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相合い傘
ここは少年しか部員のいないサポート部の部屋。そこに依頼人の少女が現れた。
「すみません」
「依頼ですか?」
「はい」
「どんな依頼ですか?」
「私は今、好きな人がいて、彼も私のことを好きだと思うんですけど、なかなか彼、和也が告白してくれないんです」
「彼があなたを好きなら、これを使えば本音を話してくれます」
少年は傘を少女に差し出した。
「傘を使うんですか?」
少女は驚き、そう言った。
「はい。実はこの傘は普通の傘とは違うんです」
「どういうことですか?」
「この傘を二人でさすと、本音でしか話せなくなります」
「じゃあ、この傘をさして、私のことを好きか聞けば良いんですね」
「そうです」
少女はすぐにもらった傘が使えるか、都合良く雨が降ってきたため、放課後に試すことにした。
放課後の下駄箱。
「今日は早く帰りたかったけど、まだ帰れなさそうだな…」
そう言って和也はため息をついた。
「傘を持っているから、一緒に帰ろうよ」
「そうする」
二人は同じ傘をさしながら学校から出た。
帰り道。
「和也、私のこと好き?」
「ああ」
「ありがとう」
少女は悩みが解決し、笑顔になった。




