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体力アップ手袋
ここはサポート部の部屋。今日も依頼人(以下、伊藤)が現れた。
「明日、歩行会があるんですが、私は体力がありません。でも、完走したいので、体力をあげる方法はありませんか?」
「じゃあ、”体力アップ手袋„を使って下さい」
そう言って伊藤さんに手袋を差し出した。
「何か、普通の手袋に見えるんですけど、本当にこれを使うと体力があがるんですか?」
「じゃあ、そこにある米俵を持ってみて下さい」
「分かりました。よいしょ。えっ!?」
普段はお店で売られている米でさえ重いと感じているため、伊藤さんは驚きを隠せなかった。
翌日。
「今から歩行会を始めます。ケガをすることなく、この学校に戻って下さい」
学校の職員の開会宣言の後、生徒たちは歩き始めた。
「早速、手袋を使おう」
伊藤さんが手袋をつけた途端、クラスメイトが現れた。
「なぜ手袋をつけているの?」
「日焼けを防ぐためだよ」
伊藤さんはそう言ってごまかした。
「それなら手だけじゃなくて、全身対策をするべきだよ」
「全身日焼け対策をすると暑いから、手だけにしているんだよ」
「なるほど…」
伊藤さんは自分でも意味が分からないと思いつつ、納得してくれて安心した。
結果は無事に完走したそうだ。




