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異世界転移生活術〜武器が使えないから素手でボコる〜  作者: ぬまんち
異世界サバイバル生活編
17/17

17、奇襲ってロマンやんなぁ

誤字、脱字があれば教えていただけると嬉しいです。








「では、トゥントゥルトットゥトゥ~ン♪どこでも修行人間くん。」



何か懐かしい青い狸顔のロボットがポケットの中から道具を取り出す様に、おっさんは空倉庫エアストレイジから木彫りの人形みたいなものを取り出した。



「いや、そのネタなんで知っとるん。日本の文化詳しすぎや。」



「夢でお告げがあってん。こう言うたってやって。」



「いや、絶対嘘やろ。」



「あい、とぅいまてーーーん。」



「………」


このままだと全く話が進まないので大吉は黙ってにらんだ。



「嫌やわぁ大吉さん、怖い顔してどないしたん?

………わかった、悪かった。そんな、ゴミを見るような目で見んといて。


さて、説明するで。さっきも言うたけど、これは修行人形くんっていうわし特製のマジックアイテムや。

っていうてもただわしの思うたとおりに動かせるっていうだけのもんや。


直接わしと戦うには実力差ありすぎるからなぁ。

わし強いんやでぇ、褒めらんかい、敬わんかい、ひれ伏さんかい。

ほ~ら、待っててあげるから、だ・い・き・ち…」



ボカッ


「え~、色んな武器持たせて戦わせるで。

首が360度回るとか人間を辞めた動きはでけへんようになってるから安心しい。

結構リアルに作ってあって、男型と女型があって、服を脱がせたら頭の先からち〇ぽの端まで……」



ボカッバキッ



「え~、お尻の端まで…」



ボカッバキッドスッ



「え~、ま〇…」


「言わせねえよ!ってか話を進めんかい!

