12.Skill of a god
俺は立ち上がり、焚き火から離れて、手を差し伸べた。
「無機物生成!!!」
ヒヤシンスは一瞬固まってから、立ち上がって俺のパフォーマンスを眺めた。
見たいなら見ろ!
そのうちヒヤシンスだけじゃない! 勇者も! 世界中のやつらも!
みんな俺、本花天夢の絶世の創世パワーを知るんだよ!!!!
そう思いながら、手のひらから光が浮かび上がり、棒状の何かが現れた。
その形はまるで――
「ぎゃあああ!!! なんで手でウンコしてるんだよ!!!」
「ウンコじゃないわ! つーか、仮にウンコだとしても言うなよ!!!」
地面に落ちたのは、黒くて奇妙な長細い物体。さっきヒヤシンスの言葉が気になって、ちょっと怖くなりながらも、しゃがんで拾い上げた。
それはこの世界には存在しない、ヒヤシンスが見たこともない、俺が毎日見慣れた素材だった。
プラスチックだ。
その後、MPが空になったので、俺は座り込むしかなかった。そして自分の能力に関するいくつかのテストを頭に浮かべる。
創造できる物体の種類はどう変化するか
創造できる大きさと重さの限界はどこか
創造した物体は消えるのか
創造した物体の密度や強度はどの程度か
「あんたたち異世界人はみんなウンコで遊ぶのが好きなのか……?」
「ウンコじゃないって言っただろ!!!」
———————————————————————————————————
――その頃、ガイエット魔王城。
「勇者様、被災者六百七名、全ての安置完了しました! 次のご指示を!」
「よくやった……魔王軍残党と他の転移者の捜索を強化しろ。イビゴランは城内か?」
「はい! 現在、聖女様は姫様と共に図書室におられます!」
「よし、呼べ。」
「承知! 赤面鬼の件ですが――」
「気にするな。こちらで人をやる。」
「はい!」
玉座の間はがらんとしていた。反響すら贅沢に思えるほどに。
相沢悠斗は、その異様に広い椅子に背中を深く沈めた。髑髏と茨を彫った肘掛けが肘に食い込むが、姿勢を直す気力すらなかった。
ブーツの底が床を蹴り、金属と石版が擦れるかすかな音が一つ響いて、また静寂が戻る。
彼はわずかに顔を横に向け、暖炉の消えかけの炎の灯りを頼りに、脇の銅鏡に映る自分の姿を一瞥した。
二十一歳か、二十二歳か。
はっきりとは覚えていない。
鏡の中の顔は、記憶の中よりもずっと老けて見えた。
しわではない。もっと深い何かだ。
肌は長く陽の光を浴びていない者の青白さだったが、顎と頬骨の輪郭は以前よりもくっきりと浮き出ている。髪はあまり変わらず、やや長めの黒髪で、前髪が左目をわずかに隠していた。切るのが面倒だったし、切れと促す者もいない――この世界には教頭先生がいないからだ。
彼は肘掛けから手を離し、両手の指を組み合わせて膝の上に置く。指の関節は、力を込めすぎて白くなっていた。
グロンの件は、予感があった。三か月前、情報部がカトランド辺境に彼の痕跡を報告していた。
あの時、魔王軍を討伐した後に見逃した者が多すぎた。不安定な要素が数多く残ってしまった……くそっ、またあの頃の自分をぶん殴りたくなってきた。
女神ルシフェットは行方不明だ。イビゴランによれば、この世界にはもう彼女の存在を感じないという。ならば逃げたに違いない。樹は倒れておらず、自分の力もこれ以上解放されていないからだ。
彼女の性格からすれば、きっと他の誰かをこの世界に送り込んで自分を殺させようとしているはずだ……構わない。奴らが強くなる前に押さえ込めばいい。
…………
…………
四年の旅、四年の冒険。結局、こんな結末だった。
道中の笑い声は、今や……
レナールもマシュクもシンディも故郷に戻り、それぞれに領地を追加で与えたが、まともに暮らしているかは分からない。
銅槌の墓の上の草は、もう三寸も伸びていた……
「ひひひひひひひ、あらあら、勇者様、ますます王様らしくなられましたね!」
「……天魔、俺が考え事をしている時に邪魔されるのは好きじゃないと知っているな。」
奇妙な声。しかし玉座の間の中に、その主の姿は見当たらない。
ただ一つ分かっているのは、この声が、天夢を助けたあの声と同じだということだ。
まったく同じだ。
「はいはい、どうして私が勇者様の邪魔なんかできるもんですか。もちろん、とっても大事なご報告があって参ったんですよ。」
「言え。」
「お探しの新しい転移者様が、常青村にいらっしゃいますよ。」
「!!! なぜもっと早く言わなかった?」
「そりゃあもちろん、勇者様のお体を案じてのことですよ~~~ 日夜お働きになって、おおお、かわいそうに、ここ二日でまたずいぶん痩せられましたね???」
「このクソ天魔が……次に何か見つけたらすぐ報告しろ。もし余計なことをしているのが分かったら、殺すぞ。」
「余計なこと? 余計の定義って何ですか? 盗賊を捕まえて頭と頭をくっつける――あれは余計ですか?」
「よくも言ったな! わはは――」
「お手を上げないでくださいよ勇者様。私はただ、そのグロいやり方はあまりお勧めできませんよと申し上げているだけです。」
「あ・ま・り・お・勧・め・で・き・な・い?」
「そうなんですよ〜あまりお勧めできません。弱者から見れば、それは残虐で恐ろしい行為に映ります。勇者様の評判はどんどん悪くなりますよ……」
「そして強者から見れば、そのやり方は無能で虚勢を張っているようにしか見えない。それに何より、あなたが『遊・び・方・を・知・ら・な・い』ってことの証拠にもなりますよ?」
「ほう? 『遊び方を知らない』? では、どうやれば『知っている』ことになるのか、聞かせてもらおうか?」
「ひひひ、ただの提案ですよ! まずは彼らを解放したふりをして、何人か分身を付けておくんです。彼らが家に帰って寝静まった頃を見計らって、その分身たちに彼らのケツの穴に力を注入させるんです――風船やフグみたいに膨れ上がって死ぬまでね~~~」
「…………」
「あらら! ただの提案ですってば! どう遊ぶかはもちろん勇者様がご自身で決めることです! ただ、こんな粗末な案を真似しないでくださいね! ピザの出前が届いたので! 失礼します――わっはっは!」
黒い影が玉座の間を飛び出していく。
残されたのは、新たに魔王となった一人だけだった。




