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究極の選択! 恥死レベルの萌え台詞で世界を救え

セレスの「全属性くしゃみ」とアリアの「萌え魔力」が最悪の化学反応を起こし、教室はピンク色のフリルとレースに飲み込まれた「触手フリル地獄」へと変貌した。

「あああ! カイ様! このフリルの締め付け……なんと心地よい……いや、なんと冒涜的な弾力! 私の全身が全肯定されていくようですぞ!」

ガラムがフリルの触手に絡め取られ、恍惚の表情で宙に吊るされている。

「言ってる場合か、この変態騎士! カイ、早くしないと学園全体がレースのカーテンに包まれて、世界が『乙女ゲー』の設定に上書きされちゃうわよ!」

ルルが、迫りくるフリルを名探偵のルーペ(物理攻撃用)で必死に払い除けながら絶叫した。


「……くっ、このバグ、根が深いぞ! 設定の衝突コンフリクトが起きてやがる。……『最強の騎士』と『最強のメイド』という矛盾した属性が、セレスの魔力で増幅されて制御不能なんだ!」

俺はフリルの嵐の中で、管理者権限のコンソールを必死に叩いた。

だが、返ってきたエラーメッセージは無情なものだった。

『Error 404: 萌えが足りません。デバッグを完了するには、システムに「真の萌え」を音声入力してください』。

「……はぁ!? 真の萌えを音声入力!? 1000年前の俺、どんだけ恥ずかしいセキュリティ組んでんだよ!」

「カイ! 四の五の言っている場合ではありませんわ! 私のこの……メイドとしての本能が、貴方の口から放たれる『愛の言葉』を求めて暴走しているのですわ! さあ、早く! 地獄へ落ちる覚悟で、叫びなさいな!」

アリアが、赤面と殺気を同時に放ちながら、巨大なフリルモンスターのコアとなって俺を凝視する。

俺は覚悟を決めた。ここでやらねば、ガラムがフリルの中で完全に「あちら側」の住人になってしまう。

俺は、全校生徒(と、くしゃみを堪えているセレス)の前で、両手を頬に当て、片足を可愛らしく跳ね上げた。

「……お、……おいしくなーれ……萌え萌え、……きゅんっ! 浮気したら、……めっ、だぞ? ……ご主人様っ☆」

ドォォォォォォォン!!

俺の精神に、三兆ゴールドを失う以上の大ダメージが走り、同時にシステムから純白の光が放たれた。

「……ハッ!! な、なんと神々しい……! カイ様の、あの……見るに耐えない、しかし魂を揺さぶる『萌え』! 私は今、宇宙(管理者)の真理を見ましたぞ!!」

ガラムが絶叫と共にフリルを食い破り、光の中から生還した。

フリルモンスターは一瞬で霧散し、教室は元の(少しボロくなった)姿に戻った。

後に残ったのは、静寂。

そして、あまりの恥ずかしさに、白目を剥いて泡を吹いている俺の姿だけだった。

「……あ、……あはは。デバッガー君、意外と才能あるじゃない。……私のくしゃみも、ドン引きして引っ込んじゃったわ」

セレスが、顔を真っ赤にして視線を逸らす。

「……カイ。今のセリフ、録音しておけばよかったわね。一生の弱み(ネタ)にしてあげるわ」

ルルが、真っ赤な顔でスマホ(魔導式)を構えていた。

「……殺せ。……頼むから、今すぐ俺をデバッグして消してくれ……」


世界は救われた。だが、俺の「創造主としての尊厳」は、回復不能なバグを抱えて粉々に砕け散った。

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