一触即発
そろそろ3400ptに届きそうです!
これからもよろしくお願いします!
「では、これで私の話は終了です。」
学園長の話はいつも簡潔にまとめられて終わる。
そのため、生徒たちが飽きることなくその話に集中していられるのだ。
このあとが、本当に退屈だと思う。
そう、序列戦の説明である。
簡単に説明すると、1・2・3年生併せて全校生徒が総当たりを行って。
4位まで勝率の高い奴を…代表選手にするとかだっけ。
「…これは本気でやらないと、代表選手には入れないかなぁ。」
隣でつぶやくリンセル。
すごく…物騒です。
「1位はラン君、2位はシルバ君として…3位はヒョウガちゃんが一番有力だから…。ほかの人を焼き尽くさないといけないんだね、はぁぁ…。」
「物騒すぎて俺がつらくなってくるからやめろ。」
リンセル、本気だったら本当にやりかねないところが…また。
俺の性格が移ってきたし。
…昨日、あのクソ一年生に殴られて一方的にやられたのが気にくわなかったんだろうな。
「『魔能力』も少し強化しないと。お父さんに頼んで、どんな魔剣とも渡り合えるような魔能剣を…。」
本気だ。本気である。
こいつ怖い。
俺は膝の上で握り込んでいる、リンセルの手を右手で上から包んでやった。
呆気にとられたように、俺の方を向く彼女。
「…リンセルは俺が護るから、強さをそんなに求めなくても良いよ。」
「…でも、ラン君は。可愛いだけの人は要らないって言った。」
「リンセルはそれでも良いかなって。」
考えを変えたわけではない。
リンセルの命が、安全なものとして確定されたら。
彼女は俺の正妻になる。
その事を考えて、俺はリンセルが良き妻となってくれればいいと思ったのだ。
「…ラン君は、狡いね。」
「そうか?」
「…ううん。…もっと強くなるから。」
…さっきの俺の話聞いてたのか!?
しかし、リンセルの横顔は妙にキッパリしていて、突っ込みが出来なくなる。
「…ラン君に迷惑をかけない程度…、ね?」
反則。
リンセルの存在自体が反則並。
「さ、帰ろうか。…ん?」
俺は、不意に後ろからの視線を感じ、振り返る。
そこには、もの凄い形相で俺をにらみつける昨日の少年…アスフェリウスと、後ろでおたおたしながら立っている少女…ウルフェリアスの姿があった。
…うーん。
ウルの手に、青あざがうっすら。
「…なにかな?」
「……。」
アスフェリウスの後ろ、新しい鞘があるが。
…シルバの方に目配せすると、首を振られたため…。
魔剣じゃないと言うことが判明した。
やはり、魔法科長も1本くらいしかないということか。
俺は魔法科長が魔剣を持っている、もしくは見せているところを見たことがないからたぶん1本しかないのだろう。
「…お前、最低だな。」
そんなことを言われた。
正直、俺を殺したがっている人の良くする目だ。
自称勇者とか、ギリス・ランレイとか。
しかし、俺は言葉に反応した。
「最低? よく考えて見ろよ。人の彼女をナンパしたあげく、人の許可も取らないで殴ったろ。好き勝手傷つけやがって、命があるだけでもマシだと思え。」
出来るだけ、相手を睨まないように注意はしたが、それでも殺気はとばしてしまったようだ。
簡単にいってしまうと、少年ではなく少女がビクッと身体を硬くした。
…これ、中々に…。
面倒かもしれない。
ありがとうございました!
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