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異世界転移生活術〜武器が使えないから素手でボコる〜  作者: ぬまんち
異世界サバイバル生活編
11/17

11、ママガーのマスター登場

誤字、脱字があれば教えていただけると嬉しいです。

10話を越えました。自分で読んでみて少し1話の量が少ないように感じたので今回多めにしています。

また、会話文のなまりが少しきつすぎるかもしれません。

読みづらい場合は教えてもらえると少し抑えようか検討したいと思います。







あぁ、俺は負けたんか……


最後の一撃もとどめにはならんかったんか……


かすかに残った力で悔し紛れに熊の方を見る。





ドォォォォオオオオオン


熊が崩れ落ちた姿が見えた。



よかった……


倒せたんか………



ママガーの方を見ると首を動かしてこちらを見ている。

ハクがこっちに駆け寄ってくる。


よかった……誰も死なんで………よかった…………


そのまま大吉は気を失った。








………


………………



揺れている。

どこに向かっているのか。

さっきまで何をしていたのか。


……そうだ、戦っていたのではないか。

大吉は目を開け、動こうとした。

しかし、無茶をしたせいか、目は開いても体は指一本動かないし、声も出ない。


何かの動物の背中にいるようだ。

なんだ、これはどういう状況だ。


大吉を運んでいる動物もフラフラのようでうなりながら歩いている。

なんとか状況を把握しようと眼だけを動かしてあたりを見るとハクが心配そうにこの動物をよりそうように歩いている。


ママガーか。


大吉をママガーがどこかに運んでいることがわかった。

あれほど仲良くなってたはずだから餌として運ばれているのではないと思うが……


そういえば、ママガーもかなりの傷のはず。

このままだと危ないかもしれない。


必死に降りようとするが体が動かない。




少しすると少しずつ体が動けるようになってきた。


大吉は必死にママガーの体から降り、


「ママガー、傷だらけやないか。動いたらあかんって。」



しかし、ママガーは必死に大吉を乗せて前に進もうとする。




「わかった。俺も行く。やから乗せらんと歩かせて。」


少しでもママガーの負担を減らそうと大吉も自分の足で歩きだす。


ふらふらした足取りの一人と一匹。

そしてその様子を心配そうに見る一匹。


森の奥へとひたすら歩いて行った。








はぁはぁはぁ………


大吉の体には大粒の汗が大量に流れ落ちている。

歩きだして1時間は経っただろうか。

無理に無理を重ねているせいで疲労がかなり溜まっている。


ママガーの先導の後をひたすらついてきたがいつまで歩けばいいのか。

そして、ママガーは何をしようとしているのか。


そんなことを考えながら歩いていると、ママガーが茂みの中に入っていった。





「こんなところ通んのかぁ………辛いなぁ………。」


少し愚痴りながらついていく。



茂みを抜けた瞬間さわやかな風を体全体で感じた。


そこには大きな気が立っていて、上の方から何か光が降りてくる。


ママガーはその場にしゃがみ、頭を下げた。


「なんや、あれ………。」


ゆっくり光は降りてきて木の根元に止まった。

光が強くて、何なのかがわからない。

しかし、そこから爽やかな風が吹いているように感じる。


少しずつ光が収まってくる。


だんだん輪郭が見えてきた。


20センチほどの人型で背中に羽が4枚生えているようだ。




「もしかして…………妖精……………







っておっさんかい!!!」



無駄に神々しさを演出しながら出てきたそれは、妖精の体、羽、大きさを持った剥げて無精ひげを生やしたおっさんだった。


妖精おっさんは、異様な雰囲気を出しており、大吉も「おっさんかい」とツッコんだはいいが、この後どうしたらいいかわからずただその場で息を呑む。


妖精おっさんは、一歩前に歩き迫力をさらに増ししゃべり始めた。





「o o;u ijodiv aityo jojo w:wmm.」



「………えぇ~、言葉が通じらんとか言うオチかいな………。」


妖精おっさんが大吉の言葉を聞いて驚いた表情をした。




<なんや、自分。落とし人かいな。>


どこかからやけに渋く低い声が聞こえてくる。

大吉はあたりを見渡すが特にそれらしき人物はいない。



<おい、わしや、わし。目の前におるやろ。

とってもキュートな妖精様やで。テレパシーでつないどんねん。

回線つないどいたるから、わしに向かって頭の中でしゃべってみ。>


<いや、いや、いや。どこの世界に関西弁でしゃべるおっさん顔の妖精がおんねん。

しかも無駄に声だけやけにダンディーやし。>


<関西弁ってのがなんかはわからんけど、自分の頭の回線に合わせとるから、自分が一番わかりやすい言葉になっとんねん。

ってか、誰が声だけダンディーやねん。顔もダンディーやろが。>


<よし、それはボケやな。やけどそんなに簡単にツッコんでもらえると思うなよ。

関西人みんなが大阪の人みたいにお笑い好きやと思たら大間違いやで。>


<嘘ついたらあかんで、関西の端っこのど田舎な島の学校でも授業中にどうボケるか必死で授業なんか聞いてないって聞いたで。>


<ちっ、ごまかされへんか。

