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ダンジョンクリアで女神に昇神!  作者: 斉藤一
ダンジョン攻略3日目

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21/175

3-3

ユウは弥生の前に盾となって構え、涙目の弥生の目線の先には、虹色に輝くスライムが居た。弥生にステータスを聞くと


ミスリルスライム(鉱物):HP1000、MP500、攻撃力20、防御力530、素早さ100、魔力300、スキル:物理カット(99%)、魔法カット(99%)、飛行


えぇ、倒すの無理じゃね?メィル並みの強さじゃん。

ミスリルスライムは素早く動くと、俺の背後から体当たりをしてきた。早すぎて対応できない。クリティカル発生、零に20ダメージ。頭上から体当たり。クリティカル発生、零に20ダメージ。正面から体当たり。クリティカル発生、零に20ダメージ。

大して攻撃力はないけど、不意打ち扱いで全部クリティカル発生になってる!


レ「くっ、俺ばっかり狙いやがって!」


HPも100切ってあせった俺はとりあえずスラタンを振り回したが、ミスリルスライムはあっさりとかわして当たる気がしない。


ヤ「私も、えい!」

ユ「ふっ!はっ!」


弥生とユウもスライムに攻撃したが、同様にかわされる。復元したスライム達も魔法で援護攻撃しているが、ダメージは0だ。逆にミスリルスライムの攻撃は相変わらずで、クリティカル発生、零に20ダメージ。クリティカル発生、零に20ダメージ。


ぼこぼこにやられた俺はいつの間にか死んでいた。


メ「死んでしまうとは情けない!ほれっ!」


目を覚ますと、メィルが偉そうな白髭をつけて豪華な椅子に座っていた。


レ「・・・。あれからどうなったんだ?」


俺はメィルを無視し、服をさっと着ると弥生にどうなったか聞いた。さすがに3回目ともなれば慣れた。


ヤ「ミスリルスライムは、源さんを倒したあと、あっさりと逃げていきました!さあ、お昼を食べに行きましょう!」

レ「いや、もう少し詳しい話を!あと、俺が死んだのに結構あっさりしてるな!」

ヤ「もう3回目ですし、慣れもしますよぅ。」


やっぱり、慣れって怖いな。そのうち、嫌な顔をして「あ、死んだんですか?」とか、「またですか、もう知りません!」とかになったら困る・・。


メ「バチが当たったんですよ!源さんがずるしようとするから!」


メィルいわく、ダンジョンの中はきちんと管理されている空間なので、チート行為や悪質なプレイをしたらバチが当たるらしい。いや、ゲームかよ!ちなみに、ミスリルスライムはメィルでもなかなか倒せないらしい。クリティカルでも99%カットされるのですべてクリティカルでも時間がかかるとか。


レ「あと、ユウは?」

メ「没収です、帰ってから私がペロペロします!イケメンばんざい!」

レ「それはお前が欲しいだけだろ!返せ!」

メ「いやでーす。かえしませーん。」


メィルはアッカンベーと舌をだすと、転移していった。


ヤ「うぅ、私の王子様が・・。」

レ「唯一の戦闘職が・・。」


俺達はがっくりしながら食堂に向かった。ちなみに、スライム達は移動速度が遅いため、倒してコアに戻したとの事。食堂で弥生は豚の生姜焼き定食、俺はチキン南蛮を注文すると、これからについて話し合った。


レ「実際どうする?これからの攻略は。」

ヤ「装備を充実させて、地道にスライムを狩りますか?一応私たちもスライムは倒せる強さですし。」

レ「それでもいいけど、制限時間がなぁ。」


まだ3日目で予定よりは早いとはいえ、武術的に俺達が強くなるには30日という期間は短すぎる。ステータス的に強くなっていくしかないか。まあ、いくら時間が無くても残業(夜間のダンジョン攻略)はしないけどな!そうこうしているうちに料理が出来たので、おいしくいただき、食堂を後にした。

昼からは再び2階に行った。


ヤ「そういえば、なんで帰還の巻物を使わなかったんですか?」

レ「あー、そういえばそんなアイテムもあったな。カバンに入れっぱなしで忘れてた。今度からはすぐに使えるようにしておこうか。」


俺は弥生の指摘でアイテムの存在を思い出し、カバンから取り出してポケットに入れた。ん?覚えてたんなら弥生が使えば良かったんだろうが、弥生も忘れてて今思い出したんだろうな・・。

