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異世界転移生活術〜武器が使えないから素手でボコる〜  作者: ぬまんち
異世界サバイバル生活編
16/17

16、集中して動きながら考えるって結構しんどいよね。

誤字、脱字があれば教えていただけると嬉しいです。








目を開けると黒い球が目の前に迫っている。

必死になって横に転がり、その勢いで立ち上がる。




ジュッ、ジュッ…


連続で飛んでくる黒い球を避け続ける。


これでは、さっきまでと同じ繰り返しになってしまう。

違う方法を考えなければ…


大吉は、命の危機にあっている最中に、今まで使ったことがないくらい深く考える。

だからこそ考えられたといった方がいいのか…


覚悟を決めたのか、髪を両手でかき上げ両目でしっかり龍を捉え、思いっきり息を吸った。





うあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!



様々な説はあると思うが、恐竜は爬虫類から進化し鳥類に進化したといわれている。

爬虫類の中には聴覚が退化したものもいるが、鳥は鳴き声で仲間とコミュニケーションをとるなど聴覚が発達した種類も多い。


恐竜によく似た龍も、もしかしたら聴覚が発達しているかも知れない。

遠距離攻撃で近づけない今、少しはひるませることができるかもしれない。

そんな賭けのような思いで大吉は近づけるだけ近づき大声を出した。


大吉の声は気で強化されており、周りの木々を振動で揺らす。

そして賭けに勝ったようで龍が驚いたのか今まで連続で飛ばしてきた黒い球がやんだ。


その瞬間に大吉は右手に気と力を込め思いっきり近くにあった木を殴った。


木は折れ、倒れようとする瞬間にサッカーボールのように蹴っ飛ばす。

地球ではサッカーでドリブルやリフティングなんかは全くできないのに何故かシュートのコントロールだけはある無駄な特技をもった大吉が蹴った木は、葉の方を先に向け、龍の顔に向かって飛んでいく。


龍もさすがの反応で飛んできた木に噛みつき粉々にした。

どうだとでも言わんばかりに大吉をにらむがそこにいるはずの大吉の姿が見えない。


大吉は木を蹴った瞬間に龍めがけて高くジャンプし、空中で気を消した。

目の前に飛んでくる木に目隠しされる状態になり、龍は大吉を見失ってしまったのだ。


大吉は頭の上から落ちてくる力と瞬間的に高めた気を全て右手の指先に集め龍の目玉に肩まで突っ込んだ。




ギャアアアアアオォォォォォォォォ


龍は暴れまわる。

大吉は振り落とされまいと必死にしがみつづけようとこらえる。


頭を振り回しても取れないと思った龍は目から血を流しながら自分の頭を木にぶつけ回る。

もちろん大吉の体を挟んでだ。


1本、2本、3本……………


たくさんの木が折れるというより吹っ飛んでいき、辺りは更地へと変わっている。

それでも大吉は離れない。

しかし、いくら気で体が頑丈になっているといっても不死身になったわけではなく、体中に痣、打ち身、切り傷などを作り、血を流しながら今にも気を失いそうになっていた。


龍は最後の手段としてなのか今度は地面に大吉ごと頭を叩き付ける。



ぐはっ!!!


