黒 「えーっと何が書いてあるンスか?」
黒 「[作者は、絶望した余りにも無い自分の創造力に〕」
黒 「何スかこれ?小説の中にでも居るンスかねウチって?」
ペ 「ペロ子だおー」




