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あなただけの蕎麦
課長は言う。
お客様に失礼だし一旦帰ろうか。
頷きかけたがやめた。
課長。先に帰っててください。
課長がちらつく。
課長は去った。
僕はお客様に向き直る。
まずは理由を聞こう。
なんで行かないんですか?と。
なんだお店がわからないだけか。単純だ。
一緒に調べよう。今はAIもある。いける。
見つけた。
出しかけたパンフレットの裏にメモを残す。
感謝された。大したことはしていない。
そして少し言いづらそうにしつつ、言った。
蕎麦もだけど、お金も心配。
力になってくれますか?
僕は少しはにかんだ。
あなたは何を乗せたいですか?
この蕎麦へ。
完




