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退屈の殺し方  作者: 夜凪
第一章 来訪
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職員視点・二幕

警報が鳴った。


「違反者か……」


「どんな厄ネタを持ち込んだんだか。」


「扉に向かっているのか、見逃すわけにもいかないな。」


滅多に使われない執行杖を持って立ち上がった。


違反者は二人だった、地球人に金色の髪と紫の瞳の女だった。


よりによって地球人を、そう思った。


「止まってください。」


「嫌だね。」


「地球人を入れるのは規則違反です。」


「それで?」


「地球に帰してきてください。」


「やだよ、せっかく連れてきたんだし。」


「そうですか。」


思った通り言う事を聞こうともしなかった。

出来ないことは分かっていたが言った。


「強制退場してもらいます。」


「それ以上私の暇つぶしを邪魔しないでくれない?」


苛ついているのが分かる言い方だった。


「ヴェールシアに行くおつもりでしょう?」


「まあそうだね。」


「なおさら通すわけには行きません。」


「しつこいなぁ、殺すよ?」


今日は厄日だった。

紫の瞳には確かに殺意がこもっていた。

職務を全うするのに集中することにした。


「あなたと本気でやり合ったら私に勝ち目はないでしょう。」


「そうだろうね。」


「時間を稼がせてもらいます。」

時間が稼げるとも思わなかった。


「仕方ないさ、こうなるだろうなとは思ってた。」


「連れ込んだ建前は聞くかい?」


「ヴェールシアに行くと答えた時点で無駄でしょう。」


ヴェールシアその単語が出た時点で通すのは無理だった。


「それもそうか。」


「じゃあ、通らせてもらうよ。」


「位相固定」


放ったはずの魔法はノクサの前で落ちた。

ノクサは異質な杖を向けてきた。


頭が理解する前に吹き飛ばされていた。

やはり理には勝てるわけがなかった。

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