転生者
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誠にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!
「…ふぅ。」
3時間ぐらいだろうか。
10試合して8勝してきました。
『都市国家ポラリス』の賞金は、1勝1000イデアと高かったから。
ガッポリ儲けることができた。
「お疲れさまー!」
リンセルが駆け寄ってくる。
可愛い。
疲れが一気に取れた気がした。
「今からデート行こ?」
「…マジで?」
耳を疑う。
否、疑わざるを得なかった。
で、デート?
「うん、行こう? 私が半分出すから!」
「なんか申し訳ないな…。…行くか?」
うん、とリンセルは俺の手を取る。
…後ろに積み上げられた男の山を見て、鼻で笑ってしまった。
俺に対して喧嘩を売った、同レベルの連中だ。
ちなみに、ここでは参加者数が多いためにランク分けされている。
今はDだけど…。
15勝でCに上がれる。
Cで20勝すればBに上がれる。
Bで30勝すればAだ。
そしてAで50勝すればS。
Sを100勝すればSSだけど…。
どれも5回連続で負けると落ちます。
SからAとか、悲惨だと思うね…。
「行こう行こう!」
ね? って言われたらねえ…。
「何処行きたいんだ?」
「んー、何処でも良いよ?」
…恋人の話ではないかとは思う。
でも、まだ付き合っては居ないはずだ。
…付き合っても良いような気がするが。
うん、明日はアンセルを構おう。
「じゃあ、適当に歩くか。」
「うん! …あのね…?」
リンセルがいきなりしおらしくなった。
可愛かった。
うお。
嫁にしたい。
…いやダメだ、アンセルも構ってやらないと。
「今日…朝ね…。凄くうれしかったよ?」
「…そうか。」
可愛いなあもう!
…喧嘩しないでくれよ頼むから。
…ラノベみたいに、簡単にハーレムは作れないようです。
------------------【ウスギリ視点】
「…そこに座りなさい、ウスギリ。」
「…はい。」
俺…、ウスギリ=ゲンは頷いて高そうなソファに腰掛ける。
ここは【クレアシモニー学園】の学園長室。
そして、目の前にいるのは。
ルギアル・ルート・ルーベル…学園長だ。
「ラン・ロキアス君とはどうですか?」
「そうですね。…精神が不安定です。…アンセリツティア嬢とリンセルスフィア嬢の間なので。」
学園長は、俺をみて目を細めた。
「ウスギリ、貴方なら彼を任せられます。」
「それはどういう…?」
意味なのか、俺には分からなかった。
ランとは、良い友人でありたいとは思う。
「…彼は、この世界の住民ではありませんでした。」
「でした?」
「はい。…おそらく、異世界からの転生者でしょう。」
耳を疑った。
転生者。
聞きなれない言葉だよ、全く持って。
「でも、何で…?」
「分かるか、ですか?」
学園長は、含み笑いをした。
「彼が【卓越者】で、この世界に知識がない…つまり、記憶喪失を装っているからですよ。」
…恐ろしいことを聞いたな。
…でも、俺は態度を変えるつもりはないけどね。
「…わかりました。…彼のことは任せてください。」
「ええ。」
そういって、俺は席を立つ。
気持ちは、正直言って微妙だった。




