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清楚系ヤンデレと天使な小悪魔と  作者: みゃゆ
一年 二学期 後半
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第八十三話 学園祭二日目:お化け屋敷

 アニマル喫茶での食事を終えた俺達は次の目的地であるお化け屋敷に向かうことにした。石田先輩に来年はもっと過激な衣装をお願いしますと伝えたら任せとけと言うことだったので来年が楽しみである。男は自分の言ったことを曲げないよね先輩?


「お化け屋敷はこのフロアなんだよな」


「そうよ。一番奥の教室が使われていたわ」


「奥ってどっちのほうでしょうか?」


 俺達がいるのはフロアのちょうど真ん中辺りだ。奥と言っても前へ進むか後へ戻るかで話が違ってくる。無駄な時間は使いたくないのでパンフレットを見てみると、進んできた方向をそのまま真っ直ぐにいくとあることがわかった。


 お化け屋敷に向かう途中、先ほどのように多く人が集まっているところがあったので、花と桜が再びメイド喫茶の宣伝をすることになった。


 花には先ほどよりも激しく動いてもらったかいもあり、男共の視線はは全員花のおっぱいに釘付けだ。もちろん俺も見ている。すんごい揺れてる。荒ぶる神ならぬ荒ぶるおっぱいだな。素晴らしい。


 ちなみに桜のかわいいおっぱいも揺れてはいたがやはり迫力にかける。あれはあれで好きだが、やはり大きくて柔らかいに越したことは無い。揉んだら成長すると言うが俺が揉んであげようか? まぁ付き合ったらだけどね!


 宣伝を終えた二人が戻って来た。花は激しく動きすぎたのか息を切らしている。肩が上下におっぱいも上下に動いている。素晴らしい連動力だ。


「どうやら今回も私の魅力に惹かれてたわね」


 きっと見栄を張っているんだな。うん、そういうことにしてあげよう。現実を突きつけると桜を傷つけるだけだよね! そんなひどいこと俺にはできないよ。


「何か言いなさいよ」


「ん? あぁ、かわいかったぞ。そのまま連れて帰りたいぐらいだ」


「遼、はぁはぁ、さん。はぁはぁ、私は、はぁはぁ、どうでしたか」


「うん、花はエロいね」


 苦しそうにしているのはわかるのだが、息遣いがエロい。加えて胸を強調したメイド服まで装備してるとなると男のエクスかリバーが輝かずにはいられない。


 そんな俺に二人ともジト目を向けるのであるが、もうそれはご褒美に等しい。先ほど桜も言ってたが俺の変態度は増す一方だ。いや、きっとこれは二人と遊べなかった分のストレスを解消しているのだ。そういうことにしておこう。


 しばらく歩いていると目的地のフロアの奥が見えてきた。お化け屋敷……一体どんな作りになっているか楽しみである。


「ようやく到着したわね」


「あのーほんとにここ入るんですよね」


 花が怖がっているのもわかる。入り口の前に模型の井戸が置いてあり窓や扉にはお札がたくさん貼られ、ほんとにここ教室なの? って言いたくなるような外観なのだ。


「いらっしゃい。三名様ですか」


「三人で入ってもいいんですか?」


「最大四人までオッケー」


 受付のお姉さんは白いロングスカートを着て、顔に血糊を塗りたくって怨めしい声で接客をしている。これも演技なのだろうが、もう見た目から怖い。さっきから花が俺の腕に抱きついたままずっとガクブルだ。おっぱいが震えてなかなか味わえない感触を楽しんでいる。


「ここで待っててもいいんだよ?」


「そうよ花、私は遼と楽しんでくるからここで待ってるといいわ」


 おい煽るな。それだと花は入ってしまうだろ。怖がっているんだしここは待たせたほうが花のためだと思うのだが……


「いいえ、入ります。すいません遼さん、腕に掴まっててもいいですか?」


「怖いのなら無理して入らなくてもいいんだぞ」


「いいえ、これなら少し安心できるので大丈夫です」


「花がそう言うならいいけど……」


 俺としてはどっちでもいい。待っていたほうが花が怖い思いをせずに済む。だが、着いてくるなら俺の右腕でおっぱいの感触を堪能できる。


「それなら私も遼の腕に抱きつくー」


 子供が遊びに入る感覚で天使桜が余った俺の左腕に抱きついてきた。もちろん桜は自分のおっぱいを当てている。俺と目が合うとにっこりと微笑んだ。ここで小悪魔にならなかったのは意外だ。


「お前は怖くないだろ」


「いやーん。お化け屋敷怖いー」


「棒読みだぞ。まあ今日はいいよ」


 これで俺の両腕はおっぱいに包まれた。さっきは花が入るのをどっちでもいいと言ったがやっぱりおっぱいがいいです。両手に花ならぬおっぱいだ。全国の男子高校生よ、俺は今両手におっぱいだ!


