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「僕の、家族……!?」
「あァ。例えばテメェの家族に何か変化は無かったか?どんな小さなことでも良い。思い出しやがれェ」
小さいどころか明らかな変化がある。
そう。両親の喧嘩だ。昔から結構意見が対立することはあったらしいが、それでも上手く折り合いをつけており、仲良しな夫婦だったように思える。
少なくとも、あれほどまで激しい喧嘩が多発して、しかも長引くなんて有り得ない……!
「その顔は、何か心当たりがあるんだな?」
「……うん。最近、不自然に喧嘩が増えたから。もしそれが陰魔のせいだったとしたら、納得出来る」
僕の言葉を聞き、神々廻さんはニヤリと笑う。
「そうかァ……なら、お祓いの時間だ。おい、テメェの家までさっさと案内しなァ」
「……祓ってくれるの?」
「そう言ってンだろ。手遅れになる前に早くしやがれ」
手遅れ……。その言葉にゾッとした。
大丈夫……だよな。僕の両親は……死んだり、しないよな……?
「大丈夫ですよ」
僕はよっぽど酷い顔をしていたのか、見かねた純子さんが優しく声をかけてくれる。
「黎一郎さんはプロですから。彼に任せていれば解決します」
「おい純子、ハードルを上げるんじゃねェ」
「あら。もしかして自信が無いのですか?」
「……チッ。良いからとっとと案内しやがれ!」
純子さんに煽られたからって、僕に当たられても困る。
でも、今のやり取りで少し心が落ち着いた。
うん。僕の両親は大丈夫。信じよう。
「行こう、黎一郎」
「あァ」
「……こっちだよ」
僕は純子さんに頭を下げ、食堂を後にする。
そして2人を両親の元へと案内するのであった。




