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25【爺ちゃん】

かなひなコンビのかな担当

桜ヶ丘かな、この話の主人公で高校1年生

狩猟に興味が無かったが、とある事がきっかけで猟師を目指す事となる

勉強&運動は中ぐらいの至って普通の女の子である


かなひなコンビのひな担当

小倉ひな、同じく高校1年生

勉強&運動はダメダメだがそれらをカバーする天然属性の元気っ子

かなに比べ女子力は高いが元々の女子力が低い為どんぐりの背比べ状態である

最近かなの勧めてと言うなの策略にハマり二輪免許を取得した

そして今は銃砲所持へ向けて勉強中


そんな、かなひなコンビが織り成す学園狩猟物語

今日はお爺ちゃんと一緒に駆除活動のお手伝いです

て言っても今の時期は猟期でも無いしそもそも私はまだ猟友会に所属してもいなければ有害駆除隊員でも無い

因みに全国的に猟期は決まっていて大体10月から1月末まで地区によって違いますが…

なのでそれ以外の時期では有害駆除隊員にならないといけません

因みに有害駆除隊員は狩猟の資格を得ても直ぐになれるわけでもなく早くても2~3年

の経験を積まないと許可してもらえません

有害駆除隊員になるメリットとしてある程度の優遇措置があります

例えば技能講習の免除など、これは猟銃所持許可の更新の際に行われる講習が免除されますし駆除をすれば一頭あたりいくらかの報奨金が出ます

だからと言って仕事を休んでまで隊員にならなければいけないのか?って言えば難しいですね、特に家庭を持つ人は、なのでうちの地区の隊員さんは定年を迎えたベテランや自営業の人が多いみたいです

で今現在かなはお爺ちゃんと共に山道を軽トラでドライブの最中です

と言っても仕掛けた罠に獲物が掛かっているか巡回中なのですが


「お爺ちゃん、掛かって無いね」


「じゃな、新しい足跡も無いしそろそろこの場所も見切って違う所に仕掛けた方が良さそうだな」


車から降り獣道を進むかな一行


「お爺ちゃん速い、速いよもー!」


「カッカッカ!コレぐらい付いて来れんと猟師にはなれんぞ」


相変わらず仙人の様に山を猛スピードで駆け巡る祖父


「いいもん!私は遠くから獲物を銃で狙うから」


「なら銃で獲物を取った後は?半矢で山に逃げられた場合はどうする?」


「…そこまで行かないと行けないし、追いかけて山に入らないといけない」


「うむ」


そう言うとお爺ちゃんは更にペースを上げ獣道をばく進する


「だから速いってー」


山をかける事数分お爺ちゃんの足がようやく止まった


「どうしたのお爺ちゃん?」


「しっ!掛かっとる」


そう言いお爺ちゃんが指差す方には一本の木、そしてその木を中心に円を描く様に土が掘り起こされていた


「お爺ちゃんアレって」


「ああっ罠から逃げようと走り回ったんじゃな」


くくり罠などに使われているワイヤーは近くの木にくくりつける為、罠から逃げようとする獲物などが暴れ回りその木を中心に土が掘り起こされる

中には自分の足を引きちぎり逃げる者もいてそう言う獲物は警戒心がより強くなり罠には掛からなくなる

私達が来た事に気付き猪は木の後ろに隠れフーフーと息を荒立たせ此方に警戒している


「ここに居なさい」


そう言いとお爺ちゃんは背負っていたガンケースから愛銃レミントン社のライフルを取り出し狙いやすい場所へと移動していった、そしてパーンと一発乾いた音が山に響き渡る

それはショットガンの散弾の重く響く音とはまるで違う音

やがてお爺ちゃんから合図があり猪の処理の為近くの沢に運ぶ

100kgは優に超えているであろう巨大な牙が生えたオスの猪である

頭には見事に一発で仕留めた弾丸の痕跡が残っていた


「凄いねお爺ちゃん」


孫からの賞賛の言葉に一瞬顔がにやけるものの直ぐに平常心で一言


「コレが何十年と続けてきたワシの生き方じゃからな」


「お爺ちゃん・・・そんなドヤ顔で言われても」


猪の体温を冷ますため沢に放置しその間に他に仕掛けている罠を見回ったのだが空振りに終わった

しかしここからが大仕事である

何せこの100kgを超す猪をたった二人で車まで運ばなくてはいけない

しかも今回は仕掛けた罠の中で車を駐車しているポイントから一番遠い場所でありオマケに山道それを考えただけで億劫になるかなであった

ロープを猪にくくりつけ二人係りで引きずる事数十分、全身の穴という穴から汗を噴き出しながらようやく車へとたどり着いた


「ふぅー疲れた」


「はいお疲れさん」


お爺ちゃんは軽トラに備え付けの小型クレーンで猪を荷台へ積み込んだ

この小型クレーンが意外と便利である

耐荷重は約500kgもありバイクも吊れる優れものっても軽トラ荷台の最大積載量が350kgなんですけどね

そんなこんなで帰り支度をしているとお爺ちゃんの携帯が鳴った

電話の相手は同じ猟友会に所属する役員さん何でも他の仲間が仕掛けている箱罠に猪が掛かっていると箱罠を設置している民家の方から連絡があったそうだ

しかし罠を仕掛けた当の本人が用事で来れない為代わりの者を探しているらしい

お爺ちゃんは二つ返事で現場へと向かった


田園風景の中にポツンと佇む一件の民家

民家の方に挨拶を済ませ箱罠へと案内してもらう

ここは農業と養鶏を代々生業としているらしく餌を求めて鳥獣が頻繁に現れる

その被害を少しでも減らす為に知り合いの猟師に箱罠を設置してもらったらしい

今回は田んぼの方では無く養鶏場の方の箱罠に掛かっているみたいで最近サイロ(餌を保管しておく場所)周辺によく猪が現れるので箱罠を置いて貰ったら一週間程で掛かったらしい

罠に掛かった猪が此方に気付き暴れ回りガシャンガシャンと箱罠を揺らす

雄叫びを上げながら何度も突進を繰り返す猪の頭から血が滲み出す


「・・・お爺ちゃんすごいね」


「まぁ向こうもここから逃げ出さないと殺されるって分かってるだろうし必死だわな」


お爺ちゃんはすぐさま準備に取り掛かった


「あれ?お爺ちゃん銃は使わないの?」


「ん?ああ敷地内だから今回はコレを使う」


そう言うと取り出したのは棒の先に棘が付いた装置

棘には電極が装着されておりバイクの小型バッテリーへと繋がっている


「コレで猪を一時的に仮死状態にしてその隙にナイフで動脈を切る

この装置だと発砲禁止の場所でも使えるから便利なんだよ、前みたいに棒で失神とかさせなくてすむから凄く安全」


「へぇー」


お爺ちゃんはさっと猪に突き立て瞬間プギィーと叫びピクピクと痙攣した

檻から猪を取り出し手足をロープで縛り用水路で血抜きを始める

心臓が動いているからか何時もより噴き出す血の量が多く辺り一面が一瞬で真っ赤に染まる

そんな中、祖父はあっという間に処理を行い荷台に積み込み帰路へと着くのであった

よければ感想、お気に入りお願いしますヽ(゜Д゜)ノ

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