「リア充死すべし……」


「何か言いました?」


「いえ、さあこちらからお入りください」


 受付のお姉さんが何か呟いていた気がしたけど気にせずに中へ入ることにする。


 お化け屋敷だけあって中は暗く、転ばないようにか足元はしっかりと見えるようになっていた。頭上からは何かが垂れ下がっているのだがよく見えない。近いせいか二人の顔はしっかりと見えるようだ。


「何か顔に当たりましたぁ! ヒヤッとしてて気持ち悪いですぅ!」


「あはは、私はさっき脚掴まれたわよ。堂々とセクハラできるなんてお化け屋敷ぐらいだわ」


 花が怖がっているのはわかる。こんなくらいところで何か肌に触れるとびっくりするもんな。例えば夜に一人で歩いている時に首元に虫が当たったたりなんて、何も怖くないのに少しビビッてしまう。


 そして桜、その発言に納得はするけどここで言うことじゃないだろ。スタッフさんは頑張っているんだぞ。後でセクハラするから暗い部屋に来なさい。


 両腕を女の子に掴まれてた状態で進むのだが、歩きにくいのでなかなか先に進めない。花は早く行きたがっているが、桜はこの状況を楽しもうとゆっくり歩くのでその間の俺はどうも面倒な位置にいるのだ。


「はははは早くすすすす進みましょう! もう出たいです!」


「まだ入って少ししかたってないわよ? 自分で入るって言ったんだから頑張りなさい」


「花頑張るんだ」


「いやぁぁぁぁぁぁ! 引っ張らないでぇぇぇぇぇ!!!」


 怖がりすぎでしょ。ただの作り物だぞ。だいたいどこで驚かせようとしているかなんて想像つくから何も怖くないんだけどな。


「怖いなら目を瞑っていればいいのに……」


「はっ! その手がありました! 遼さんエスコートは任せました。


 そう言って花は強く目を瞑り始めた。驚かせたいから驚くところで出口じゃないのに出口って教えたらおもしろい反応が見られるかもしれない。


 どうやら桜も同じことを考えていたらしい。俺達は二人で笑みを浮かべる。もちろん、悪い事を考えている時の笑みだ。


 花を連れながら歩き進める。おそらく一番の恐怖ポイントは出口の近くに違いない。そこまでは桜と二人でトラップや驚かせる人を見ておぉと関心の声を漏らす。


 進んでいる最中も花はずっと目を閉じていた。たまにかわいい悲鳴をあげるぐらいで先ほどみたいに騒いだりはしていない。この先が楽しみである。


 そしておそらくここだろうと思われるところに来た。入り口にあった模型の井戸と同じ井戸があるのだ。たぶんここから出てくるか、もしくは井戸を見ている俺達の後ろか、はたまた来た道からやってくるかのどちらかだろう。三番目だと結構怖いな。楽しみだ。


 桜と目を合わせ互いに頷く。じりじりとギリギリまで井戸に近づき花に声を掛ける。これで信用してくれなかったらおもしろくない。


「花、出口に着いたよ」


「なかなか面白かったわね」


「ほんとに、ほんとに出口ですか!?」


「そうだよ。目を開けていいよ」


 花がゆっくりと目を開ける。そこにスタッフさんも空気を読んでくれたの最大の驚きとなるだろう演出を見せてくれた。井戸からは何も出ない。来た方向からは足音も聞こえない。


 花が目を開けたとほぼ同時に花の肩に何者かの手が置かれる。花は桜と思ったのか後ろを振り返ると、血塗れの顔の女性が花の肩を掴み怨めしそうにこちらを見つめていた。受付のお姉さんがトリとはなかなかの演出だ。


 花が悲鳴を上げるかと思ったが、まだ目を瞑っているのか近くで叫ばれることはなかった。


 何を思ったのか受付のお姉さんがちょいちょいと俺達を呼んで花を指差している。やはり目を瞑って恐怖から逃れようとしたのかと思ったがそうじゃなかった。


「この子気絶してる」


「「へ?」」


 花の顔を見ると目は開いていた。ただし白目を向いて。かわいい女の子がする顔じゃない。失禁しなかっただけよかったけどこれは他の人には見せられないな。


「とりあえず休んでいく?」


「この子は休ませてください。俺達はもう一度最初から入ってもいいですか?」


 いいわよと言いそのままスタッフの休憩スペースに案内される。花を看病してくれるのはもちろん女性の先輩だ。先輩でも男だと気絶している花が何されるかわからないからね。そんな格好してそんなおっぱい持ってるんだもん。


「じゃあすいませんがこの子をよろしくお願いします」


 そう告げ休憩スペースから立ち去り再び桜と入り口の前に立った。


「気絶するとは思わなかったわ」


「花にとってはそれほどお姉さんが衝撃的だったんだろう。次は俺の肩を掴んでほしい」


「きれいな人だからって惚れないでよ?」


「さすがに幽霊に惚れるほど幅広くはないかな」


 クスクスと笑いあい二回目の幽霊屋敷に突入した。やはり花と違いホラー映画が好きな桜にとってはそこまで怖くないみたいだ。少しは女の子らしく怖がってほしいのだが、桜では期待できないだろう。




 花が気を取り戻したのは俺と桜がお化け屋敷を三週回った後だった。

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