表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リターン・トゥ・テラ  作者: すてるす
37/44

35話『後退』

マキシが大声をあげる。


「エドワード、そっちへ行ったぞ!」


「了解です隊長!そんな大声あげんでも!」


エドワードは冷静に敵機の攻撃を躱し、ドッグファイトを仕掛ける。


「落ちな!」


エドワード機がフルオートで放った、対アームド用アサルトライフルの攻撃は、敵機に命中し爆発を起こす。


「グリム!ボサっとしてんなよ!」


その後、エドワードはグリムの援護に周り、2人で協力し、また1機、相手の数を減らす。


「エドワードさん!助かりました!」


「貸しな。ツケといてやるから、この戦争が終わったら酒でも奢ってくれや。」


僕らは敵のクイーン級戦艦の近くで敵のアームド、エメラルド隊のサイクロプスと交戦している。


僕も高速で敵を追いかけ回していた。


「サイ!ロックオンはどうだ!」


「パイロット、後もう少しです。」


ドッグファイトになるならば、アサルトライフルの方が取り回しが良かったが、敵戦艦をも相手にするとなると、もちろんビーム・ブラスターの方がいい。


今はこの装備で頑張るしかない。


「パイロット。ロックオン完了しました。」


サイが僕に告げる。


「了解だ!」


敵機、サイクロプスをビームが貫く。


「これで何機やった?」


「我々部隊で5機目です。パイロットの情報によれば、この部隊は後3機残っているはずです。」


マキシから声がかかる。


「坊主、こっちも1機ダウンさせた!後2機じゃ!後のことはワシらに任せて目の前のデカブツをなんとかしてくれ!」


「了解だ。デカブツとは戦艦の認識でいいのだな?」


「伝え方が悪かったな!そうじゃ!戦艦じゃ!」


「了解した。行くぞ、サイ!」


「了解ですパイロット。対空射撃と対アームドミサイルに気をつけてください。」


僕らはフルスロットルで敵戦艦に向かう。


相手は戦艦だ。対空射撃やミサイルの数も多いが、ストライカーがセカンドとなり、バックパックスラスターの出力も上がり、さらに接近戦用に調整されているマーキュリーの脚を取り付けたことで、実質、脚のスラスターの強化にもなっている。


そのまま敵の懐に突っ込み、ビームを放つ。


敵戦艦のエーテライトエンジンに誘爆し、大爆発。巻き込まれる前に離脱する。


そうするとまた管制機から連絡が入る。


「タイプ・ムーン、荷電粒子チャージ完了。射線のアームドは退避せよ。」


まもなくして、遠くの敵艦が爆発する。


マキシから通信が入る


「坊主!よくやった!こっちもエメラルド隊だかってのは掃討したぞ!」


その報告に僕は安堵する。


そしてふと疑問に思う。


「サイ、今のところ僕らが有利に見えるが、インペリアル・ロイヤル・ガードが戦線に上がってきていない。」


「そのようですね。ところで、インペリアル・ロイヤル・ガードは4機編隊なのですよね。この状況によって出し惜しみするとなると……」


「まずいかもしれませんね。」


「何かあるのか、サイ。」


「ブレイブ隊、こちらサイです。敵の動きに注意を……」


そこで管制機から連絡が入る。


「こちら管制機プロヴィデンス・アイだ!敵フリゲート級1隻がスタースピードに入った!出現場所の計算が間に合わない!」


「これは……!全軍に通達!直ちに引き返し、タイプ・ムーンの護衛に回れ!」


「敵フリゲート級は月面基地に近い場所へ航行してきた!各艦隊は対処を!」


「さらに敵フリゲート級より、アームド4機の出撃を確認した!」


「3機はサイクロプスだが、1機、新型がいる!」


「繰り返す!全軍に通達!タイプ・ムーンの護衛に……」


マキシから通信が入る。


「聞いたか!?おそらく、坊主を打ち負かした奴が月面基地付近に近づいた!」


「このままじゃ、タイプ・ムーンだけじゃなくて、セレーネまで危ない!」


「帰る家を守りたきゃ、一旦引き上げるぞ!」


そうは言ってもここからはかなり遠い。ブースターも取り外してしまった。


でも、一旦ここは引くしかないだろう。


「おそらくタイプ・ムーンを脅威と見た敵の采配ですね。この戦法、してやられました。」


サイすらそう言っているほどだ。


「とりあえず艦砲射撃に注意しながら、戻るしかない。時間と推進剤を使うが、仕方ないだろう。」


「ですね。パイロット。あの強さの兵士の編隊なら、タイプ・ムーンどころか、艦隊も心配です。」


またマキシから通信が入る。


「坊主、お前はそのスピードがある!できれば先に行け!飛んだ先でタイプ・ヴィーナスと合流できるはずじゃ!」


「ワシらは敵に背を向けて後退することになる!しんがりはワシが務める!さぁ!いくぞ!」


エドワードからも通信が入る。


「アイツが先に行くなら、こっちの先頭は俺が行く。グリムは真ん中だ。その方が安全だろうからな。」


グリムからも通信が入る。


「気にかけて頂いてありがとうございます!エドワードさん!そしてケイくん、僕らの到着まで、セレーネを頼みます!」


「了解だ。サイ。フルスロットルでいくぞ。」


「パイロット、了解です。行きます。」


そうして、大規模な後退が始まった。


36話へ続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