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ダンジョンクリアで女神に昇神!  作者: 斉藤一
ダンジョン攻略12日目
72/175

12-1

レ「ふあぁ、おはよう。」


目が覚めると、闇の壁で覆われていた。ワルキューレもいつの間にか帰ってきていたらしい。


ア「おはようなのじゃ!」


壁の上から、アヌビスが顔を出して返事をした。


レ「アヌビス、どこで寝てたんだ?」

ア「弥生と、イルナと一緒に寝たぞ!」


アヌビスがそう言うと、ワルキューレは俺が起きたのに気付いたのか、闇の壁を解除した。


ワ「おはよう、零殿。」

レ「おはよう、ワルキューレ、弥生、イルナ」

ヤ「おはようございます!」

イ「・・・おはようございます」


イルナはまだ眠そうだが、メイド服には着替えている。俺も小部屋に戻ってさっさと着替えるか。着替えた後、洗面台に行き、ひげをそって歯磨きをした。その後、軽く体操をして、ご飯を食べることにする。今日は、アヌビス以外は全員和食にした。ワルキューレも付き合いで和食にしたが、いまさらながら、意外にも箸を使えるんだな。イルナはパラレルワールドの日本みたいなもので、もともと箸を使っていたらしい。


ワ「それで、昨日の事だが・・・。」


ワルキューレが言うには、今後も悪魔の襲撃が予想されるため、悪魔が現れた場合には、限定的に神装の開放や、ラヴィ様分身による護衛などで対処してくれるので、安心してダンジョン攻略に励んで欲しいという事だった。


レ「じゃあ、今日は6階クリアを目指してがんばるか。」


朝食で使った食器を片付けて、歯磨きを終えると、メィルを呼び出してイルナの登録を行う。


メ「これでいいよ!」


イルナが淡く光ると、登録が終わったらしい。こんなにすぐに終わるなら、昨日のうちにやっておけばよかったな。イルナにコアを渡す。イルナはそれを砕いていき、ステータスを確認する。


イルナ(人間):HP10000、MP1500、攻撃力10、防御力10、素早さ310、魔力170、スキル:ネクロマンシー、呪術、装備:腕輪・防御力50、指輪・防御力50


イ「・・・新しいスキル、増えた。」

レ「へぇ、どんなスキルだ?」

イ「・・・呪術、魔法とは違うみたい。」


魔法の様にランクがあるわけではなく、ネクロマンサーの素質としての延長上のスキルみたいだ。


レ「どんなことが出来る?」

イ「・・・たとえば、幻痛」

レ「いたたたた! 痛い、マジで痛い!」


イルナが解除すると、痛かったのが嘘だったように無くなった。この世界に来てから、痛みを感じたのは初めてかもしれないな。


レ「ダメージは無いが、痛みだけがあるスキルか。」

イ「・・・使えそうな呪術の名前だけが、頭の中にうかぶ感じ。HPドレイン付与、幻痛、デバフ、ダメージリンク、幽体離脱、獣化、毒の霧、リッチ化・・・かな?」


自分でもよく分からないのか、断定的ではない。


レ「その辺は、実際にダンジョンで使って試してみようか。大体名前で分かりそうだが。」

ヤ「それじゃあ、準備が出来た人から出発です!」


俺達は素早さが上がったおかげか、大分移動速度が速くなった。今の俺達が地球に行ったら「何! 消えただと!」ってやれると思う。弥生は普通にスキルで消えれるが。


俺達がダンジョンに着くと、フロントに居たラヴィ様に「何かあったら呼んでください。」と言われ、俺達は6階に向かう。ガーゴイル、キメラあたりは結構出るのでサクサク倒し、たまに出るグリフォンとブラッドサキュバスは連携して倒す。魅了を使ってきたのはカリヴィアンが憑依していたからだろうか、普通のブラッドサキュバスは血魔法を使うだけのようだ。


そろそろ6階もクリアと言うところで、火で包まれた鳥が飛んできた。フェニックスか! 弥生が鑑定する。


ヒノトリ(不死):HP50000、MP5000、攻撃力1500、防御力1500、素早さ1000、魔力1000、スキル:飛行、自動蘇生、火魔法(9)、MP自動回復(大)


ヤ「この鳥、倒せないんじゃないですか?」

レ「ワルキューレ、自動蘇生ってなんだ?」

ワ「見たことは無いが、おそらく死ぬと蘇生が使われるのだろう。蘇生のMPは1000だから、MP自動回復(大)で回復する前に5回倒せばいいのではないか?」

レ「いいのではないか?って無理だろ!」


アヌビスの魔法ですら数百発要るんだぞ。アヌビスのMPが切れる方が早い。俺達の攻撃力じゃ、たとえ当たったとしてもダメージが与えられないのではないか。


イ「・・・呼んでる・・・?」


イルナがふらふらとヒノトリの方へ歩いて行った。すると、ヒノトリがイルナに体当たりする。


ヤ「イルナちゃん!」


弥生が飛び出しかけるが、様子がおかしい。


イ「・・・憑依、みたい。」


イルナは、まるで火の衣をまとったようになった。そして、だんだんと火が収まると、イルナの中に吸い込まれていった。


イ「・・・この子、手伝ってくれるって。」


ヒノトリゲットだぜ! っていいのか、これ。

・・・階層ヌシが現れないところを見ると、これはズルにならないのか、こいつがヌシだったのかのどちらかだな。


レ「よし、とりあえず6階をクリアしておいて、イルナのスキルを試してみようか。」


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