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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第5章 アルージ国編
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「どういうことだ!? この国は亜人の国じゃないのか!?」


ヨキは思いがけぬ展開に困惑した。

その問いにビョウブもケージも答えられなかった。


「何か入り組んだことが起きてそうね」

ビョウブは腕を組み、指を忙しなく動かした。


「一度、タヌキ族に話を聞いてみるべきね」



悪意が取れて気を失っていたタヌキ族の目覚めを待った。

善意を取り戻したタヌキ族のひとりは(つぶ)らな瞳をヨキ達へ向けた。


「お、おっと!? あっしを治したのは旦那ですかい?」


そのタヌキ族はチャガマと名乗った。

ヨキは彼に尋ねた。


「君達はなぜ亜人に化けているんだ?」


チャガマは両手を広げて()頓狂(とんきょう)な声を発した。


「そりゃないですよ。あなたたち亜人がそうしろと(おっしゃ)ったんじゃないですか」


「亜人が? なぜ?」


「そんなことはあっしには(うかが)い知らぬ案件です」


「亜人が何かを企んでいるのか……?」


ヨキは考えを(めぐ)らせた。


「君達の大将はどうした? この国にいるのか?」


「クタニのことですか? それもまた窺い知らぬことですな」


「大将のことなのに?」


「大将だろうとなかろうと、知らないものは知らないですな。ずっと見掛けないですから」


「ずっと?」


「同じタヌキ族だとしても、変化したら見分けがつかないもんでして。未熟者だったら尻尾を出してすぐにバレますが、大抵は、特に大将ともなると完全に(まぎ)れてしまって、そうなるともうお手上げです」


その時、ヨキ達の頭に声が響いた。


「ヨキくん、聞こえるかい?」


それはホイホイの発信した声であった。カナやビョウブ達もその声は響き、耳を傾けて聞いていた。


「大変だ! バッカス国の亜人が攻めてきた」


「なに!?」


「ディーカイト・カゲ国に大量の亜人が侵攻中!」


「亜人なんてここへ来る道中出会わなかったぞ?」


ホイホイの声は一方通行であるが、それでもヨキは叫ばずにいられなかった。

ホイホイの声は(なお)も続く。


「しかもトンディーク国、ミャーザ・ワッケンジー国にも亜人が攻めてきている模様! ボ、ボクたん達を完全に潰しに来てるよ!」


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