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清楚系ヤンデレと天使な小悪魔と  作者: みゃゆ
一年 二学期 後半
84/87

第八十四話 学園祭二日目:学園祭終了

久々の更新です!

皆様お待たせしました!

「気を失ってしまってすいませんでした」


 花が目を覚ました頃には午後三時前になっており、学園祭終了まで残り約一時間となっていた。時間が少ないので次に行く場所を決めなければならない。


「もう時間もないし、メイド喫茶に戻ってゆっくりしない? 決める時間がもったいないわ」


「それもそうだな。花もそれでいいか?」


「私も休みたいです」


「それなら早くいきましょう」


 お化け屋敷のお姉さんにお礼を告げて俺達三人はメイド喫茶に戻ることにした。結局二ヶ所しか周れなかったが、楽しめたのは間違いない。花はもったいないな。


 終了の時間も近いので自分のクラスへ戻るためか生徒が増えていたのだが、宣伝は行わずに二年のフロアを駆け抜ける。かなり注目されていたが、いちいち構っている時間はない。


 メイド喫茶に到着すると中はそれなりに混んでいた。奥を見るとまだ理事長がくつろいでいたのでご一緒させていただくことにする。よくこんな長い時間も飽きずにいられるものだ。


「お主ら楽しめたかの?」


「花が気絶しました」


「遼さん! 恥ずかしいので言わないでください!」


「花の顔、他の人には見せられるものじゃなかったわね」


「……そうですか、二人ともその口がいけないのですね。どうやったら閉じるのでしょうか? それとも誰もいないところで二人を別々の部屋に閉じ込めたほうがいいでしょうか? もちろん、遼さんは私と一緒ですよ」


 花がヤンデレモードに突入した。笑っているようで笑っていない表情になっていて背後から黒いオーラが見えそうだ。こうなったらひたすら謝るか藍のように空気を読まずにおっぱいを揉むかどちらかしか選択肢がない。


 もちろん後者は選べない。選びたいのだが、さすがに人の目があるし許可を取らずに花のおっぱいを揉んだら間違いなく殺されてしまう。謝るしか選択肢はないのだ。


 桜も同じ事を考えているに違いないと思い恐る恐る桜を窺うと、にやけていやがった。他人事じゃないのだが、どうやら俺がどんな対応をするのか楽しみにしているようだ。かわいいのだが性格が悪い。


「喧嘩するのでないぞ。若者よ、楽しい時間をもっと有意義に過ごすのじゃ」


「理事長、私は楽しんでいますよ?」


 お前は修羅場をどう潜り抜けるか楽しみなだけだろ。他人事じゃねーぞ。


「私はこれから遼さんと楽しい時間を過ごす予定になりそうですね」


 花は頼むから帰ってきてくれ。ヤンデレルートは勘弁だ。命がいくつあっても足りる気がしない。


「それならよいか」


「理事長! もっと真剣に俺を助けてくださいよ!」


「貴様らは楽しんでおるのじゃろ? なら我が入る余地はなかろう」


 だめだこりゃ。理事長までニヤニヤとし始めた。とりあえず花に謝ろう。タイミングが悪かった。今度二人の時にでもいじろう。恥ずかしがってる花はかわいいからな。


「花ごめん。みんながいる場所で言うことじゃなかった。監禁とかほんと勘弁してほしい。反省しているから許してくれないか?」


 花を元に戻すために謝罪の言葉を口にして頭を下げる。教室にまだ人が残っていて目線を集めてしまったが関係ない。少し恥ずかしい気もするが、監禁されるよりはましだ。監禁されたくないわけではないが、学生のうちはちゃんと学校もいかないといけないしね。


 俺が頭を下げると桜のほうから舌打ちが聞こえた。桜は俺に何をしてほしかったんだ? おっぱい揉むと思ったのだろうか? 人がいないところでお前の揉むぞ。あ、だめだ。そんなことをしたら桜が喜ぶだけだ。