ついでに言うと、回復剤の存在も忘れていた。本当に持ってる意味なかったな。


2階を探索し、ずるじゃ無い程度にケルベロスを作成して援護させたりして、スライム達を倒しながら探索していると、弥生が壁の一部を指さした。


ヤ「あそこの壁、鑑定眼鏡で見てみると、隠し通路って表示されます!」

レ「たしかに、少し色が違うか?スライムの這った跡だと言われても分からないくらいだが。」


鑑定眼鏡様様だな。俺はゆっくりと色の違う壁を押すと、回転扉の様にくるりと向こう側に行けた。隠し通路と言うか、廊下というか、道を進むと、行き止まりに宝箱が3つ置いてあった。


ヤ「ダンジョンで初めての宝箱ですね!何が入っているかワクワクします!」


ちなみに、左から茶色、金色、銀色だ。


ヤ「ふむふむ、左が銅の宝箱、右が銀の宝箱、真ん中が金の宝箱だそうです!」


うん、見た目で大体わかるけどな?ゲームだと、銅、銀、金の順で中身が良くなるよな。


レ「とりあえず金の宝箱を開けてみるか。」

ヤ「源さんは、好きなものは最初に食べる派ですか?」

レ「どっちかといえばそうだけど、なんで?」

ヤ「普通、がっかりしそうな銅から開けて、金で喜ぶってパターンを選びそうな気がするんですけど。」

レ「俺の普通は金からなんだよ。っと、あれ?開かないな。」


俺はがちゃがちゃとやるが鍵がかかっているようだ。


レ「鍵がかかっているな。仕方ない、後回しにして銀を開けるぞ。」


俺が銀の宝箱を開けると、濃い紫色の煙が出てきた。


レ「うわっ、罠か!大丈夫か?弥生。」


俺はとっさに弥生をかばったが、煙の量が多く、通路一帯に広がった。


ヤ「けほっ、けほっ、煙たいけど毒とか麻痺とかの状態異常は無いようです・・。」


見た目は毒の煙っぽいけど実害は無いようだ。しばらくして、煙が晴れてきた。


レ「や、弥生・・!」

ヤ「み、源さん?」


俺達は恐る恐る目を開けると、大変な事が起きていた。なんと、全ての装備が外れて床に散らばっていたのだ。こんな無防備な状態で敵に襲われたら大変だ!うん、大変だ・・。だから、背後から俺の首にクナイを当てないでくれ・・。


レ「わ、わざとでは無いんだ・・。ごめんなさい。」

ヤ「ええ、分かっていますよ?分かっていても許せることと許せないことがあるだけです。」


俺はせめて弥生の方を見ないように目をつぶって床に伏せた。全裸のおっさんが床に伏せるって結構痛い絵面だな・・。


ヤ「服を急いで着るので、絶対に見ないで下さいよ?あれ?パンツが見当たりません!」


弥生は、しばらく辺りをごそごそと調べていたが、一か所だけ調べていないところがあることに気づいた。


ヤ「源さん?ちょっとそこを避けてくれませんか?」


俺は少し起き上がって、薄っすらと目を開けて、床を確認すると、ピンクのかわいらしいパンツを下敷きにしていた。俺は無言で1mほど左にずれて、土下座の格好をした。


ヤ「怒ってはいませんよ?たとえ罠の可能性を考えず、あっさり宝箱を開けた事も、私の下着を隠していた事も。」

レ「罠はごめん!でも、下着はわざとじゃない!目をつぶって伏せたらたまたまあったみたいだ!」

ヤ「へぇ?本当ですか?」

レ「本当だ!それにしてもかわいい下着だな!うん、弥生はセンスが良いな!」

ヤ「・・・。」


弥生は無言で下着を拾って履き、服を着て装備を整えると、廊下を戻っていった。


ヤ「着替え終わったら待っていてもらえますか?少し、頭を冷やしてきますので。」


俺は、着替え終わってから1時間ほど正座をして待っていると、弥生が戻ってきた。


ヤ「おまたせしました、源さん!これが戦果です!」


見た目はいつもの弥生だ。そして、弥生がアイテムを入れる為に持ち歩いていた袋を逆さにすると、山の様にスライムのコアが出てきた。


ヤ「あと、勝手で悪いのですけど、少しコアを食べさせてもらいました。コアを噛み砕いているとすっきりするので。」

レ「はい・・。ご自由にどうぞ・・。」


俺はそれ以上何も言う事が出来なかった。山の様なコアを2人で分け、ステータスはこうなった。


源零:HP203、MP175、攻撃力45、防御力50、素早さ40、魔力21、スキル:分裂


形無弥生:HP272、MP205、攻撃力55、防御力28、素早さ53+21.2、魔力21、スキル:変化、投擲術(5)

投擲術のレベルが上がり、投擲ダメージ1.5倍、素早さ1.4倍、飛距離1.3倍、クリティカルダメージ1.2倍加算、貫通属性となったようだ。


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