日が沈んでまうわ。」


「悪い悪い、久しぶりにツッコんでくれる奴がおるもんやから頑張ってもうて…

まぁどんどん人数増やしていって戦い方を覚えるっていう感じや。

ちなみに武器は最高級品用意したから大吉が本気で気を集中させて何とか耐えれるぐらいなやつやで。」


「えっ、それって結構やばいんちゃうん?」



「はい、それじゃあ4人からスタート♪」



4体の修行人形が大吉に迫ってくる。

どれもおっさんのこだわりか、なぜか防具をつけずにスーツにドレスだ。


先頭にやってくるのは盾と剣を持った男型のタンク役の人形だ。

いきなり剣を振り下ろしてきて、大吉は避けそこない腕を皮一枚かすってしまう。

気は集中させてはなかったが全力で出している。

前におっさんに借りた武器なら普通に攻撃を食らっても全くケガ1つしなかっただろう。

しかし、流石最高級品。

かすっただけだが、大吉の腕にしっかり切り傷を与えていた。



「ほれほれ、集中せなすぐ死んでまうぞ。

防具してないから当てたら倒せるで。

当てられたらやけどな( ´∀` )」


なぜかわかる顔文字が非常にうざい。

しかし気を取られているとすぐにやられてしまう。


今度は横薙ぎだ。

スウェーで下がり避け、剣を振り切ったところに気を集中させ全力で鳩尾の辺りを殴ろうとする。



ドン


「固った~~。」


思いっきり殴ったつもりが、盾に阻まれてしまった。

すると戦士人形が少し横にずれたと思ったらいきなり槍が飛んできた。

男型の槍使い役の人形、ランサーとでも言おうか。


大吉はそれを避けながら右手で下から突き上げ槍の軌道を変える。

だが、それで安心はできずタンクが剣を真横に振り、切りかかってくる。

今度はダッキングで避け、頭を上げた瞬間、真横に女型のナイフを持った人形がいきなり大吉向かって突き刺してきた。

全く気配がなかった…アサシンと呼ぼう。


これにはたまらず後ろに飛びのいた。

仕切りなおそうとしたのだ。

しかし、それを待っていたように女型の弓使いの人形が矢を放ってくる。

あれは、アーチャーだ。


とにかく、近くても離れていても休む暇もない。

辺りには隠れる場所がないので奇襲もできない。

このままではおそらく体力切れで俺の負けになってしまう。

策を考えなければ…



攻撃を避けながら考える。

ここに来てからこんなことばかりだ。

基本的にタンクが一番前におり、防御をしながら攻撃をしてくる。

大吉の攻撃はこのタンクに防がれてしまった。


そしてその後ろにランサーがいてところどころで攻撃をしてくる。

しかし、タンクに隠れているので攻撃が届かない。


アサシンは気配を消して遊撃手としていきなり攻撃してくる。

攻撃し返そうとした瞬間、タンクとランサーが攻撃してくるのでこれもまた届かない。


最後にアーチャーだ。

少しでも大吉が離れると矢で狙ってくる。


これでは、勝ち目がない。

でも本当にそうだろうか………


この人形たちの要となっているのはタンクだ。

タンクが大吉の攻撃を防いでいるので他の3体は自由に攻撃できる。

だからといってタンクを倒そうにも盾が固すぎて攻撃が通らない。

じゃあどうするか………


いっそのことタンクを無視したらどうか。

近距離武器のないアーチャーなら簡単に倒せそうだ。

他も攻撃は通るはずだ。

それではどうやってタンクを無視するか。


当たり前だが普通にしていては必ずタンクは大吉の前に立ちはだかる。

タンクに気づかれないように他を攻撃する方法はないか。

あの人形たちは大吉をどうやって感知して戦っているのだろうか…


そういえばおっさんがリアルにこだわったと言っていた。

と言うことは人間と一緒と考えると、視覚と聴覚になるのだろうか。

試してみるか………


大吉は頭をフル回転させながらさらに攻撃もよけまくる。

そしてよけながら地面の土を蹴り上げて煙幕のように土が舞い上がった。


その瞬間に大吉は木の密集地帯に飛び込み身を隠す。

目で確認しているならうまく隠れられたはずだ。


人形たちはあたりをキョロキョロして大吉を探しているようだが見つからない。

これで視覚で確認していることがわかった。



「なんや、かくれんぼするんかい。もういいかい♪」


おっさんがのんきに叫んでいるのが非常に腹立たしい。

しかし構ってられない。


人形たちが目を離したすきに石を上に向かって投げた。

石は人形たちを飛び越し地面に落ちた。


ドン


その瞬間、人形たちは一斉に石の落ちた方を見た。

これで聴覚もあることがわかった。

これなら何とかなるかもしれない。



「こっちじゃボケー。かかってこんかい。」


木に隠れて叫び、気を消して気配を絶った状態で素早く移動する。

人形たちは森の中に入ってくる。

大吉は木に登り、葉の中に隠れ、息を殺してチャンスを待った。



人形たちは大吉を探している。

そんな中、大吉の真下にアーチャーが通った。

ここだ、っと大吉は隠し持っていた石を遠くに投げる。

その音に反応し全部の人形の目線が切れたところで木に足をかけぶら下がった状態でアーチャーの頭を持ち、ねじりとった。

そしてまた気配を絶ち移動する。


アーチャーはそのまま地面に倒れこんで動かなくなった。

よかった、これも人間と一緒で、などと考えながら次のチャンスを待つ。


次にタンクから離れているのはアサシンだ。

自由に動き回っているらしく、茂みなども入り込んで探している。

これはチャンスだ。


大吉はアサシンが来そうな茂みに先回りし隠れて待った。


アサシンはナイフで枝をどけながら探している。

大吉が隠れている茂みの方へ行った。

アサシンが茂みを探そうとナイフを持った手を伸ばした瞬間、大吉はその腕をつかみ、そして引っ張り込み関節技で動けなくした後、頭をねじりとった。


後はランサーとタンクだ。

ランサーは一撃で仕留める。


大吉はねじりとってきたアサシンの頭を投げ、そちらにタンクとランサーの視線を向けたと同時に両足に気を集中させものすごいスピードで飛び出した。


そしてランサーの背中の後ろまで来ると右手に気を集中させそのままぶっ刺した。


タンクがこちらを向こうとする。

その瞬間に大吉は腕を抜き取り、しゃがむように低い体勢でタンクの足を蹴っ飛ばし転ばせた。


転んだ瞬間に剣と盾を持っている手を蹴っ飛ばし武器を無くさせた状態でマウント態勢をとる。


「では、バイバイ。」


そう言いながら首を手刀でぶった切った。







………

………………




「うわぁ、ほんまの人間やったらドン引きになるところやで。

首がないのが3体に体に大穴開けられたんが1体か。

まぁ、ようやったやん。

それじゃ、本番いこか。」


笑顔でおっさんがとんでもないことを言い出す。


「はあ、あれで終わりちゃうん?」


「なんでやねん。あんなもん楽勝やろ?

とりあえず後魔法使うやつと、気配探れる偵察タイプのやつも入れてやっていくで。

最終的にはさらに色々入れて100体と戦っても勝てるまでやるから。」


「はあ、なんやそれ。冗談やんな、冗談って言うてや、冗談じゃないと死んでしまいますって…」


「さぁ行ってみよう。」


おっさんはとてもいい笑顔で修行人形を用意し始める。


実り豊かな森の中、大吉の悲痛な叫び声が響き渡るのであった。


何とか書き上げました。

やばい、締め切りに追われる感じが…

何とか頑張りたいです。

そういえば今日新型iPhoneの発表ですね。

今からチェックしてきます。

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