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ならずや黎一郎  作者: 有氏ゆず
第二話 恐怖!呪いの人形
17/51

2-0





「嘘でしょ……まだ戻ってきてる……」


何度捨てても必ずぼくの部屋に戻ってくる人形。

もうこれで50回くらいは捨てただろうか。10回を超えた辺りから数えるのは止めてしまった。


「もう……いい加減にしてよ……!」


ぼくはまた人形を鷲掴みにする。

そして再度捨てようと思ったが、足を止めた。





「……そうだ。戻って来られないようにぐちゃぐちゃにしちゃえばいいんだ」


小さい頃からずっと遊んできた人形は、古ぼけて汚らしい人形になっていた。

だから別にぐちゃぐちゃにしちゃっても、心は痛まないもん……。


そう自分に言い聞かせて、ぼくは人形をハサミで切り刻む。切り刻んだ後の人形はゴミ袋に入れて、何重にもキツく縛った。





……そして今度はバスの終点まで乗り、そこのゴミ捨て場にゴミ袋を投げ捨てる。


「ここまでしたら、流石に戻って来ないよね……」


ぼくはため息をつき、反対側のバスに乗って家へと帰宅した。



























「なっ、何で……!何でぇぇ……」






家に帰ってきた僕を待ち構えていたのは、何事も無かったかのようにぼくのベッドに鎮座している、切り刻まれる前の状態の人形だった─────……




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