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協力

遅くなり申し訳ごさいません

エイスside


「明日のダンジョンでの戦闘はどうする?」


水が入れられたらコップを配りながらリアが聞いてくる


「オセリー通りだリアが前衛で俺が遊撃でクレトが後衛これで攻略できるはずだ」


まぁ……次の階層には遠距離攻撃ができる敵は居ないようなのでクレトが大活躍するだろう


「やれやれ」


飯を食べ終えた後に誰がどこで寝るかが問題になったが……最終的に俺の希望で用意された寝具で寝る事になった


翌日


「2人共起きろ朝だ」


身支度を終わらして未だにベッドに寝ている2人を起こす


「エイス……私の感覚では……まだ日が昇る少し前だと思うのだが?」

「早くに出ると言ったはずだ……朝食も軽くだが用意した早く起きてくれ」


少し寝ぼけているリアに言い隣のベッドで寝ているクレトに声をかける


「クレト起きてくれ頼む」


「わかってる……もう少し待って」


クレトがベッドから起き上がる


「ご飯ある?」


「パンを買ってきた」


正確に言えばパン屋しか店が開いていなかった


「ありがと」


クレトがベッドから降りテーブルに向かう


やれやれだ


朝食を終わらしてダンジョンに向かう


まだ日が上ってまもないからか……ダンジョンに冒険者は少ない


魔法陣を操作して5階に移動する


「敵はどんなの?」


「俺達と同じか少し小さいサイズのトカゲだ」

「それをトカゲと言っていいのか?」


俺に聞くな……


「2人共きたよ!!」


目の前には大きなトカゲが2匹


いきなりか


「どうする!!」


「片方は俺がやる2人でもう片方を頼む」


黒騎士の剣を構えトカゲに突っ込む


悪いが……試し斬りの相手にさせてもらうぞ


剣を振り抜くとトカゲの足が飛んでいった


切れ味はなかなかの物だ武器の形状から叩き切る物と思っていたが……予想外の切れ味だ……普段からの扱いに注意しなければいけない


剣を鞘にしまい周囲を確認するとリアとクレトがもう1匹を倒していた


「こっちは終わったよ~」


「この調子だとボスまではすぐだな」

「油断するなトラップがあるんだ……下手をしたら死ぬぞ」


ダンジョンにおいての油断は死に直結する油断はできない


「そうだったな……すまない」


リアが謝ると同時に尻尾と耳から元気がなくなる


表情や口以上に素直な尻尾と耳だな


「トラップかぁ……この辺りにはないよね?」


思い出したかようにクレトが不安そうな表情で聞いてくる


「お前の足元に1つある」


「ひっ!!」


短い悲鳴を上げてクレトが慌てその場から飛び退く


「心配するな捕縛系統のトラップだ……敵が居ない場所ならほぼ無害だ」

下手に騒いだりしなければ敵も近づいてこないし今は、俺達も居るのでまったく問題ない


「それでも怖いよ!!早く攻略しよ!!」


クレトにそう言われ先を急ぐ事にしたが………


ありがたい事に俺が予想していたよりダンジョン攻略は簡単に進んだ


理由はクレトの魔法とリアの剣術は5階の敵と相性がいい為敵との戦闘が比較的に早く終わる……なにより最大の要因は……


「ここもだな」


「そうだね……安全に戦えるよ」


前に入ったパーティーが強引に攻略しようとしたのか……トラップが全部作動済みな事だろう


トラップがない通路で現れるトカゲを次々と処理していく


不安要素は少ない、5階の内に俺自身の課題である黒騎士の剣を使いこなすをクリアしておきたい


その事を2人に話しなるべく1対1の状況を作ってもらいながら戦っていく……トカゲを5匹ほど倒した所でわかったのは、この剣はこのダンジョンではオーバーキルということだ


こんな剣を持って死んだ奴はよほどのマヌケか武器の力=自分の力と勘違いしたマヌケな馬鹿だろう……そんな奴に使われていたと考えると、この剣もかわいそうだ


「どうしたの?ぼーっとして」


長いあいだ剣を見つめていたのか、クレトが覗き込んでくる


「いや……使い手を選べないのは哀れだと思ってな」

特に隠すような事ではないので素直に言う


「以外にロマンチストなんだな」


リア……意外には余計だ


さてと……ボスのフロアは目の前だが誰かが戦っているようなので入れない


ボスフロアは横取りなどの防止の為か、1回戦闘を始めるとその間は部屋に入れない


予想だが……今戦っているのはトラップを作動させてくれたパーティーだろう……やることもないので扉を前に押していると抵抗がなくなった……倒したか倒されたか、どちらにしても次は俺達の番だ


「2人ともボスだ……いけるか」


「問題なしだよ!!」


「右に同じだ」


やれやれ頼りになるお嬢さん方だ


力強い返事に安心しながらフロアの扉を開けて中に入ると、そこには妙な襟巻をつけ2本足で立つ巨大なトカゲがいた……いやコレはトカゲなのか?


「くるぞ!!」


リアの声に反応して後ろに飛ぶとトカゲの両腕が先程まで俺が居た場所を通り過ぎる


なかなか早い


「任せて!!」


そう言って両手を前に出すクレト


エリマキ付きトカゲは床から出た火柱に包まれた


「やっぱりトラップって強い……エイスの言った通りだね」


こっちを見てクレトがウィンクをする


「覚えてたか……」


少し昔を思い出すが、今は昔を懐かしんでいる場合ではない


「結構衝撃的だったからねアレは……リアお願い!!」


「承知!!」


クレトの声にリアが反応し剣を投げると

剣は吸い込まれるようにエリマキトカゲの額に突き刺さる


2人共いつの間に……


「いろいろあるんだよ!!」


まったくまぁ……これなら次の階も大丈夫そうだな

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