って、どこでその情報を…やから関西人ってレッテルはしんどいねん。

関東の学生が学校にとけこまれへんって悩んでる間、関西の学生はおもろいボケ思いつかへんって悩むんや。

空気読めらん、暗いのレベルじゃなくて、おもろいかおもろくないかのレベルで生きとんねんで。>


<えやん、素敵やん。>


<紳助ってお前、さては地球から来たな。

っていうか最近の若い子は知らんわ。>


<めっちゃ好っきゃねん♪>


<たかじんさん…>


<眼鏡、眼鏡…>


<やすし師匠ってさらに伝わらんわ!!!>



テレパシーで妖精おっさんと会話をしていたが、テンポが良すぎて懐かしさから少しホームシックになる。

あぁ、テレパシーだが、久々に人との会話。

相手がおっさんじゃなくて、きれいなお姉さんならどれだけ嬉しいか。


<やけど、実際お姉さんやったらお前緊張してしゃべれへんかったんちゃう?>


<やかまし、いやされるってことやからええねん。

ってか心まで読めるんか。テレパシーで話そうとしてなかったことやで。>


<いや、今のは表情から読み取っただけや。>


<なにその高性能、すごすぎて逆にキモイ……>


<キモイってなんやねん。わしが修行を重ねた結果得られた特殊技能やぞ。>


<キモがられるための修行とか………プッ。>


<あぁ、笑ろたな。わざわざテレパシーで笑ろたな!!!>



そんなしょうもないやり取りの間も、ずっと頭を下げ続けたままだったママガーが口から血を吐く。

妖精おっさんは、ふわりと浮き上がり、ママガーの近くに行きママガーの体に触れた。

妖精おっさんは、急に驚いた顔をして両手でママガーの体に触れ、何か唱えている。



「I lskut hufig:op pp;p. r hu etyi lieh, hu;@ tyua.」


唱えた瞬間、妖精おっさんの両手から青い光が出てきて、ママガーを包む。

そしてママガーの体から流れていた血が止まり、ママガーの表情が和らいだ。



<おっさん、ママガー大丈夫なんか?>


<誰がおっさんやねん。わし、結構えらいんやで、ほんま。>


<そんなんどうでもええやん。それで、ママガーは?>


<どうでもええて………まぁええわ、好きに呼び。ママガーってこのキングタイガーのことかいな。こいつはもう大丈夫やで。やけど、あんだけ深部には行くな言うたのに無視しおってからに。>


<おっさん、ママガーの事よう知ってんなぁ。それに深部って?>


<元々このキングタイガーって種族は西の森に棲んどんねん。

自分、落とし人やから知らんと思うけど、この世界はザガルドギスって言うて基本的には大きな大陸一つでできとんねん。

そんでな、西の森、東の湖、北の砂漠に、南の火山、そして中央の樹海ってのが魔獣とか聖獣の住処になっとってな。

基本的にそこで楽しく生活しとんねん。


それでその他の土地に人類が住んどるってことやねんけど、何をとちくるったんか、人類の中のヒューマンが西の森をせめてきてん。


普段やったら森の加護ってのがあってやな。

まぁ、簡単に言うたら西の森に棲む生き物は最強やねん。

やけど、どういうわけか、全くその加護が効かんかってな、それどころかなんでか逆によわなってもうて、バーンとやられてん。


そのママガーか…そいつも旦那と一緒に戦おうとしてんけど腹に子どもおってな。

旦那に守ってもらえるように頼まれたんや。

そんで、わしがママガーのマスターになって、この中央の樹海に逃げてきたっていうわけや。


ただ、ここじゃわしらよそもんやからあんまり動き回るんもようないねん。

特に深部に行けば行くほど力が強い生き物が棲んどるから、行くな言うたのにこのアホがお礼や言うて岩塩取りに行って三つ目熊につけられて、殺されそうになったんやろ。

ほんま、アホ。>


<いや、ママガーも必死に戦ってくれたし……>


<でも結局負けとったら話にならんわ。

まぁ落とし人の自分がおってくれてよかったなぁ。>


<そういえば、その落とし人ってなんなん?>


<なんや、知らんのか。昔からこの世界以外からやってくる人類がおって、そいつらが文化やなんやらを伝えてくれるから落とし人っていうんや。

前は確か1000年くらい前やったかな。かわいい嬢ちゃんやったで。>


<1000年前って…おっさん何歳やねん。>


<年を聞くのは野暮やで。そんで、落とし人のことやねんけど、何かこっち来るときに特別な力貰うみたいでな、普通の人類より強くなるらしいねん。>


<野暮って乙女か…、特別な力って、気のことかな?俺強いんか。>


<気がなんかはわからんけど、あの嬢ちゃんやったら、三つ目熊くらいやったら一瞬でサクッと倒せたはずやけど…ママガーに聞いたけどさっきまで気失っとったらしいやん。落とし人やのに弱すぎへん?>


<ぐっ、言い返せない…>


<まぁ、気失ってすぐにこんなに元気っていうのはすごいけど……>


<そういえばここに来るまでふらふらやったような………>


あまりの出来事の連続で何とか保っていたが、気を抜いた瞬間体から力が抜け…






大吉は倒れ、気を失った。


初めての会話です。(まぁ、テレパシーだけど…)楽しくて一気に書いてしまいました。

おっさんのイメージは頭のうすいおじさんキャラの名わき役脇役、温〇さんの顔に妖精の体。声はケンドーコ〇ヤシって感じでしょうか。

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