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清楚系ヤンデレと天使な小悪魔と  作者: みゃゆ
一年 二学期 後半
79/87

第七十九話 学園祭二日目:二日酔い

五章突入です。

テーマは決めていませんw

いつものように勢い任せで筆を進めていきますよ!

 朝目が覚めたら隣には藍がいなかった。どうやら昨日は藍の説得に成功したようだ。花と桜には感謝しなければならない。


 久しぶりに朝から気分がいい。あ、藍がいたら嫌ってことではなく、朝から困ることがないので、朝から頭を抱える必要がないからだよ。血の繋がった妹じゃなければどうなってたことやら。

 

 今日は学園祭二日目、朝から準備があるのでいつもより早く起きて準備をする。まだ俺以外の家族は起きていない。姉さんと藍は今日も来るのか気になったが、まだ寝かせておこうと静かに家を出る。


 もう秋になり、まだ日が浅い朝は肌寒い季節だ。これからはどんどん寒くなり冬を迎える。今年は雪も雪は降るだろうか。


 そんなことを考えているが、俺は冬が嫌いだ。寒いのが苦手でもあるのだが、一番の理由はクリスマス、キリストの誕生日、リア充の日だ。街がカップルで賑わうあの日は一年で一番いらない日だ。性なる夜にパコパコやってるカップルを羨ましいなんて思わないぞ。むしろ爆発してしまえと思っているぐらいだ。


 雪も嫌いだ。雨よりはいいと思ってたのだが、積もると雪かきをしなければならない。やってもやっても積もるからやりたくないのだが、やらないと玄関の前に雪が積もり家から出られなくなってしまう。


 冬と言えばバレンタインだぁ? 実はそっちはそこまで嫌いではない。毎年チョコをたくさん貰えるからだ。毎年全部匿名しかないけどね。もちろん匿名だし、ホワイトデーにお返しなどできるわけがない。俺だけがおいしい思いができる素晴らしい日なのだ。


 秋は夏から冬への準備期間。動物達は冬眠の準備をするし、人間も冬を過ごすために服を着込む。めんどくさいことしかない。毎日が夏ならいい。


 暑いから嫌だと? そんなの着ているものを脱げばいい! 女の子限定でな! 男は脱ぐな。余計なものが目に映る。


 汗で薄着が肌にべったりとくっつき体のラインを強調させ、さらにはブラまで透けて見える。こんなことは夏しか起こりえない奇跡なのだ。やはり夏こそが一番だ。


 そんな考えが無駄なことは知っている。ここは日本、四季が巡り巡る国なのだ。文句を言っても変わるものはどうしても変わってしまうのだ。


 そんな中でも変わらないものは……なんて考えるほど余裕があるわけではない。とりあえずは藍の件は片付いたはずなので、少しは楽になった。花と桜とも以前のように遊びに行ったりしてもいいだろう。


 クリスマス前には大会も控えているのでこちらも頑張らなくてはならない。次こそは優勝したい。強豪校では桜のお兄さんも引退したし優勝できるはずだ。


 様々なことを考えているともう学校に着いてしまった。今日も執事服を身に纏うのは少し億劫だが、それも今日まで。やるからにはしっかりと演じ、楽しまなくては。


 ―――――――――――――――――――――


「おはよー」


 教室に入ると結構クラスメイトが集まっていたのだが、一部を取り囲むように集まっていた。何かやっているのだろうか。挨拶をして教室に入った俺に視線が集まる。


「あ、篠崎君来たのね。じゃあ後はよろしく」


 委員長が俺に気づき、挨拶をそっちのけで何かを頼んできた。めんどくさい予感しかしない。


「んー。遼が来たのかー」


 みんなが囲んでいたのは席に突っ伏している理事長だった。この感じはおそらく二日酔いだろう。昨日勢いよく飲んでいたから間違いない。近づくと酒の匂いが鼻を刺激する。仕事がないなら部屋で寝とけよ。


「お嬢様、酒臭いです。今日は帰ってお休みください」


「嫌じゃー。我は今日も遊ぶのじゃー」


 酒の匂いを撒き散らす見た目が小学生のこの人を知らない人が見たら俺が通報されてしまうからやめてほしい。おまわりさん、こっちは異常ないので安心してください。


「お水をお持ちしました」


 メイド服を着て凶器(興器)を揺らしながら小走りで花がこちらにペットボトルの水を持ってきてくれた。朝からいいものが見れた。


「ありがとう花」


 もちろん水を持ってきてくれたことに対してじゃない。もっと激しい動きをしてくれ。


「うぅー、助かるのじゃ。酔いが醒めたら褒美をやろう」


「それはいいですから早く飲んでください」


 クラスメイト達は俺と花に理事長を任せたとばかりにみな散って自分の作業に戻っていった。なんて冷めたやつらなんだとは思わない。近くでリバースでもしたら衣装であるメイド服を汚してしまうから仕方がないんだ。


 もう無理矢理帰してやろうかとも考えたが、理事長室まで運ぶのが面倒だし、部屋から帰れなくなると思いここで世話をすることにした。


「水がうまいのー。少しよくなったのじゃ」


「そんな簡単にはアルコールは抜けないですよ。お風呂汗を出してきたらいいのではないですか?」


「それだと一番の客になれないではないか」


 時間はまだ八時。開始時刻は昨日と同じ九時なので、時間には余裕がある。そんなすぐに客は来ないと伝えると渋々といった顔で席を立ち上がる。酒臭いから早く動いてほしい。


 別に酒が嫌いなわけではないのだが、公私混合するのはよくないし、ここにいるのは皆未成年なのだ。少しでもアルコールとは関わりを持たないほうがいいだろう。


「貴様、執事なら我と風呂に入り体を洗うのじゃ」


「それならメイドでもいいですよね? 私はロリコンと思われるので遠慮させていただきます。」


「私が付き添いますので、理事長行きま――」


「その役目、私に任せてはくれないか?」


 花の言葉を遮って出てきたのは赤いメガネをクイっとさせた委員長だ。こんなめんどくさいことに自ら望んで立候補するなんて生徒の鏡だ。俺だったら間違いなく指名されるまで無視するね。


「ならお主に頼もう。よろしく頼むぞ委員長」


「はい、私にお任せください。その体を隅々まで洗わせていただきます」


「かわゆい女子(おなご)と風呂に入れるなんていつ以来じゃろうか。楽しみじゃのー。うっししし」


「私も理事長の体を洗えるなんて、夢にまで見たことです。楽しませていただきますよ」


 先ほどの言葉を撤回しよう。委員長が望んで立候補したことではない。生徒の鏡という部分だ。委員長は今、興奮したゲスなロリコン親父のような顔をしている。多分この人そういうのが好きな人だ。少し引くわ。


 理事長がかわいい女の子が好きなことは知っている。変態ロリババアだからね。花が一緒に風呂なんて入ったら何をされるかわからなかったが、委員長のあの様子だとおそらく、いや間違いなく、理事長は攻められる側に回るだろう。それでも喜びそうなのが理事長なのだが。欲求不満なロリババアだしね。


 二人が教室から出て行ったのを確認して、教室の窓を全部開ける。酒の臭いが残っているので空気の入れ替えをしないとお客様にご迷惑をかけてしまう。開始時間までは開けておくべきだろう。


 委員長がいなくなったので、男共は俺が、女の子は花が指揮をすることになる。というか自然にそういうことになっていた。勝手に話を進めないでほしい。


「じゃあ俺達は準備をするか。時間はまだあるし昨日よりは人がいるから早く終わるとは思うけど、抜け漏れが無いように確認しながらやっていこう」

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