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死者の記憶を継ぐ者 〜巻き込まれ転生で幽霊になった俺は、王女に未来を託す〜  作者:
逃げた者が戦う準備を整えた章

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役割付与

魔女は、早速――実験……じゃ無くて、研究を始めた。


まずは、工兵と思われる幽霊からだ。

作業台の上に、爆薬と罠用の起爆装置を並べる。


「これに、触れてみなさい」


幽霊の男は、ゆっくりと近づいた。


そして――


「ほぅ〜……」


霊鋼を通じて干渉し、爆薬を持ち上げる。

クンクン、と匂いを嗅ぎ始めた。


……いや、嗅げるのか?


「いい爆薬だ」


おいおい。。


「心、踊る」


やめろ。


「素晴らしい……ヒャヒャヒャ!」


おい!!俺は指差し板を使って


「魔女!こいつ爆破犯じゃねーだろうな!?」


「私が知る訳無いでしょ!」


即答かよ!


「木っ端微塵にしてぇ〜……」


目が、据わってる。……怖ぇ。


魔女が、ペンを走らせながら言う。


「アンタの名前は、爆薬さん!」


「おい!適当に名前付けるな!」


「役割に準じた識別名よ」


絶対、今考えただろ。


「次は、貴方ね」


鎧の男――盾役と思われる幽霊へ、視線を向ける。

魔女は、霊鋼を用いた小型の盾を差し出した。


「そこそこの防御力と、衝撃分散の付与が付いてるわよ」


幽霊は、それに触れた。

一瞬、輪郭がはっきりする。


「お〜……」


声が、少しだけ力強くなる。


「素晴らしい……これで、守れる」


……こいつは、まともそうだな。


「アンタの名前は、盾さん!」


「うむ!良い響きだ!」


受け入れるな。


「そして、貴女には」


背の高い女性へ。

方位磁石と、この辺り一帯の地図を差し出す。


「ほぅ……」


霊鋼越しに、それを持ち上げる。


「逸品の方位磁石だ……!」


目が、輝いた様に見えた。


「これだけ有れば……絶対、迷わねー!」


さっきより、輪郭が安定している。


「貴女の名前は、磁石さん!」


「…………」


少しの沈黙。拒否はしない。



最後に一番、揺らいでいる少年へ視線が向けられた。


「貴方が、一番弱々しいわね……」


おいおい。。


「じゃあ」


少し考え。


「盾さんと……そうね」


指を鳴らす。


「守くん」


またかよ!


「守くんは、エリシア様の護衛の任務を与えるわ」


少年が、顔を上げる。


「お仲間が居るから、すぐに分かると思うわ」


ユーシアの事だろう。


「任せたわよ!」


「御意!」


……何で、ちゃんと返事してんだよ。



「おい、魔女」


「何よ?」


「エリシアに、そんな沢山幽霊つけて……本人は大丈夫かよ!?」


盾さん、磁石さん、守くん。


それに、ユーシア。


合計、四体。


「大丈夫じゃ無い?」


軽いな。


想像してみろよ。

エリシアの背後に、四人の背後霊って!

どう見ても、呪われてるだろ!

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