気晴らし②
タワーに入り、今は階段を駆けている。入るのが遅かったのか早かったのかは分からないけ、ど他のペアは見なかった。
無事屋上にたどり着いた。でも車両はバイクしか残っていない。しかもバイクは難易度が高い乗り物だ。でも乗るしかない。
「バイクはノラの得意車両だろ?」
「そうだけど……。分かった、やる」
余り時間はないけどリアルで免許をとっている私が運転するしかないから、急いでエンジンをかける。タワーの頂上は降りる場所はない。だから……。
「行くよ!」
「オーケー!」
そのまま飛び降りるのだ。着地失敗したら死ぬけど何とかする。高さ100m以上からの落下だ。初めて落ちたときはそこそこ怖かった。
着地が完璧ならダメージはない。着地し……少しダメージを受けた。
「ナイスジャンプ、久しぶりにしてはやるな!」
「ありがとう」
建物の屋上に着地したから、もう一回降りて市街地を脱出する。範囲はギリギリ。アクセル全開にして飛ばしていく。安置の中央は多分工業地帯。
途中に連絡橋を渡らないといけないからガソリンの残量に気をつけながら走り、ついに連絡橋へと辿り着く。
「見える?」
「無理だ、行くぞ」
連絡橋は待ち伏せエリアだ。油断すると車両諸共吹き飛ばされる。アクセル全開で遮蔽物を避けつつ走り抜ける。
ロンドさんがペアを見つけたみたい。後ろから射撃音が聞こえる。板を利用してジャンプし廃車を飛び越える。ペアが居た所も越えた。
「すー……よし片方やった!」
「ナイスキル」
ロンドさんが撃ってペアの片方をキルした。そのまま突っ切り連絡橋を出る。バイクはガソリンがもう無くなりかけてるから捨ててパンクさせておく。
安置には入ってるから匍匐前進で進み工場地帯が見える丘に着いた。
「行けるか?」
「行く」
「援護は任せろ」
回復を済ませてから私は飛び出した。多分他の狙撃手に見つかってるけど止まらない。ロンドさんを信じて中に突入する。
「おい居た」
正面から見つかったけど直ぐにダウン状態にする。多分この近くに……居た。偶然横にあったコンテナに感謝しつつ、相手が撃つまで待つ。
数十秒後、相手がコンテナに向けて撃ってきた。そして相手の射撃音が鳴り止んだ瞬間撃った。リロード中なのと遮蔽物がないため、弾を全身にくらい倒れた。
アーマーをキルしたペアから回収し直ぐにロンドさんの射線が通る位置まで走る。他の所で既に銃声音が聞こえることから、もうすぐ終わりが近い。
煙幕で身を隠しつつ残り人数を見ると、後私達を含めて四人だけになっていた。範囲もかなり狭くなってるから、ロンドさんも来なくちゃいけない。
残り二人を探しているとロンドさんがダウンしたというログが流れた。場所は真後ろ。手榴弾を勘で投げて牽制し、ペアが居るであろう場所に走る。
工場地帯は死角が多く後ろが取られやすい。それを利用して後ろから撃ち最後の一人は銃撃戦になった。
「これ使え」
ロンドさんはダウンしてるなか運良く私に近づくことが出来、手榴弾を渡してくれた。顔を出して撃つフリだけして相手に撃たせ、手榴弾を投げてキルした。
久しぶりのマッチは二人生存で、無事勝利したのだった。
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