↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/97

14.夏休みの予定を立てよう

 ──


 今日は1学期最終日。つまり……明日から夏休みが始まる! うおーっ!! やったー!!


 帰って何しようかな……ゲームか? マジックの研究か? そんな日々がずっと続くなんて……うわぁーっ!! 想像するだけで最高だー!!


 ……と、そんな想像をしていると、俺に話しかけてくるヤツが1名現れた。


「なにニヤニヤしてんのあいのーん」


「なんだ……高円寺か。今日は来てたんだな」


「まーね。終業式は寝ててもいいから楽でいいよね。毎日これなら学校に来てやってもいいのに」


「……」


 やっぱりこいつはこんな日でも通常通りだな……そして高円寺は俺の机に座ってきて。


「それでさ。夏の予定を立てたいから、放課後に屋上来てよ。他の勉強会メンバーはこっちで集めておくからさ」


「えぇ……俺は早く帰りたいんだけどな」


「だーめ。あいのーんは夏の間、ヒナヒナと遊びたくないの?」


「まぁ……めっちゃ遊びたいけど」


 素直に言ってしまった。それを見た高円寺は「ふふーん」と笑って。


「素直でよろしい。それじゃあヒナヒナ連れて屋上来てねー?」


「えっ? ちょっと待って」


「ん、どしたん、あいのーん?」


「だってお前、さっきこっちでメンバー集めておくって言ってたんじゃ……」


「2人の時間作ってあげようとしただけだよ? 最近2人で喋っているの見てなかったからさ」


「……」


 ……高円寺ってこういう所はマジで鋭いよな。こういう所を勉強に活かせばいいのに。


「えっと……高円寺。お前からヒナノも誘っておいてくれないか?」


「えっ? あいのーん、もしかしてヒナヒナと喧嘩でもした? もしそうだったらウチ……絶対にヒナヒナの味方するけど?」


「いや違う違う違う」


 喧嘩なんかしていないんだ……むしろその逆だ逆。


 俺らは誕生日プレゼントを渡した後から……小恥ずかしくなってて。中々話が出来ないでいたんだ。


 でも……ヒナノは俺が渡したヘアピンを、今も付けてくれているみたいだから。嫌がっているとか、そういうのは絶対にないとは思うんだけど……


 そして高円寺は納得してくれたのか。


「んー。まぁいいや。とりあえずウチから誘っとくけど……悪くないと思ってても、普通は男から謝るもんだよ?」


「だから違うってば!」


 ──


 放課後の屋上。1人で先に待っていると……高円寺がみんなを連れてやって来た。


「こんな場所があったのでござるか!?」


「ほう……悪くない眺めじゃないか」


 初めて屋上に入ったであろう2人は、それぞれリアクションをしている。


 この場所が2人きりの秘密基地ではなくなったのは、少しだけ寂しかったりするけど……こいつらなら別にいいかなって、俺は思ったんだ。


「それで何だ……このブルーシートは?」


「あっ、それ私が持って来たんだよー! 委員長も転がってみない?」


「いや……遠慮するが」


 そんな会話を聞いていたら……高円寺がパンパンと手を叩いて、全員の注目を集める。


「はーい。それじゃあ今から夏休みの計画を立てていくワケですけど……みんな駄目な日ってある?」


「駄目な日?」


「用事がある日のこと。丁度みんなが空いている日に遊ぼうと思ってるから……その駄目な日をメモっとこうと思ってさ」


「なるほどな」


 ちなみに俺は……全部大丈夫である。そもそも予定がないし、埋まることもないので。


 でもまぁ俺以外はそんな暇じゃないようで……委員長はスケジュール帳を取り出して言う。


「ああ、私は7月はほぼ埋まっている。8月は……まぁ数日くらいなら空いているかもしれんな」


「その曜日を言ってよ!」


 高円寺は委員長のスケジュール帳を覗き込んで……とんでもない声を出す。


「うへぇ!? 何このスケジュール!? ギチギチのガチガチじゃんか!」


「そうか? 普通はこんなもんだろ」


「いやいやいや……そもそも習い事何個やってるのよ、委員長」


「……8個くらいか?」


「はちぃ!! オクトパス!!!」


 高円寺……芸人みたいなツッコミ止めてくれ。なんか変な鳥肌立つから。あれは芸人さんだから通用するやつなんだから。


 そして草刈とヒナノもスケジュールを確認する。


「んー。我は二宮氏程は忙しくはありませんが……夏休みも部活動がありますからなぁ。日程は限られてきますぞ」


「私も。それに夏休みは大会があるから、少し部活が忙しくなるみたいなんだ」


 あーそっか。そういやこの2人は部活生だったよな。夏休みも活動するなんて大変だなー。と他人事のように思う。


 それでそれを聞いた高円寺は。


「ヒナヒナ、もう大会に出られるの!? 」


「えっ? えっと……私が出るのは1年生大会だよ」


「それって夏休み中にあるの?」


「うん、そうだけど……」


「そっかそっか!」


 そして高円寺はメモ帳に何かを書き込んで……みんなを向いてこう言った。


「みんな、夏休み最初にやることが決まりました!」


「えっ?」


「運動! みんなで公園に集まって……走ろう! ヒナヒナと特訓をしよーう!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。