「あんた達目立っているから少し静かにしなさい。それともこっち手伝ってくれるの?」


 ホールで客を捌いていた委員長が耐え切れなくなったのかこちらに来て声を掛けてきた。正直助かった。花がこれで許さないとでも言ったらどうしようかと思ってたのだ。


「委員長すまない。こっちで休ませてもらうよ」


「委員長さんすいません。静かにしますね」


 委員長に侘びを入れてから俺と花は席に着いたのだが、桜は座らずに委員長と見つめあっていた。ここから恋でも始まるかのようだ。ホモは無理だが百合は許す。かわいい子がいちゃつくの見るなんて目の保養になるからね。


「あんた、いつまでも委員長なのね。名前忘れられてない?」


「別にいいわよ。中学でもそうだったじゃない。最後まで楽しんで帰るのよ」


「それもそうね。ありがとう、由香里(ゆかり)


 挨拶が終わったのか桜が席に座り、委員長がホールへと戻っていった。約一時間で学園祭が終了するにも関わらず、ホールはまだ賑わっている。手伝おうかとも思ったが、客もゆっくりしているだけのようだったので、そこまで忙しくはなさそうだ。ご厚意に甘えてこちらもゆっくりさせてもらおう。


「そう言えば遼さんは後夜祭でもダンスを踊るんでしたね」


「そうなの? そっちは見れないから残念だわ」


「この前の大会で踊ったのだから二人は一度見ているだろ? 新しいことを覚える時間はなかったし、大会の時と振り付けは変わらないよ」


「それでも見たかったー。遼の最初のダンスを見れなかったから私は花より見ている回数が少ないもん」


 確かにそうだな。最初のダンスは学園の討論会の時だったので桜は見れていない。俺のダンスを見たのは大会の時が初めてになるのか。


 後夜祭は学園の生徒しか参加はできない。桜は学園の生徒ではないのでもちろん参加はできないのだが、理事長に頼めば参加させてくれるのではないか?


「理事長、後夜祭に桜を招待するのはだめですか? うちの手伝いもしてくれましたし、この格好ならばれないと思うのですが……」


「だめじゃ。後夜祭はこの学園の生徒のみの参加じゃ。桜の参加を許すと他も許すことになるからの。それでは採算がつかんくなるのじゃ」


「ありがとう遼。そういうことなら仕方ないわよ。理事長なら許可すると思ったけど甘くないわね」


「桜もこの学園に入ればよかったのに」


 花の言葉に桜と理事長が一瞬ピクッと反応した。何か気になることでもあったのか?


「そ、そうね! この学園に通えなくて残念だわ! 遼も花もいるし来年からは藍ちゃんと初さんもこの学園でしょ? 私だけ離れているなんて悲しいわー」


「そ、そうじゃの! 桜よ、お主はかわいそうな子じゃ。またいつでもこの学園に遊びに来ていいのじゃぞ? 我は大歓迎じゃ!」


 二人ともぎこちない気がするのは気のせいではない。何か隠しているに違いない。例えば来年桜が編入するとか? いや、それはないか。姉さんが家庭教師についてだめだったみたいだし桜はそんなに勉強できる子ではないはずだ。この学園はそれなりにレベルが高いからね。


 その後も四人で何気ない会話を続けている間に学園祭終了の放送が校内に鳴り響いた。楽しい時間はあっという間と言うのはほんとらしい。もっと楽しみたかったが残念なことに時間は残酷なものなのだ。


「学園祭二日間楽しかったわ。私はこれで帰るから後夜祭楽しんでね!」


「我も後夜祭までの少しの時間仕事してくるかの。我も二日間楽しかったのじゃ」


 そう言って二人は教室から出て行った。教室には客がいなくなり、教室にはクラスメイトだけとなった。後夜祭まである程度教室を片付けをする時間があるのでみんなで片づけをする。


「みんなお疲れ様。片づけをしたら体育館に行きましょう。打ち上げは明日でいいかしら?」


 委員長の言葉にみんなは賛成と声を上げたので明日は打ち上げになるみたいだ。とりあえず教室の片づけをしたら次は後夜祭だ。またみんなの前で踊るし他の出し物もある。桜には悪いがまだまだ楽しい時間は終わらない。

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