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第六死 性獣魔狂との戦い 前編

               『 Result 』


                 0P 

               報酬 なし

              

               力  23+5

               魔力 25+25

               体力 23+4

             すばやさ 25+8


               

 

               女神の祝福

             【世界平和】Lv003

             【神官プリースト】Lv001

             【呪術師シャーマン】Lv001

             【魔法使い(マジシャン)】Lv001


                スキル

              危険察知 II スキルアップ

              隠密 II   スキルアップ

              投擲 I


                魔法 

              初級回復魔法プチキュア

              初級呪魔法プチカ

              初級解呪魔法リプチカ

              解呪毒魔法リカーズ

              初級雷魔法プチボルト


             『 残り時間30秒 』


 ほむ。


 ……


 ………


 あんなのどーせいっちゅーの?


 あ、ドーモドーモ。7回目の女、幼女(巨乳ではない)のスピカです。


 魔王軍四天岩の性獣魔狂ヴェガですってよ奥様。


 いやいや、そんなの凄いのが隣村にいるなんて聞いていませんですしおすし……


 そもそも魔王って? 四天岩(してんがん)てことはあんな変態が4人も?




 と、とりあえずResultの確認しよう(白目)




 なんのポイントか知らないけど今回は0Pだった。


 まぁ~スピちゃん!あ~た、また0点なの!?ちゃんと勉強しなさい!!なんて怒れる事もないし、何に使うかもわからないし、どーでもいいよね。


 0点なんで当然報酬もないし。当方無報酬で働かせていただいておりま~す。


 走り回ったおかげですばやさがいつもより多く増えたけど、何より魔力の伸びがすごい。


 25も増えちゃうなんて大魔法使いも夢じゃないね。


 合計で50の魔力がどの位すごいかっていうと、ふふん、なんと幼児向けの魔法学習本がスラスラ読めます!!ドヤァ。




 やっぱ大魔法使いなんて無理かも。



 女神の祝福には【魔法使い(マジシャン)】が増えている。そして、スキルの危険察知と隠密がスキルアップ、さらに投擲が追加。


 これはエロ蝿軍団のおかげかな?そういえばあのエロ蝿達って隠密の効果が薄いんだよね。


 ヴェガにはまったく効いてなかったし……鼻をヒクヒク、クンカクンカしてたからもしかして匂い?


 若い女の子の匂いに反応しているの? そうだとしたらあいつらは本物の変態だよね。あーキモチワルイキモチワルイ。


 


 よし、Resultの確認も終わったし、さーこいハダル神父。私の祈りはもう決まっているのだ。


 制限時間を少し残し、私は目を閉じた。





 そして、最後の瞬間を思い出す。


 ヴェガの光の熱線(レーザー)から私を守るために、覆いかぶさってくれた彼の顔を……




 彼は……笑っていた。




 大丈夫だよ……心配いらないよって……そんな優しい笑顔で……





 やがて眩しい光に包まれていき、目を開けるとそこにはハダル神父がいた。




「さぁ村長の娘スピカよ。君は守護女神トレミーさまへ何を祈り、何を目指す」


 ハダル神父お久しぶりです。毎度毎度お願いをお聞きくださりありがとうございます。いつもご迷惑おかけし誠に申し訳ございません。


 もちろん今回もご迷惑おかけするつもりですが!!


「えっと……恥ずかしいのでこっそり耳元にお話ししてもいいですか?」


「構いませんよ。子供といえどプライバシーや皆に秘密にしておきたい事もありますからね」


 あったんだ。プライバシー。


 耳打ちの了承を得たので、しゃがんでくれたハダル神父の耳元に小声でささやく。


「ごにょごにょごにょごにょ……」


 ………


「なんですと!!!!魔物について勉強したい!? スピカ!! まだ子供だというのになんて悍ましく罰当たりな事を願うのですか!!」


「ヒィッ!!」


 マルコを筆頭に子供たちが怯えだす。


 ないんじゃん。プライバシー。


「いや。そのあははは。魔物の生態をただしく知れば、ほら……村を魔物から守れたり、その……魔物から隠れられたり、えっ~と守護女神さまも喜ぶかなっ。なんてあはは」


「魔物の事を子供が知って喜ぶ女神なぞおりませんよ! はぁ……まったくあなたは……魔物から村人を守りたいなら、やはり【神官プリースト】を目指すのが一番お勧めですが……」


「ですが?」


「知識を求めるなら、魔物だけでなく全ての生物の知識探究する【生物学者バイオロジスト】を目指すのもいいでしょう。まぁ、もっともかなり頭が良くないとなれませんし、王都ヘヴェリウスのアークトゥルス魔法学校にでも入学しない限り、知識の取得は難しいでしょうが」


「じゃあそれで」


「えっ!?」


「バイオハザードで」


「バ、【生物学者バイオロジスト】です。本当に目指すのですか?」


「ハダル神父さま、私は【生物学者バイオロジスト】になりたいです」


 子供達が羨望のまなざしで私を見つめる。子供達にはなんだかわからないけど【生物学者バイオロジスト】がすごくカッコいいものに聞こえたみたいだ。


 マルコもジェミーも目がハートになって私を見つめている。君らはなんか違くない?


「わかりました。それでは祈りなさい【生物学者バイオロジスト】!」


 子供たちの歓声が教会中で響きわたる。


 守護女神トレミーさまの像からは生暖かい風が吹いてきて、頭を抱えて「ワレリカイフノウ」と言っている様な気がした。





 山盛りのマルコのパンとジェミーや村の子供達が持ってきたフルーツが、所狭しとテーブルに並ぶ。今や私は子供達からの憧れの人になったのだ。


 そして、めちゃくちゃ美味しいママの作った手作りクリームシチューを2年振りに堪能する。


「スピカの願いは【生物学者バイオロジスト】か……パパは親父が村長だったという単純な理由で、あまり考えずに村長になりたいって願ったさ。スピカは立派な夢があってよかったよ。なぁママ」


「あらあらまぁまぁ、本当に立派な夢ねぇスピカちゃんあなたアークトゥルス魔法学校に入っちゃいなYO」


「アークトゥルス魔法学校!?入れるの?」


「ああ、成績が優秀なら入れるんじゃないか?一応村長だから弱いけどコネもある。ただし、アークトゥルス魔法学校は全寮制になるから、入学するには村から出ないとだめだけど……」


「あらあら……それは寂しいわ」


「そうだよなぁ……ママァ、スピカぁ」


「あなた……」


 私とママを抱き寄せるパパ。


 そっか、村を出ることになるんだ……7回も繰り返したし、この村にもいい加減飽きたけどね。


「そっ、そう言えば、隣村の子で勇者になるって祈った子がいたみたいだな」


「まぁ。将来有望ね。スピカちゃん!アークトゥルス魔法学校で習った魔法で勇者様を惚れさせちゃいなYO!」


「もうママったら~」


 お決まりの隣村の勇者情報を頂きました。


 やはり、リゲが勇者になりたいって女神さまへ祈ったから、変態蝿のヴェガが隣村を襲ったんだよね。


 うーん、たかが子供一人が勇者になりたいって願った位で、そんな青筋立てて怒らなくてもいいんじゃない?


 しかもわざわざ魔王軍四天岩が来るとか……


 もし私が勇者になりたいって女神トレミー様へ祈ったら……やっぱりこの村が襲われるのかな?


 ちょっと謎と問題が多いけど、とりあえず今度こそリゲを救う。


 エロ変態蝿ヴェガを倒す……倒せないかもしれないけど……弱点を見つけてなんとかする!!





 そうと決まれば明日からまた謎の研究所通いだ!!



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