表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この異世界は悪意しかない!  作者: 浅見青松
第4章 ディーカイト・カゲ国編
114/161

18


「ふぅ、何とか倒せたわ」


ビョウブは深く息を吐いて、倒れているホイホイを眺めた。悪意のオーラが全身から消えている。


「頭が良いと大変ね。常に他人にそう思われようと動かなくちゃいけない。だから最善手を出さなければならないという強迫観念にいつも駆られている。それがあんたの敗着手よ」


クックルは浮いていた体を地上に戻し、サントーリオの元へ駆けつけて抱きついた。


「クックル様!」


サントーリオは幼き王を抱きしめた。


(りん)と構えていたが、やはり恐かったようで、クックル王も震えた手でサントーリオをきつく抱きしめた。いくら現国王だとしても、まだ幼い子供なのである。


無事であったクックルの姿に安堵(あんど)しているヨキ達の元へビョウブが歩み寄った。


「強いじゃないか、ビョウブ」


ビョウブは口を手で押さえながら笑った。


「必死だったわよ、太らされたくなくて」


「そんなにイヤなのか?」


「そりゃ、イヤよ! 美しくないわ!」


「でも可愛らしさが増すかもしれないぞ?」


「そうでげすよ、ぽっちゃりはそんなに悪くないでげす」


「そうだよ。………………ん?」


ヨキとビョウブは互いを見合い、言葉を一瞬失った。


「今、ブヒタロウみたいな声しなかったか?」


「したわ」


「何言ってるでげすか。オイラの声でげすよ」


「ほら、聞こえる!」


「聞こえるわ!」


「ヨキ様! オイラでげすよ!」


ヨキとビョウブは辺りを見回した。


「えっ、なんだ!?」


「ここでげすよ!」


そう言われても2人には見えなかった。


が、2人の横に肌色の物体が2つ、視線の空間に揺れていた。


「なんだこれ?」


ヨキがそれを(つか)んだ。


「いたたた! ヨキ様! ひどいでげすよ、オイラの耳をつねるなんて!」


「えっ?」


手を放すとその肌色の物体がピョコピョコと縦に揺れた。


「オイラでげすよ!」


ヨキは肌色の物体から下の部分に手を伸ばすと、そこには何かぷよぷよした感触があった。


「く、くすぐったいでげす!」


「ブヒタロウ!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