表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
醒眼族の異世界学園覚醒譚  作者: 天御夜 釉
第1部、第4章 課題を出されました。…しかし、その前にもっと大きい問題が発生しました。これから、それを叩き潰しに行ってきます。 
40/442

癒し:魔能力

------------------【リンセル視点】


 …最近、気を失ってばっかりだね、ラン君。

 今、私は寮の中の、ラン君の部屋にいる。

 ベッドに倒れて、寝ているイケメンさんはラン君だ。

 …私を、この前も助けてくれた人。


 …たまにもう、目覚めないんじゃないかと心配になって。

 泣きそうになることもある。

 ずっと、そばにいてほしいから。

 でも、彼は私に笑いかけてくれるから。

 いつか、私のことを見なくなるんだろうなって、勝手に妄想して。

 絶望しようとして、この前もプロポーズして、肉体的な関係を持った。


「…バカなのにね。…ラン君を信じられない、私がバカなのにね。」

「今信じられなかったら、これから信じていけばいいさ。」

「ひぅ!?」


 …変な声出ちゃった。

 …よく見たら、ラン君が薄目をあけていた。

 む、手…。


「リンセル、何かあったのか?」

「ううん…ちょっと、今の自分が嫌いになっただけ。」


 ラン君が怪訝な顔をする。

 そして起き上がって、ぎゅっと私を抱き寄せた。


 はわわ…。

 …暖かい…。


「俺はリンセルが好きだぞ?」


 ぼふっ。

 …そんな音が聞こえそうなくらい、顔が一気に熱くなったのを感じる。

 …ラン君、無意識に言うの、やめよーよ?


「…ねえ、それよりも…。何で禁術なんて使ったの?」

「…リンセルを、守りたくて。」


 申し訳なさそうに、彼は呟く。

 その代わりに、自分が死んでも、貴方は構わなかったの?

 私は、そっと彼の頭を撫でた。


「…結局、守りきれなかった。」

「ううん、今ちゃんと、私は貴方の向かい側にいるよ。…もう、大丈夫だよ…。」


 なにを、貴方はそんなに責任を感じているの?

 何で、貴方はそんなに優しいの?

 分からなかった。

 でも、そばにいたい。


「傷だらけだね、ふふっ?」

「…リンセルは…怪我…ないか?」


 彼の手、足を確認する。

 …まだ、血が止まってない傷もいくつかあるから。


『愛しき人の傷よ、癒えよ』


 ラン君が無傷な状態を想像して、『魔能力サイキック』を使う。


「…ありがとう。」


 うまく成功したみたい。


 あと、もう一つ聞きたいことがあった。


「…【光】属性、使えるんだね。」

「…ああ、使える。…リューに分けてもらった。」


 その言葉に、絶句した。

 リュー君…が、関係してる?


 …嘘。

 だって、リュー君はもう死んだ。

 私たちの前で、死んだから。


「…その顔、頼むからやめてくれないか。…不安なんだ。」

「ご、ごめん。」


 よっぽど悲しい顔をしていたんだろうか。

 …あわてて、シャキッとしてみる。


「ま、時が来たら話すよ。」

「…うん。」


 リュー君の名前を出さないで。

 …貴方のことしか考えたくないのに。


 貴方が大好きなのって、叫びたいな…。

 お姉ちゃん記憶喪失で覚えてないし、いいかな。


「ラン君…愛してる。」

「俺も愛してるよ。…リンセル。」


 だって、格好いいんだもん。

 歯の浮くような言葉を、彼は大まじめに話すから。

 しかも、自覚がないから。


 …ほんとーに、大好きって!

 …一回でも、いってみたいなぁ…。

これで第4章は終了です。

読んでくださった方々、誠にありがとうございました。




感想等、いつでもお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