何度も何度も頭をぶつけ、そのたびに大吉はつぶされ口から血が溢れた。


最後の意地で今までしがみつきように使っていた左手も目玉につきさした…


龍は痛みからか暴れまわる。

そして頭を思いっきり高く上げ、大吉ごと地面に叩き付ける。




………1回…2回…3回…4回………



もう十回以上は叩き付けられただろうか、大吉の意識はうつらうつらになり、だんだんと気が弱まってきていた。



龍が勢いよく頭を持ち上げた。

その瞬間、大吉はこらえきれずに投げ飛ばされた。

地面を転がりながら気が弱まっていることがわかる。


「肉は……ようさん…た…べ……てん……け………ど…………な………………」


もう目を開けているのがやっとで近づいてくる龍の姿が見える。


あぁ、がんばったけどここで終わりかと思いながら最後の意地で気だけは失うもんかと龍をにらみつける。


龍は少しずつ大吉に近づいてくる。

それが止めをじらされているようで泣き出したくなるくらい辛い…


もう目の前だ。

食われるっと思うが動かない。

俺は遊ばれているのかと悔しい思いをするが、もう指一本動かない…


龍が大きく口を開けた。

ようやくか……と覚悟を決めた。




ドォォオオオン


そのまま龍は倒れた。

信じられない。俺は助かったのか……




ザンッ、ドサッ


龍の頭が取れそこから血が溢れた。





「まぁ、及第点っちゅうところやな。

修行つけたったのと、命助けたったので貸し2でええで。」


そう言いながら現れたのはうっとおしいドヤ顔をした一人の妖精おっさんだった。





「マスター、これでミッションクリアですわ。」


「おお、そやな。ご苦労さん。」


青い球はそう言うと色がどんどん薄くなってきて最終的に粉になって崩れた。

色々世話になったのになんの感謝もできなかった…

そう後悔しているとおっさんが近づいてきた。


「うわぁ、思ったよりボロボロやな。

切り傷、打ち身、摩擦による火傷に骨折……内臓系も結構やられとるな。

それじゃ、ちゃっちゃと治すで。」


【我ここに願う。彼のものを生かしたまえ、癒したまえ。】


おっさんの両手から出る青い光が大吉を包む。

痛みが引き、楽になってくる。

光がなくなるころには大吉からは傷一つなくなっていた。


「これでええやろ。」


おっさんはそう言いながら手を下ろした。



「それじゃ、言葉もしゃべれるようになったし、ある程度戦い方もわかってきたと思うから外に出したるわ。」


そう言いながらおっさんが手を挙げると大吉は空中に浮かんだ。


「おう、これ忘れたらあかんな。」


そう言いながら暗黒龍もちゃっかり手に入れるおっさん。


「なぁ、それ…」


「わしが(・・・)とどめを刺した龍がどないしてん。

後でちょっと分けたるよ。」


「…もうええよ。」


大吉が死に物狂いで戦った龍だがそう言われてしまうと言い返せない。


「それじゃ、行くで。」


おっさんはそういうと目に見えないスピードで飛んで行った。

もちろんおっさんに浮かされた大吉も………



「たすけて~~~~~!!!!」



ほんの数分間、ものすごいジェットコースターに乗せられたような体験をした大吉は


「ずっと思てたんやけど………お前臭いねん。」



ドポォォオオン


川に投げ入れられていた。



「っぱぁ、おい、おっさん。殺す気か!溺れ死ぬわ。」


「やかましい。臭すぎて近くに折るのはもう無理や。

これで体洗え。」


そう言いながらおっさんは何かの動物の毛皮を投げてよこした。

それで体をこすっていく。


川の水に血か垢か泥かわからないものがどんどん流れていく。

これまでの我慢が逆に幸せに変わっていく。


「気持ちええわぁ。」


そう言いながら大吉は、汚れていない上流側の水を掬って飲む。

適度に冷えた水は透き通っており、今まで酷使しいじめまくった体に染み渡る。

ただの水なのにこんなに美味いのか。


感動しながら川からあがる。


「ほれっ。」



おっさんが何かの塊を投げた。

それはでっかい肉の燻製。


「火をつけるのはめんどくさいからそれで我慢しい。

三つ目熊の燻製肉やで。」


そう言いながら自分も同じものを食べ始めた。


戦闘による消費で飢餓状態になっていた大吉は何も言わずとにかくかぶりついた。

やはりここの魔獣はうまい。

あっという間に食べきってしまった。


「それじゃ、やろか。」


「やろって何を?………はっ、いや俺はそういう趣味ないんで………」


「はあ?そういう趣味ってなんやねん。」


「いや、おれは女の子が好きな訳で、おっさんとのBLなんてどんな地獄やねん。」


「ちゃうわ、アホ。何でわしが男好きやねん。

修行の続きや続き。いちびった事後悔させたるわ。」


おっさんが青筋を立てながら微笑んでいる。



「えっ、修行やったらもう終わったやん。

もう充分やで、深部で生き残ったんやで。」


「魔獣との戦い方はまぁマシにはなったのう。

やけど人との戦い方はまだやろがい。

それにあすこは深部って言うてもはしっこやからまだまだ強いの少ないで。」


おっさんはさらっと言ったが大吉からしてみれば全く聞いていなかった話だ。

今まで一年間も端っこで生きるだけで精いっぱいだったとは…


「えっ、あすこが一番奥違うの………」


「当たり前やがな。最後に戦った暗黒龍でなんとか生き残れるレベルや。

そんなやつに死にかけている大吉君のために修行つけたるっちゅう訳や。」


おっさんが自信満々に微笑む。

大吉はそんな様子を見て覚悟を決めた。


「そうか……まだまだやねんな。それじゃ、やれるだけやってみよか。

でも、こっちの世界の人間ってそんなに強いん?」


「さぁ、知らん。」


「知らんってそんな無茶苦茶な…」


「そんなん言うても前に人間の国行ったのはもう1000年以上前やし、そん時落とし人の嬢ちゃんとばっかりおったから正直ようわからんのよ。

まぁ、暗黒龍より強い奴はそんなにおらんのちゃう?

ただ、頭がええからそこに注意って感じやな。」


「まぁそれじゃしゃないか…」


「とりあえず始めるで。」


そう言いながらおっさんは修行の準備を始めた。


我慢して終わったと思ったら続きがあったと知った時の絶望感。

中々人がいるところにいけませんね…果たして異世界人に会えるのか。

それとも会えないのか。

会えないと困ります。

続きを書くパワーをください。

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