第三十三話 野外って虫が多そうでやっぱり室内がいい
桜に俺の気持ちを伝えることができた。こう言うのはあまりよくないが花のときよりだいぶ楽だった。桜の気持ちも聞けた。俺達の物語はようやくここから始まるのだ。ハッピーエンドかバッドエンドかは俺の選択次第。ギャルゲーだったら選択肢でセーブしてやり直せるが現実はそうも行かない。自分の行動一つとってもそれに対して責任がのしかかる。これが現実というやり直しの効かないゲームなのだ。
桜がたこ焼きを全部食べたので俺も意地になってやきそばを全部食べたら桜からブーイングが飛んできた。あんた苦しくなるから少しでいいって言ったよね?
「チョコバナナが食べたい」
頬を膨らませておねだりするこの子、頭撫でていいかな? いいよね! だってかわいいんだもん!
俺が桜の頭を撫でてあげるとなんだかすごくうれしそうな顔になった。単純な子だ。あとでチョコバナナを買ってあげよう。
「そろそろ行こう……」
と思ったのだが近くで声が聞こえる。桜もそれに気が付いたようだ。こっちに向かってくる声ではなく少し先の草むらの方からだ。そんなところで何をしているんだ?
「ねえ、人多いしやっぱり帰ってからにしようよ」
「ここは人気がないから大丈夫だって」
「あぁん! いきなり揉まないでよ」
「そんなこと言ってお前もその気なんだろ?」
「んっあぁ! そこ……もっといじって……」
これってあれだよな。うん、青姦とか野外プレイとかだよね。ここでかよ! 姿は見えないが俺達近くにいますよー! 教えてあげるべき?いやいやそんな勇気ないですから!
横目で桜を見ると顔が真っ赤になっている。ここは気づかれないように立ち去るしかないか。
「桜、気づかれないように行こう」
「えっ!? 私は少し続きが気になるかも……」
なんでですか!? そんなこと言ってるうちに始まっちゃうよ!? ここは姿が見えないうちにとっとと退散すべきだよね!
「ああぁぁん! もっと! もっとー!」
「やっぱりお前は最高だぜ!」
もう始まったし! 桜がすごい真剣な顔してる。いややっぱり室内でゆっくりやるのがいいでしょ!やったことないけどね! でも初めてはベッドがいいです! 桜のこの感じだとやり過ごすしかないな。
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しばらく桜と二人で息を殺してやりすごす。始まって二分ぐらいで終わったみたいで彼女さんが怒っていた。満足させてあげられなかったんですね。二人の声が遠くなっていくのを感じ俺は大きなため息をついた。まさか青姦の現場に遭遇するとは思っていなかった。
「なんか……すごかったね」
「あぁ、まさかこんなことになるなんて思っていなかったよ」
「遼も……元気に……なってるみたい」
ちょっと桜さん! どこ触っているんですか!? 確かに音声だけだがあんなの聞いたら反応しちゃうよね! てかその手どけて! 治まらないから! むしろもっと反応しちゃいます!
「遼……私……もう……」
桜がどんどん迫ってくる。後ろに逃げ場がない。置かれてた手は俺の首に回され両手で頭を捕まえられる。桜の顔が近づいてくる。はぁはぁ言ってるしなんかエロい顔してる!すごく魅力的で顔をそらすことができずに……
「んっ!?」
またキスされた。三度目の桜とのキス。一度目はあまり覚えておらず二度目は海の中。今度は桜の匂いまで感じれる。この桜の匂いはとても好きだ。なんだかすごく落ち着く。そんなことを考えていると桜は舌を入れてきた。
「んんぅ!?!?」
舌入れてきたよ!? 普通の触れるだけのキスじゃなくてこれっていわゆるディープキス!? あぁなんか気持ちいい、とろけそう。じゃなくて! このままじゃ桜にされるがままだ! でもがっちり頭固定されて動けない。かと言って舌噛んで抵抗するの痛そうだ。どうする? どうする!?
頭を悩ませていると満足したの桜が唇を離した。熱い吐息が顔にかかる。なんか糸引いてた気がする。エロい。そしてこの桜の満足そうな小悪魔的表情。俺このまま食われるかもしれません。
「ねえ遼、私が……してあげよっか?」
「お願いします! あ、やべ。桜だめだ。俺達はそういう関係ではない!」
またしても本音が出てしまった。あんなキスの後だもん、仕方ないよね! でも思春期の高校生を誘惑してはだめですよ! 特に俺なんてちょろいんですからね!
「近頃はセフレというのもあるのよ?」
「それは都合のいい付き合いだ! そんなのに愛はない! 俺はもし桜とやるときは愛を感じたいんだ!」
あ、なんかすごい恥ずかしいこと言った俺? なんか俺熱くなって桜の肩を掴んでいるし。桜の顔がさっきよりも真っ赤になっているよ!? 今さら俺もすごい恥ずかしくなってきたぞ! これ言い訳聞かないよね?
「りょ、遼がそういうなら仕方ないなー! ……私は本気だったんだけどやっぱりだめだよね」
「ごめんね。それと野外だと虫が多いからやっぱり室内がいいよね」
「……それもそうね」
でもと続け立ち上がる桜。右手の人差し指を唇につけ左手で自分の体を抱きしめるように回しその表情は天使の皮を被った小悪魔そのものだった。
「と~っても気持ちよかったわ~♪」
もう小悪魔ってかあなたきっとサキュバスかなんかの淫魔ですよね? 小柄なくせに最近なんだかエロくなってきてますよ? うん、すごくエロい顔してます。
俺は元気になったやつが落ち着くまで座ったまま桜がうふふあははとクルクル回るのを見ているのだった。ヤンデレと小悪魔に狙われた俺、そしてその二人を好きになった俺はこの先どうなるんだろう。
ちなみに私は野外プレイが結構好きでした。←いらない情報




