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気を取り直して、宝箱の確認をする。今度こそ罠が無いかしっかりと確認・・したいけど罠なんか分からないから、俺達は廊下から出て、宝箱を開けるだけの分裂体を作った。
しばらくすると破裂音がした。分裂体は消滅したようだ。最初に罠のある銅の宝箱を開けてたら全滅していたかもしれないな・・。最初に引っかかったのが装備の外れる罠で助かったのか?恐る恐る宝箱の前に戻ると、鍵が入っていた。
ヤ「鑑定!ふむ、魔法の鍵みたいですね。1回だけどんな宝箱も開けられるっていう効果があるみたいです!」
レ「金の宝箱専用のアイテムみたいな感じだな・・。都合がいいというか。」
俺は弥生から鍵を受け取ると、金の宝箱に鍵を刺した。鍵を回すとかちゃりと音がしたが、さっきの事もあってなかなか開ける勇気が持てないな。さすがに鍵のある宝箱に罠は無いと思い、ゆっくりと開けると、中には一冊の本が入っていた。
ヤ「鑑定!空間魔法の書みたいですね!レアっぽいです!」
レ「女神様達が使っているやつか。使い方としてはアイテムボックスか?」
俺が使うとして、分裂体を保存するくらいか。それなら、投擲用のアイテムを入れる場所として弥生が使った方がいいか。
レ「だったら、弥生が使うといいよ。アイテムボックスに手裏剣を山ほど入れればいいだろうし。」
ヤ「そう言う事でしたら、空間魔法を覚えてみたいです!」
弥生は空間魔法の書を開いた。しかし何も起こらなかった。
ヤ「これどうやって使うんですか?」
メ「本を開いた状態で、使用を意識すればいいよ!」
レ「また急に出てきたな・・。」
弥生は「空間魔法の書を使用!」と律義に唱えると、本は消えていった。
形無弥生:HP272、MP205、攻撃力55、防御力28、素早さ53+21.2、魔力21、スキル:変化、投擲術(5)、空間魔法(1)
メ「空間魔法(1)に入る量は100個だよ!私はまだ空間魔法(2)で空間内の時間停止までだけど、空間魔法(3)になったら容量が無限になるみたいだよ!」
レ「で、どうやって上げるんだ?」
メ「さあ?私は単にコアから吸収して覚えただけだからわかんなーい。ばいばーい。」
レ「おい!?急に現れたと思ったら急に消えて忙しい奴だな。来るときは透明化、帰るときは転移か。近くに転移して透明化で見張っているんじゃないだろうな?」
俺は辺りをきょろきょろと見渡すが、分からない。透明ならどっちにしろ探す意味はないか。
俺は出来る限り分裂体を作り弥生に渡し、弥生はそれを手裏剣にしてアイテムボックスに入れていった。隠し通路を後にし、しばらく進むと、エレベーターが見えた。
レ「やっと2階もクリアか。そろそろ戻って飯にするか?」
ヤ「そうですね、でもその前に敵ですよ!」
弥生がそう言うと、床に散らばっていた粘液が集まり、3mくらいのモンスターになった。
ヒュージスライム(動物):HP405、MP100、攻撃力40、防御力35、素早さ6、魔力12、スキル:分裂
ここに来た時ならともかく、さっき強くなった俺達にとってはもうそんなに強い敵じゃないな。弥生からコアを貰う前ならやばかったかもしれないが。
そう思っていたら、ヒュージスライムは分裂し、普通のスライムを20匹作り出した。小さなスライムってこいつの分裂体だったのか。どおりでこの階層にしては弱いと思った。
ヤ「私に任せてください!えいっ!」
弥生はまず小さな方のスライムに手裏剣を投げる。クリティカル発生。スライムに150ダメージ。
ヤ「えいっ、とぉ、やぁ!」
弥生は調子に乗って全てのスライムを倒した。
ヤ「どうですか!えっへん!」
弥生が胸を張っていると、ヒュージスライムが体当たりをしてきた。
ヤ「そんな遅い攻撃当たりませんよ!えいっ!」
弥生は手裏剣をヒュージスライムに向かって投げた。クリティカル発生。ヒュージスライムに121ダメージ。
さすがに1撃というわけではなかったが、遅いスライムの攻撃が弥生に当たることは無く、弥生の手裏剣は貫通属性でどんどんスライムのコアに当たり、あっという間に倒してしまった。俺はその間何をしていたかというと、ペプシを作り、散らばったスライムのコアを集めてもらっていた。
ヤ「無事にエレベーターにたどり着きましたね!」
弥生は、2階のエレベーターのボタンを押すと、うきうきと中へ入っていった。
レ「やっと飯が食えるな。」
俺も弥生に続いてエレベーターに入った。
メ「ばぁ!」
レ「うわ!」
ヤ「きゃぁ!」
俺達は急に壁から頭だけ出してきたメィルに驚いた。
メ「油断しすぎだよ!私が敵だったら二人ともやられてるよ!」
レ「いや、壁ぬけしてくる敵なんて居ないだろ。」
ヤ「ですです!お化けじゃあるまいし、普通はそんなところまで注意しませんよ!」
メ「まあ、これからは気を付けておきたまえ。」
メィルはそれだけ言うと、すーっと壁の中に吸い込まれるようにして消えていった。
レ「なんだったんだ・・。突飛な行動はいつもの事か?」
ヤ「でも、全く用が無いのに出てくるのは珍しいですね?」
俺達はとりあえずフロント行のボタンを押し、エレベーターから降りると食堂に向かった。




