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この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第5章 アルージ国編
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倒れている者は茶色い毛並みと(しま)模様の尻尾、又は金色(こんじき)の毛並みと先の白い長い尻尾をしていた。


「これは……」


ヨキの(つぶや)きにビョウブは冷静に答えた。


「タヌキ族とキツネ族ね」


「それって……」


「隣の国、バッカス国の者たちよ。他人に変化(へんげ)する能力を持ってるわ」


亜人の国アルージ国の隣に位置するバッカス国。亜人とは争いが起きておらず膠着(こうちゃく)状態だと聞いた。


「なぜバッカスの者が亜人の姿に化けてるんだ?」


「さぁ……」とビョウブですら首を傾げた。


「元々アルージ国にはタヌキ族キツネ族はいるのか?」


「どうかしら……。わたしがここにいた頃には既に変わっていたのかしら? だとしてもこの者たちのように見分けは全くつかないわ」


ビョウブの話では、亜人を偽ることによって亜人の恩恵を得ようとする者ではないか、ということだった。


この世界は亜人が支配している。そのため亜人になりすまして暮らし、甘い汁を吸う者、また亜人の魔の手から逃れようとする者がいるのではないか。


いずれにせよ、亜人でいるほうが得であると判断してのことであろう。


「とにかく、亜人であろうとなかろうと、いずれは全種族を解放するんだ。あまり深く考える必要はない」


ヨキ達は気を取り直し、彼らを木陰に休ませて先を急いだ。


けれどヨキはその先で更に戸惑うことになる。


それは、出会った亜人を何十人と解放していったが、その者たちは(ことごと)くタヌキ・キツネ族だったからである。


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