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暗闇の中
疲れた足取りで歩く人影があった。
彼の名前はアベル=ノウルズ。
年の頃は10代半ば。
擦り傷だらけの全身に疲れた様相をしていた。
そしてひどく落ち込んでいた、彼は今しばた裏切りにあっていたのだ。
突然背後から仲間の一人が斬りかかられ、それに併せて他の仲間が連携して仕掛けてきた。
はじめは理解ができなく、パニックしたものの持ち前の悪運の強さのおかげで逃げ切りしばらくしたところで気づいた。
仲間に嵌められたのだ。
それからは誰かに見張られていないか警戒して。
人目をはばかるように街道へは行かず街道沿いの山道を歩いた。
山を歩けば魔物がよく出現したがそれほど強くはないため瞬殺した。
しばらく歩き続けると橋が見えた。
川を挟んだ大きい橋だった。
罠かと思ったがどこに橋を架ける意味がある、と思い直し。
橋を最後の力を振り絞って割り切った。
そこではりつめていた意識が途絶えた。
彼はアベル=ノウルズ世界に一人しかいない正真正銘の勇者だった。




