霊感0%
真娘「ねぇ、レーちゃん。あのさ、鈴木拓真君いるじゃん?かっこよくない??」
麗華「あー、うん、そうだね。」
テキトーに話を合わせる。何故って?私には拓真君とかいう男の子が見えないから。目が悪いのではない。ただ単に、拓真君は幽霊だから。
この世界の人々は霊感がありすぎる。皆がみんな霊感を持っていて、普通の人と幽霊の見分けがつかないようだ。
でも、私は霊感がないらしく、拓真君とかいう人の声しか聞こえない。全く、麗華なんてまさに幽霊が見えそうな名前なのに。イケメンなら、見てみたかったけど。
幼馴染の真娘も例外ではなく、霊感が有り余っている。あぁ、なんて不便なんだろう。私だって、幽霊とはどういう人か、みてみたいのに。
お母さんやお父さん、生意気な妹だって霊感はある。誰の遺伝なのだろう。私にだけないなんて、不公平極まりない。
真娘「じゃあ、バイバイ♪」
麗華「ん。またね。」
幽霊に恋して、何処が楽しいのやら。
麗華「ただいま。」
母「あ、レーちゃんお帰んなさい。マーちゃん、元気?」
麗華「うん、元気だよ。」
母「あ、兄ちゃん帰ったよ。そこどいたげな。」
麗華「お帰り、兄ちゃん。」
翔太「ただいま。」
私は兄ちゃんの姿も見えない。本当はとっくに死んでるんだ。だから、勝手にドアが開いて、何もいないとこから声が聞こえる。
あぁ!!なんて不便!前なんて、兄ちゃんの風呂中に入って、裸見られたし。気持ち悪い!いつ兄ちゃんが部屋に入ったかも、分かったもんじゃない。だから、私の部屋のドアには鈴がついてる。
これから、私の不便な毎日を、お話しします。




